ラク
トルコの国民酒ともいわれる、ラクが手に入った。ほんの少し50mℓ程度のものだが、ブドウで出来た蒸留酒の中ではアルコール度45度と大変高い度数の酒だ。香りが何ともいい。アニスというハーブの香りだ。
ロックで飲む。氷の中に、ラクを入れると、透明な液体が白く濁る。一口、口に含ませる。チェイサーとして水が必要なくらい強い酒だ。
話によると酒がご法度のイスラム教において、何故トルコだけ、こうしてラクを飲んでいるかというと、コーランでいう酒とはワインのことで、ワインでなければよかろうと、ラクを作ったとのことだ。
そうはいってもトルコはビールやワインも皆飲んでいる。トルコ革命の折に政教分離(世俗主義)を断行し、古い体制を打破したからだ。他のイスラム国家とは違うのだ。
ところで僕だが、6月の再検査まで禁酒をしている、はずだったのだが、ついに禁を解いてしまった。わずか50mℓだけだったが、強烈な酒に酔ってしまった。これで6月の再検査は果たして大丈夫なのであろうか。まあこれくらいは大丈夫だろうと、楽観視している自分がいた。わずか50mℓであったが流石に酔っぱらった。これはよく眠れそうだ。