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どこでもドアのつくり方
田舎のコンビニには、夜になると車がよく停まっている。
それはコンビニに用があるわけではなく、家にプライベートな空間が少ないからだ。家族と共有する「家」と、一人の時間を得る「車」。なぜ私たちはこの二つをこんなにも切り離して考えるのだろうか?
もし、家と車、この二つの空間をシームレスに繋げることができたらどうだろう。
家が動く未来や、車が家になるキャンピングカーを想像することはできるが、その「中間」の形があってもいいはずだ。
例えば、車を家にドッキングする仕組みがあれば、家と車を一体化できるのではないか。大きなロボット掃除機が自動でHOMEに戻るように、車が自動で家に接続するイメージだ。移動手段としての車を、家の一部としても使うことができる。
家の連結部分を増やせば、部屋のレイアウトを簡単に模様替えできるようになるし、車同士を連結することで、車の使い方も広がり、旅行先にも自分の部屋を持ち込むことができるだろう。
そんな未来を実現する方法は、案外シンプルかもしれない。
USB端子のように、車と車、車と家をつなぐ統一規格(ドア型連結器)を設ければいい。
どこでもドアは想像した先と繋ぐことができる装置。だとしたらこれはどこでもドアと言えるのではないだろうか?