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酒と俺

 小学生の頃、予防接種の時に腕を拭く、脱脂綿に沁み込んだアルコールの匂いが好きだった。酒好きの爺ちゃんに抱かれて育ったせいもあるかもしれない。
 小学生の頃からビールを飲み始め、中学生でコークハイにはまり、高校生でウイスキーをロックで飲んだ。
 ただ酒には弱かった。すぐ顔が赤くなった。親父の遺伝であろう。それでも酒は好きで飲み続けていた。
 大学生になる。クラブに入る。新歓コンパで洗礼を浴びる。その前に男の先輩と飲むVSコンパというのもあった。飲んではゲロを吐いた。ゲロを吐くことにより、自らの体を守った。
 酒は飲み続けた。焼酎、ウイスキー、ビール、日本酒、ワイン、ウオッカ、等々。
 いつの間にか歳を取った。体を労わらなければ、いけない年齢だ。お陰様で血液の再検査では肝臓には異状が見つからなかったので、一安心だが、これからは自分の体を十分労わって日々過ごしていこう。ってうまくいけばいいんですけどね。

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