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夜間往診バイトで怖かった話
防衛医大以外のこともたまには書いていこうか。ネタ切れ感あるし。
今回は夜間往診バイトで怖かった話。
文面で読むとあまり怖くないかもしれないが、無料だから許してくれ。
筆者は金が必要な時期があり、夜間往診バイトをしばらくやっていたことがある。
会社名は秘密だけどね
(画像は走るのが『早い医者』。会社とは無関係だぞ)
![](https://assets.st-note.com/img/1703041752500-nDsWq3fQvM.png?width=1200)
夜間往診バイトが分からない人も多いと思う。
簡単に言うと【医者のUber】だ。
夜間体調が悪い患者からアプリ経由で依頼が入ると、症状を聞いた事務局がトリアージして医師を派遣する。
このトリアージが過剰で、鼻水が出ただけで医師を派遣し加算をとっていると問題にもなったな。(参照)
ただ今回はその問題じゃない。
派遣されるのは医師とドライバーの2人のみ。
そして医師だけが患者宅に入っていく。
医師は薬と血圧計などをデカいリュックに入れて1人で患者宅に向かう。
![](https://assets.st-note.com/img/1703042496006-VTWGAw3vZI.png?width=1200)
患者宅に入る前に携帯で患者情報を確認できる。
『11歳女児、発熱。既往歴なし』(患者情報はぼかしてるぞ!!)
インフルエンザが流行っていたし、この子もそうだろうと思い患者宅へ。
インターホンを押し、50歳くらいの夫婦が迎え入れてくれた。
患者のもとに案内され、バイタルを図る。
結構ぐったりとしており、抗原検査の準備をしていた。
その時父親から
父親『◎◎先生は✖︎✖︎病院の▲▲内科なんですね』
と本名と勤務先まで言及された。
(え、本名も勤務先もバレてるの?なんで?)
と思い聞くと
父親『名前はファ○トドクターのアプリに記載されていました。』
『病院はG○ogleで調べました。』
(プライバシーゼロじゃん)と思いながら患者の抗原検査を行なっていると
父親『小児科じゃないのに診断できるんですかね…?』
『娘に何かあったらどうするんですか…?』
と父親に言われた。
見ると部屋の入り口は両親が立っており塞がれている形。
![](https://assets.st-note.com/img/1703043587141-lhs4ndEjU3.png?width=1200)
ちょうど医師射殺事件や往診医師監禁事件があった頃なので、頭によぎる。
これインフルエンザじゃなかったらどうなるんだろうか。
咄嗟に武器になりそうなものを探すが、ペラペラの聴診器しかない。
抗原検査の結果をビビりながら待ち、結果は陽性。
『インフルですね!!お薬出しときます!』
インフルだったことに安心したのか、表情が和らぐ夫婦。と自分。
薬を処方し逃げるように車に戻った。
まとめ
以上が夜間往診バイトで経験した怖い話である。
あんまり文面だと怖くないかもしれない。
ただ【他人の家】に1人で上がり、相手はこちらの【本名と勤務先】を知っている状態は普通ではないだろう。Uberですら本名はバレない。
夜間往診バイトの高時給はこれらのリスクを有しているからだと言うことは広く知られるべきであろう。
(一応医師が数十分戻ってこない場合はドライバーが様子を見にくることにはなっているが、ドライバーもただのバイトのおっさんである。)
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