ケモノ着ぐるみ・フルスーツ制作記
こんにちは、茅屋です。
半年ほど前にフルスーツのケモノ着ぐるみを作りましたが、うっかり制作記録をTwitterのコミュニティだけに投げたせいで遡りにくくなってしまい、もう思い出せる範囲でnoteにまとめちゃえ!ということでnoteを始めました。裁縫スキルは皆無、手先は不器用、家庭科の成績はペーパーテストで稼いでなんとか3でした。対戦よろしくお願いします。
着ぐるみ制作に至った経緯
数年前からケモノ界隈でにわかに着ぐるみを自作する方々が増え(主観)、影響されやすい性質なのでじわじわと興味を持ち始めました。
直接的なきっかけはYouTubeの動画「ユピテルファクトリー」と、Hoshinoさんの同人誌「ハーフスーツ着ぐるみヨナキイヌの作り方本」です。どちらも大変わかりやすく説明されており、これなら自分にもできるかも……と盛大な勘違いをしたまま今に至ります。(ド素人に勘違いさせるぐらいわかりやすく解説できるのって並大抵のことじゃないですよね 頭が下がります)
ユピテルファクトリーを初めて見たのは2022年、Hoshinoさんの本を買ったのは2023年だったので、作り始めるまでにずいぶん間があるのですが、この間はどのオリキャラを作ろうか悩み続けていました。結局、着ぐるみにしようとは思わずに描いていた鮎ドラゴンの子にぴったりの色のファーを見つけた勢いで作り始めました。
↑今見ると全然色も模様も違ってて楽しい
制作開始まで
まずは三面図から……と言いたいところですが、たぶん作り始めたあとに泥縄で描きました。制作開始前に決めたことは使う布の種類と使うキャスティングテープの種類ぐらいです。絶対に三面図描いて頭身その他もろもろを決めておいたほうがいいだろ。
鮎っぽいメインカラーのファーがなかったため、メインカラーはポピュラーなブライトフェイクファーのシルバーグレーにしました。(この時点で鮎に見えないことは確定しました)模様の色は絶対にこれ!と決めていたぴったりの色のファーこと中野メリヤスさんのカクテルのイエロー/グレーです。苔っぽい色で最高! 白い部分はブライトフェイクファーの白と中野メリヤスさんのライトムートン(生成)を使っています。
耳やヒレにはグッズプロさんのクリスタルボア(レモン)を使いました。耳の中はファーでもよかったかも……と後になって思いました。肉球は同じくグッズプロさんのおもちボア(ミントグリーン)です。
今回、ヘッドはHoshinoさんの本を参考にキャスティングテープで作ることに決めていました。しかしキャスティングテープにも色々種類があり、初心者には購入のハードルが高そうなものも見受けられわからなくなってきたため、情報収集のためにTwitterの「ケモノ着ぐるみ制作」コミュニティに入ることに。
コミュニティで「切断時の安全性を考えると、グラスファイバーのキャスティングテープよりポリエステルのものを使った方がいいのでは」という情報をいただけたため、ポリエステル製キャスティングテープの「ニールキャスト」を使用することになりました。
ちなみにこの時点ではまだヘッドだけを作る予定でしたが、コミュニティに流れてくるさまざまな着ぐるみを見ているうちに(尻尾が特徴的だからフルにしたほうがかわいいのでは……?)(でもフルスーツってお高いんでしょう?)(置き場がないぞ!)などの心の声が聞こえ始め、結局フルスーツを作ろうと決めました。置き場はないぞ!
フルスーツを作ることになったので、急遽三面図を用意。30分とかで描いたと思いますが、本当はもっと時間をかけたほうがいいと思います。設計図みたいなものだし…… ついでに名前もこのとき名づけました。鮎っぽい架空の魚が出てくる好きな曲の歌詞から取って「せせらぎ」です。鮎っぽい架空の魚が出てくる好きな曲とは谷山浩子さんの「小さな魚」です。とても良い曲なので皆さん聴いてください。
ほかの着ぐるみを生で見たことがない状態で作り始めましたが、可能なら見たほうがいいです。知識がなさすぎて腕のつなぎ方を完全にミスったので。
制作
ヘッド前編
頭から作り始めました。
目はアルミパンチの上にシールを貼り、コーヨーソフトボードをつけて追視する3Dアイにします。穴あけからすると絶対にモチベが下がるという予感がしたので、アルミパンチの穴あけは後に回しました。
本に描かれていた通り、型を作ってキャスティングテープを巻きます。
キャスティングテープを短く切って貼り付けていきます。詳しくはHoshinoさんの本を見てください。本当に名著なので……
キャスティングテープの硬化がかなり速いため時間との勝負と聞いていたので、写真は全くありません。急いだけどあっちこっち固まって貼りついていないところができてしまいました。後からグルーガンで接着しました。
キャスティングテープ(ニールキャスト)によるヘッドベース作り所感
・思ったより粘着力がない
・↑ので型から外すときにバラバラになりそうな不安がある
・使う量は1.5ロール(余っても使いまわせないので実質2ロール)
・型を作り始めてからキャスティングを終えるまで2時間という短さが魅力的
と過去の自分が書き残していました。書いてある通り短い時間でできるので、鉄を熱いうちに打ちたい人におすすめです。
型から外しました。大丈夫かこれ。
まあ10ロール入ってたし最悪4回失敗できるだろ!ガハハ!の精神でしたが、こっそり2回目の型取りをやったところさらなる失敗となってしまったのでもうこれで行くことにしました。
DTD
大丈夫かこれの気持ちが強すぎたためヘッドは一旦なかったことにして、DTD(ダクトテープダミー、ボディの型)を作ります。これは一人で作るのはなかなか難しそうなので、母に手伝いを頼みました。どうせヘッドやボディを隠しておけるはずもないので、素直に「着ぐるみを作るので型取りを手伝ってください」と話しました。(爆笑されました 無職の分際で着ぐるみを作るとか言い出したのに対して爆笑で済んで本当によかった)
DTDを作るには使い捨ての(型から脱出する際にあちこち切れるので)つなぎと、梱包用ラップと、大量のガムテープと、脚などの形を取るための綿が必要です。梱包用ラップはなぜか家に大量にあったのでそれを使い、つなぎと綿(400g)はAmazon、ガムテープはダイソーで買いました。(最近ダイソーでガムテープを買おうとしたところ使いかけみたいな量のものしか売っていませんでした 100均でないものを買った方が結果として安そう)
DTDの作り方は先述のユピテルファクトリーと、Amenote Studioさんのサイトを参考にしました。二度手間が嫌だったのでお腹と脚にあんこを盛れば一回で型取りが済む!と思ったのですが、手首と足首を太くするのを忘れていたので、結局部分的に二回型取りをしました。(さらに一度ファーを縫ってから太ももをもうちょっと盛りたくなったので、五度手間ぐらいにはなっています 無計画にやるからこうなる)
DTDを作ったのは4月上旬だったのですが、すでにラップとガムテープでぐるぐる巻きになるとめちゃくちゃ暑かったので、作られる方はくれぐれも水分補給をしっかりしてください。
先ほどのヘッドベースに輪をかけてぐちゃぐちゃだったので見せられるDTDの写真はありません! というか画像フォルダから消えてた
尻尾
DTDができたのでファーを発注します。メインカラーのシルバーグレーは4mです。(絶対にこんなにいらなかった)無職は金額にビビりましたが、大学時代のバイト代をファーに溶かす覚悟ができたので思い切って注文しました。
Amazonみたいな速度でファーが送られてきたので(クリスタルボアもAmazonみたいというかAmazonで送られてきた)さっそく作業に入ります。
尻尾の型紙は新聞紙に横から見た尻尾を描いて作りました。薄くて転写に苦労したので新聞紙じゃないほうがいいと思います。
不器用っぷりを遺憾なく発揮しながらヒレを作り、
尻尾にヒレを縫い付け、
尻尾完成!と言いたいところですが、尾びれの造形を完全に間違えてしまったので(上下で分割したうえに綿を詰めて尾びれになるわけがない)ほどいてやり直しました。 今は中に薄いウレタンを詰めていますが、これもやっぱり垂れ下がってきてしまうのでサンペルカとかの硬い素材を詰めたほうがいいかもしれません。全部綿にするとたぶん重すぎるので、尻尾の先には綿ではなくケモ足の余りのウレタンを入れました。
出来上がった尻尾を見てみると鮎というより銀と緑でサイバーな見た目に感じてしまうのですが、まあモチーフにした「小さな魚」の歌詞も「銀色の背を光らせて」って言ってるし谷山浩子さんも「小さな魚は鮎っぽい架空の魚です」って仰ってるしな……サイバーな見た目の架空の魚ということで何とかならんか……と目をつぶることにしました。
ボディ
尻尾ができたのでボディに入ります。普通に型紙を転写して縫えば終わりだと思っていたのですが、ここで大問題が発生。家のミシンが壊れていました。尻尾は勢いのままに完全手縫いで作ってしまったので全く気が付きませんでした。ミシンの買い替えにかかる金額と手縫いにかかる労力を天秤にかけ、無職なので即座に後者を選択しました。無職が着ぐるみ作るなよ。
ボディを手縫いで作ろうと思っている奇特な方がいるかはわかりませんが、よっぽどのことがない限りミシンを使った方がいいです。特に家庭科3だとか手先が不器用だとか玉止めができませんとか、そういう人は絶対にミシンを使ってください。まあ全部私のことなのですが…… 家庭科3の人間がちくちく縫ったボディと物を縫う専用の機械が縫ったボディ、どっちが丈夫かは言うまでもないと思います。労力に関してはめちゃくちゃ頑張ればできる(めちゃくちゃ頑張ったので2週間ぐらいでできた)、といった程度なのですが、耐久性が本当に怖いので未だにミシンを使えばよかったと思っています。
ボディを手縫いで作る際は、たぶん本返し縫いを使うのがいいと思います。家庭科3なので信用しないでください。でもググったら強度が出るとあったので、本返し縫いでやりました。ぬいぐるみを作るときとかも私は本返し縫いで縫っています。
ボディができました。詳しい期間を覚えていないのですが、上半身完成とミシンが壊れてた旨をツイートしてから出来上がりツイートまでが6日なので、上下同じぐらいの日数がかかったと仮定して12日ほどでできたと思います。
なお、完成後に太ももの盛りが足りないとなったので、型紙から作り直しています。DTDはしっかり時間をかけて作った方が結果的に作業が速く進むと痛感しました。
目
今回、目はHoshinoさんの本に書かれていた作り方ではなく、アルミパンチにシールを貼るやり方で作ることにしました。通気性が欲しかったので……
シールはエーワンの光沢紙を使いました。目を描いて家で印刷し、ハンズで買ったA-3規格のアルミパンチに貼ります。1.5センチぐらいの幅に切ったコーヨーソフトボードを周りに貼ると、角度を変えても追視する3Dアイになります。3Dアイは角膜(透明な目のパーツ)を付けるものが多いようですが、通気性のためにアルミパンチの目にしたので、角膜は付けませんでした。
ここまでは着ぐるみ制作の序盤にできたのですが、なんと穴あけ作業が難航(集中力の欠如、他の作業への逃避など)したせいで片目の穴あけに1ヶ月かかりました。
これではいつまで経っても目のせいで制作が終わらんぞと危機感を覚え、本気を出したらもう片方の目は2週間で終わりました。嘘、本気は出してない。谷山浩子さんのコンサートCDや円盤を作業のお供に鬼リピしてたら2週間で終わりました。50周年記念オールリクエストコンサートの円盤が本当にいいんですよ。かの迷曲「まもるくん」から始まり、「鬼こごめ」に「真夜中の太陽」、「BLUE BLUE BLUE」(もちろんアルバムバージョン)、「仇」「岸を離れる日」と好きな曲ばかり入っています。何よりせせらぎのイメソンこと「小さな魚」がセトリにあるのがいいですよね。50周年記念のオールリクエストコンサートってその場でくじを引いて曲を選ぶのですが、くじで決まったものだとはにわかには信じられないほど完璧なセトリです。というか50年に及ぶ活動期間で作られた膨大な曲数がある中でオールリクエストとかできるのってすごすぎませんか? あと今これ書いてるときのBGMも「小さな魚」(Memories版)なのですがイントロのピアノの音の優しさに思わず泣いてしまいました。谷山浩子さんって歌声・曲・歌詞のよさはもちろんですけどピアノがめちゃくちゃ上手いんですよね、そんな谷山さんのピアノを心ゆくまで堪能できるインストアルバムこと「タニヤマヒロコノピアノアルバム」が去年の9月に発売されてまして残念ながら「小さな魚」は入ってないんですけど「鯨のため息」が白眉で(強制終了)
ケモ手
閑話休題。目ができたのでいよいよヘッドの肉付けを……と行きたいところですが、なぜかケモ手制作に移りました。なぜ。
ケモ手も概ねHoshinoさんの本を参考にしました。型紙を作って立体的な手にするという作り方だったのですが、ファーで膨らむことを考慮せず型を作った結果、めちゃくちゃデカいケモ手ができてしまいました。
肉球は海外の動画で見た、指の布に穴をあけず直接縫い付けていく方式で作りました。ミシンがないので糸は一本取りでちまちま縫いました。時間がかかることこの上ないですが、かわいい手になったのでOKです。
ちなみに、着ぐるみを実際に見たことがなかったせいで構造を間違えまくり、デカいケモ手を袖の上から着けるという構造で作ってしまいましたが、せせらぎのように腕の模様がつながっている子はきっと袖の中にケモ手を入れる仕組みのほうがきれいに見えると思います。
ヘッド後編
ケモ手まで作ったらヘッドから目をそらしているわけにはいかなくなったので、ヘッドの作業を再開します。キャストしたベースの上に軽量樹脂粘土を盛り、いい感じになるように作ります。主に歪んだ箇所や左右非対称の箇所、目の周り、盛りが足りない頬やマズルなどに粘土を盛ります。
四角いですね。でも多少は左右対称に近づいたと思うのでこのまま行きます。口が開きすぎていて心配になりましたが、ファーを貼ったらむしろ小さめの口になりました。
本だとファーを直接ヘッドベースに貼り付けていくやり方が紹介されていたのですが、ちょっとそれは自信がなかったので安定を取って普通に型紙を作りました。
新聞紙で後頭部の型をなんとか作り、気合で顔とくっつけて梱包用ラップでぐるぐる巻きにします。DTDのときのように上からガムテープを貼り、毛の流れや分割部分を書き込んで型紙を作ります。
首毛の型もこのとき取りました。作り方は簡単で、新聞紙を貫頭衣のように被り、肩の適当なところに合わせて印をつけ、ひし形になるように切ります。貫頭衣の貫頭部分をヘッドの大体頭が入りそうなところを目安に貼りつけ、ヘッド側に貫頭部分の円を描きます。ヘッドの型紙を切り取るときに一緒に新聞紙を顔側と背中側で半分に切って出来上がりです。首がない首毛ならこの方法で型取りをするのが手っ取り早いかなと思います。
Hoshinoさんの本に沿ってサンペルカとファスナーで後頭部を作り(ヘッドが大きいのでファスナーはいらなかったかも)、これまた気合で顔とくっつけ、なんとか頭ができました。あとは耳を付けるだけなのですが、耳の中身に薄く柔らかいウレタンを使ったせいで全然耳が立ちません。本ではワイヤーを使うと書いてあったのですが、耳がデカいうえ横についてるから中身はしっかり詰めるか~とか勝手にアレンジを加えてしまいました。本の通りに作った方がいいです。
耳毛のボリュームがすごいな。耳はのちにサンペルカで作り直しました。でも縫い付け方がまずいのか片方立ってないんですよね。
本当は鼻とアイラインを付けたかったのですが、何も付いていない顔に慣れてしまったせいで違和感がすごく、ひとまずこれでヘッドは完成ということになりました。
ケモ足
足はユピテルファクトリーを参考に、ウレタン(筒)とサンペルカ(底)でブーツのような形を作り、中にダイソーの適当なサンダルを入れています。黒刃のカッターなど持っていなかったので、なんとハサミでウレタンを削っています。きれいに削るとか初心者には無理でした。
趾行性の足にしたかったのですが、どう作ったものかまったくわからなかったのでとりあえず普通の足です。指先のファーは最初はハサミで短くカットしたのですが、虎刈りになってしまったのでブライトフェイクファーの短毛で作り直しました。お前いっつも作り直してんな。
完成
というわけで(ひとまず)完成しました。
制作開始が3月末、完成ツイートが8月頭なので実に5ヶ月かかってますね。5ヶ月!? 何にそんなに時間がかかったのでしょう……
全くの初心者でフルスーツとかいう大蛮行に及んでしまったのですが、作り手の欲目7123%で見ればめちゃくちゃかわいくできたと思っています。反省点は山ほどありますが、とにかく完成まで持っていければよし!の精神で作っていたので。Hoshinoさんとユピテル君には頭が上がりませんね。本当にお世話になりました。
でもこの記事はもうちょっと続きます。
修正とアクセサリー作り
修正するべきところNo.1は何をさておいても耳ですが、その前に肩掛けバッグを作りました。なぜ?
この動画を参考に、大きさはちょっと変えつつ若鮎型のバッグにしました。柄は布用ペンです。アクキーはMYDOOさんで頼みました。いつもお世話になっております。
バッグを作って満足したので、いよいよ修正に入ります。まずはアイラインから。黒のフェルトで作ると目力が強すぎたため、灰色のフェルトであまり目立たないアイラインを作りました。
次に耳を取り外し、芯をサンペルカに変えて付け直しました。が、どう頑張っても片耳が寝てしまいます。(下の写真参照)
5回ぐらい糸を解いてやり直したのですが、5回ともこの仕上がりというか写真のが一番マシだったので、妥協しました。
続いて、口元がぶかぶかしていたので、思い切ってちょっとファーを外し、綿を詰めました。ついでにフェルトとおもちボアの残りで口内を簡単に作りました。
この時点で11月です。ひとまずの完成から3ヶ月経っています。直し始めると本当に完成しませんね……。
使ったもの
ファー・ボア
ブライトフェイクファー シルバーグレー(4m)
ブライトフェイクファー 短毛 白(40cm)
ブライトフェイクファー 短毛 シルバーグレー(30cm)
カクテル イエロー/グレー(90cm)
ショートムートン ホワイト(50cm)
クリスタルボア レモン(70cm)
おもちボア ミントグリーン(10cm)
ヘッド
ニールキャスト(10個入りから2巻)
アルミパンチ 黒 A-3(10×20cmを2枚)
コーヨーソフトボード(1枚)
サンペルカ 白(2枚)
エーワン ラベルシール 光沢紙 ノーカット(1枚)
ビスロンファスナー サンドグレー(40cm)
軽量樹脂粘土 カルのび(1個)
ダイソーのモノトーンフェルト(1パック)
ボディ
ビスロンファスナー サンドグレー(60cm)
ケモ足
ウレタン 黒 2cm(50cm×50cmを2枚)
サンペルカ 灰 5mm(50cm×50cmを2枚)
ダイソーのサンダル (1足)
GPクリヤー(1個)
その他
シャッペスパン 60番 白(3巻)
馬毛ブラシ
家にあったグルーガン
家にあったグルースティック
クロバー 裁縫クリップ
ダイソーの洗濯ネット(2つ、脚のあんこ用)
家にあったデカ洗濯ネット(2つ、尻尾とお腹のあんこ用)
綿(400g)
不織布つなぎ(1着)
ダイソーのバスタオルハンガー
ガムテープ(3巻)
家にあった白いガムテープ(1巻)
家にあった梱包用ラップ
ファーは余裕を持って買ったのでかなり余りました。総額55000~60000円ぐらい? もうちょっとしたかもしれません。でも10万以上かかるとか聞いていたので、思ったよりは安く済んだなという印象です。ミシンを買っていれば10万円になったという説があります。ついでに記事内で無職無職と連呼してましたが、今は就職してるのでそれほど懐は痛んでません! 自作最高!
まとめ
ド素人のくせにアレンジを加えまくった結果、ひとまずの完成まで5ヶ月、修正に3ヶ月、合計8ヶ月かかりましたが、なんとか納得のいく形になりました。足は趾行性じゃないし腕とケモ手の接続はミスってますが、太もものボリュームとか尻尾の形とかがお気に入りです。あと本当に頬がもっちりしていてかわいいんですよ、せせらぎくん。頑張ってアルミパンチの穴あけをしたおかげでそれほど息苦しくもないし……。
先述したように完全手縫いなので耐久性が怖すぎて全く外に出せないのですが、いつかはイベントに連れて行ってあげたいという気持ちもあります。運搬用のクソデカボストンバッグは買いました。あとは耐久性をどうにかしてイベントに申し込むだけです。
フルスーツを完成させることができたのは、何よりHoshinoさんの本とユピテルファクトリーのおかげです。2つとも豊富な写真や長時間の制作動画のおかげで大変わかりやすく、やる気の後押しをしてくれました。
また、完成までモチベーションを保てたのは、ケモノ着ぐるみ制作コミュニティへの参加が大きかったと思います。質問を投げると(もちろん適切な質問の仕方を踏まえたうえで質問すると)親切な方がちょくちょく回答してくださいますし、コミュニティ内を検索するとさまざまな写真やノウハウが出てきます。載せた進捗にいいねやリプが付くことで励まされもします。これから着ぐるみを作ってみようという方がいましたら、ぜひ参加してみてください。
最後に、Hoshinoさん、ユピテル君、コミュニティなどで励ましてくださった多くの方々、本当にありがとうございました! 皆さんのおかげでせせらぎが生まれました!