トルコ帽子
ムスタファ・ケマル・アタテュルクといえば、僕を含め、何それ、という人が多いであろう。ケマル・パシャといえば、高校で世界史を習った覚えのある人なら、うろ覚えでも知っているはずだ。
トルコ建国の父、トルコ革命の英雄、初代大統領である。アタテュルクというのが、建国の父という意味らしい。パシャというのはオスマン帝国時代の称号だ。だからアタテュルクと呼ぶ方が相応しいと思うのだが、当時の高校の教科書はケマル・パシャと表記していた。
そのケマルが行った革命は、近代化を目指すため、古い称号を廃止して、政教分離(世俗主義)を徹底させることにあった。90%以上の国民がイスラム教徒であるにもかかわらず、それを成功させた。だからトルコ国民は豚は食わないだろうけれど、酒は飲むらしい。
昔の人がよく知っている有名なトルコ帽子(フェズ)も、その革命で禁止された。もともとトルコ帽子はモロッコが発祥の地なのであるが、日本人はそれをトルコ帽子と呼ぶ。
今度、トルコへ行くお土産に買って来ようかな、と思っていたら実はこのような経緯があるらしいので、果たして売っているかどうかは定かではない。
以下余談。日本人はよっぽどトルコが好きなようで、すぐ名前にトルコをつけて先方から顰蹙を受ける。トルコライスにトルコ風呂。不思議である。
画像がないので、Wikipediaかなんかでトルコ帽子、確認してください。
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