給食
給食が学校の中で一番好きな時間だと答える人は多い。今は米飯給食でどうなのかはしらない。当時のコッペパン給食はあまりおいしいものでもなかった。
小学校1年生の時は食パンにビン牛乳だった。2年生からコッペパンになった。ひとことでコッペパンといっても、パインパンやブドウパン銀チョコがでてきたりすることもあった。なにもない、ふつうのコッペパンはおいしくなかったけど、他のはおいしかった。
それにマーガリン、チョコレートシロップ、ママレード、あるいはチーズがつく。僕はチーズが苦手だったので、いつも持って帰って犬のコロにやった。コロはいつも嬉しそうにそれを食べた。
牛乳は三角の紙パックになり、それから四角になった。余談だが幼稚園のときは脱脂粉乳が出た。
おかずは、一番きらいだったのが、塩もみ野菜。あれはいったい何だったんだ。味がないぞ。一番好きだったのが、ソフト麺にミートソース。いっきにソフト麺を全部放りこんでアルミの容器にあふれんばかりになったのを食べる。あとヒジキと豆とあげを煮たものが好きだった。
びっくりしたのが、酢豚にパイナップル。ありえない組み合わせに驚いて、食べてはみたが、やはり合うとはいいがたかった。
5年生くらいになるとテストで米飯が出るようになった。最初はソフト麺と一緒でビニル袋に入ったものだった。つぎに、普通にコメが出てきた。月に1回くらいの割合であった。
だが基本的にはコッペパンであり、それをよく早食い競争をしたものだった。
楽しみなのはデザートである。アイスクリームやプリン、みつ豆がでてきた。これはおいしかった。
休みの子がいると、誰かが、給食のパンとデザート、場合によってはおかずももっていってあげた。逆にもってきてくれることもあった。
給食といえば給食当番である。6年生の時、カープファンとジャイアンツファンとドラゴンズファンで、当番になった日は、前日の勝敗で重たいもの軽いものの担当を決めた。その年、ジャイアンツは最下位で、重たいものばかり持たされた。
母親参観日にお母さんに給食を食べてもらう企画があり、そういう日にかぎって、メニューがいいのである。卑怯だな、と何度思ったか。
給食について誰かと語り合ったら、どれくらい時間がたつだろう。盛り上がること請け合いなような気もするが、いかがなものか。