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双極性障害

 正月明け、双極性障害の息子が鬱状態から抜け出せないでいる。年末年始の9連休というのもよくなかったのかもしれない。新年になって、まだ1度も職場へ出勤していない。職場といっても就労支援A型の2時間勤務のアルバイトの身分ではある。
 躁状態の時は、能弁で仕事にも熱心に取り組むのだが、一旦鬱状態になったら、発症した頃の症状そのまんまで、何の病状の回復の兆しもない。兎に角それの繰り返しである。長期戦になるとは思っていたが、こうも進歩がないと、こちらも疲弊してくる。あまり気にしなければいいのだろうが、そんな訳にも行かない。
 過去に数回自殺未遂をしたことがある。目が離せないのだ。だから妻と僕で用事は同時に作らないようにしている。海外旅行もそのため一人ずつで行っている。
 ところがそんなある日の夕方、突然、布団から飛び出し、小説を書きだした。何かの懸賞らしい。さっきまで布団に蹲っていた彼が、起き上がり、パソコンを叩きだしたのだ。夜の6時過ぎから深夜にまで及んだ。こっちは心配だから、先に寝る訳にもいかず、付き合ってno+e の記事を書いていた。どうやらトンネルは抜け出せたようでもある。もっとも明日が、土曜日で仕事が休みなので、休むという連絡をしなくてもいいから気が楽になったのかもしれない。このまま月曜日に出勤できるようになってくれたらいいのだが。
 

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