期日前投票

　衆議院議員選挙が近いので、期日前投票へ行ってきた。投票日当日はカンボジアだ。区役所の8階で不在者投票が行われていた。家から歩いて約30分のところにある。午前8時半より開始。8時27分に着いた僕は、3分待たされた。3分くらい、準備が整っているのなら、大目に見て、早めにさせてくれてもいいのに。
　僕がホームセンターの店長をしていた時は開店時間よりいつも前に開けていた。待っているお客様がいるからだ。日替わり商品があるとか、特別な理由がない限りは、だいたい開店前に開ける習慣がついていた。
　お役所関係は、こういうところがキチッとしているから、面倒だ。でも文句も言わず僕はその3分を待った。
　チャイムが流れ、やがて、扉が開き、不在者投票が始まった。「1番です」といわれた。言われなくてもわかっている。3分待たされたのだから。まずは議員投票、続いて比例代表、裁判官の信任投票、滞りなく済んだ。帰りにエレベーターの前で「階段を降りるならこちらですよ」といわれた。半ズボンにTシャツ姿をしていたのでジョギングかウォーキングをしていると思われたのだろう。その姿への揶揄か。親しみを込めた冗談か。どっちだろう。僕はエレベーターに乗って1階まで降りて、そのまま家まで歩いて帰って行った。