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たられば

お陰様で7000回もスキをいただきました。ありがとうございます。

 老婆の日常茶飯事さんの「たられば」にインスパイアされて、僕も滅多に考えないですけれども、書いてみたいと思います。

 もし僕が優秀で東京大学なんかにいったら、今の妻とは出会うことはなかったろう。多分一流企業か、志望していた新聞社かなんかに勤めて、疲弊して結局うつ病になって、今と同じような感じになっていただろう。多分別の人と結婚はしたかもしれないが、うまくいかず離婚してるんじゃないかな。
 もし僕が親の言うことを聞いて、親父のコネで就職していたら、やっぱり今の妻とは出会うことはなかった?と思う。その時はやっぱり他の誰かと結婚してうまくいかずに離婚しているかもしれない。
 もし僕がキムタクみたいだったら、芸能界で成功するかどうかはわからないけれど、派手な生活をしているだろう。一生独身を楽しんでいるかもしれない。有村架純を口説いてうまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない。もちろん今の妻と出会うことはなかったろう。
 もし小倉の店の新店がオープンした時、その店のKさんが消防署の人と喧嘩しなければ、僕は北九州になんぞ異動することはなかったかもしれない。でもそれがあったからこそ、今の妻と結婚することになったのだ。
 もし僕がもうちょっと要領が良くて適当だったら、十分要領が良くて適当か。自分が思っているだけかもしれない。本当はぶきっちょです。
 もし僕が今の妻と結婚しなかったとしたら、別の誰かと結婚していたのだろうけれども、多分離婚するか、険悪な結婚生活になっていただろう。兎に角今の妻以外の人とはうまくはいかなかっただろうという自負はある。僕は偏屈者なのである。僕を操縦しきるのは今の妻しかないだろう。
 もし宝くじを買って、10億円当たったら、京都にマンションを買って、娘に住まわせるだろう。僕は京都と小倉を行ったり来たりするだろう。
 もし、たら、れば、をいったらきりがないだろう。けれどそんなこと考えなくても今の自分で十分幸せである。もちろん妻ありきである。

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