つれづれなるままに キリムについて1
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、キリムという織物について、しばらく思いつくままに書いていきたいと思います。
キリムとは、トルコやイランなど、中近東の遊牧民の伝統的な平織りの織物です。
以下のような特徴があります。
・遊牧民のテント生活の中で日常品として作成(敷物・布団・収納袋)
・絨毯と異なり、薄くて軽く、簡単に持ち運び可能
・部族の特徴が現れる配色や文様、織り方、構成
・織り手は母親から娘へと女性たちによって伝承
・素材は主に羊毛(部分的に綿等を使う場合もあり)
・デザインに織り手のセンスが反映
古い時代に作られたキリムは上等のウールを天然の草木染した糸を使っており、年を経ても発色がとても美しく斬新なデザインのものも多いです。
ただキリムは日常品として使われいたため、100年以上の前のアンティークキリムで状態の良いものはとても希少です。
欧米ではペルシャ絨毯と同様に人気があり、高価なものは有名オークション等でも取引されるようです。
キリムに部分的にダメージがある場合、きれいな部分のみを端切れにしてクッションやバック、お財布などに仕立て直されたりするため、私達でも気軽に楽しめます。今回は少しだけ写真をご紹介しておきます。
最近のキリム(敷物)
アンティークキリム(クッションカバー)