匂い
学生時代、西新の地下鉄駅の入り口近くにあるミスタードーナツの前を通るのが嫌だった。ドーナツを揚げる匂いが甘ったらしくて、ものすごく臭いのだ。当時の僕は左党で、甘いものはどちらかというと好きではなかった。もっともパフェ等、アイスクリーム系は好きだったけれど。
それから何十年かしたら、ミスタードーナツが大好きになった。理由はわからない。食べず嫌いだったのだろう。
カレーライスが嫌いである。あの匂いがなんとも近寄りがたい。かといって食べれないことはない。ただ嫌いではある。嫌いな理由は以前書いた。(マガジンの中の「カレーライス」を読んでみて下さい)
https://note.com/bourbonpapa/n/n7562412dc4c6
チーズが小学校の時から嫌いであった。匂いもあのいつまでも残る後味も嫌いで、食べられなかった。結婚してだんだん慣らされてきて、今ではピザもチーズケーキも好きである。
ちくわが嫌いである。小学生の時、ドライブに行って、ちくわを食べて、車に酔って、吐いてから、それ以来受け付けなくなった。あの独特な匂いも嫌いである。
匂いといえば、煙草であろうか。自分で喫っている時は全然気づかなかったけれど、やめてしまうと、これほど臭いものもない。今まで周りの人たちに迷惑をかけたのだな、と痛感した。
酒の匂いは好きである。酒好きの爺さんに抱かれて育ったせいかもしれないが、アルコールの匂いはいつまでも嗅いでいられる。ただいも焼酎だけは、最初これは臭いと閉口したものだが、慣れてしまうと、おいしい匂いである。
教科書の匂いも好きだった。紙の匂いとインクの匂いが折り重なって、くせになりそうな匂いだった。馬糞紙(ボール紙)や模造紙の匂いも好きである。
加齢臭は大嫌いだ。いずれそんな匂いを自分がふりまかないように気をつけねばならない。
人によってもいろいろ匂いが違う。体臭には相性があって、好きな匂いの異性をお互い好きになるらしい。もっとも化粧で胡麻化したら匂いもわからないだろうけれど。
結婚する時は、お互いの体臭をよく確かめたほうがいいかもしれない。