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夫婦で法人設立!株式会社ってどうやって作るの?〜3児の親タラ夫婦の事例〜

「会社って夫婦二人とかでも作れるの?」

この記事では、個人事業主として、アスリート専門パーソナルトレーニングジム経営の旦那さんと、一人鍼灸院経営の私が夫婦で一緒に会社(法人)を設立した想いと、実際にどんな事をやったのか?具体的な事も書いていこうと思います。
夫婦で法人設立をこれから考えている方のヒントになれれば嬉しいです!

【1】夫婦でなんで会社を設立しようと思ったのか?

私たちが、なぜ夫婦で会社を設立しようと思ったのか?それは、夫婦で家族会議をして「夫婦で一緒に子ども達との時間を過ごしたいよね」と決め、それを可能にするには、働き方を変えていかなければいけないよね。
働き方を変えていく過程の中で、夫婦で会社を経営した方が、自分たちの裁量で仕事のスケジュールを決めることができ、家族時間をよりとりやすくなる!と考え、夫婦で会社を作ろうと決めました。
詳しくは、こちらの記事で、書いているので、読んでもらえると嬉しいです!

https://note.com/smilehouse/n/ndb965a8c296c

【2】法人設立にあたってのTo Doと注意点

今回の記事では、法人の中でも、株式会社の設立について書いていきたいと思います。何を隠そう、私たちタラ夫婦が株式会社を立ち上げたから!
手順を踏めば、誰でも会社を作れる時代です^^
では、実際にどんな手順かを書いていきます。大きな流れは以下の7ステップになります

  1. 会社設立に必要なことを決める

  2. 法人用の印鑑を作成する

  3. 定款(ていかん)を作成する

  4. 公証役場で作成した定款の認証を受ける

  5. 資本金を決定し払い込みを行う

  6. 会社を作る際の必要書類を用意して法務局で登記申請を行う

  7. 約10日ほどで登記完了→法人番号が送付されてくる

ステップ1:会社設立に必要なことを決める

夫婦で会社を作ろう!と決めたら、色々と決めることが出てきます。
以下の項目を一つ一つ決めていくのですが、これが後に定款(ていかん)作りに必須な情報になってくるので、ひとつずつ丁寧に決めていきましょう!

決める情報はこちらです!

  • 商号(会社名)

会社名を考える時には、他社と区別がつき、商標などを侵害しないように配慮しなければいけません。
私達の場合は、株式会社BOUBOU(ぼーぼー)という名前にしました。ぜひ、ご夫婦で我が子に名前をつける感じで会社名も考えてみてくださいね!
ちなみに、設立後に会社名を変更することも可能ですが、その際は再度登記する必要があるので注意してくださいね。

  • 事業目的

事業目的は慎重に書く必要があります。なぜならば、事業目的は定款の「絶対的記載事項」のひとつで、定款に含まれていなければ、定款自体が無効になってしまいます。原則として、会社は定款に定めた事業目的の範囲内で、事業を営むことができるとされています。
なので、将来的にやりたい事も含めて事業目的を考えておく必要があります。今は、鍼灸院の店舗経営しか考えてないけど、将来的に、カフェを併設したくつろぎスペースもある鍼灸院を作りたいと考えるならば、飲食店経営も事業目的に入れる必要があります。
今後10年ほどを見据えて、私たち夫婦はどんな事をやりたいのか?を話し合ってみてくださいね^^

ちなみに定款に記載した事業目的以外の事業を行うことでトラブルが起こることを避けるためには、事業目的を記載した後に「上記各号に附帯関連する一切の事業」と記載します。
私たちも、定款にこの一文を入れています。

  • 本店所在地

本店所在地は、会社の本拠地となる住所を定めるもので法的な拠点になります。自宅やマンションの一室、レンタルオフィスも設定が可能な所があります。私たちの場合は、二人とも同じビルのテナントで事業を営んでいるのでそちらのビルを本店所在地にしました。
したがって、会社に関わる様々な書類はこの本店所在地である住所に届いています。
ちなみに、事業所を変更する事も可能ですが、その場合にも再登記が必要になるので、長期的に変更しなくてよい住所を登録しておくと良いと思います。

  • 資本金

夫婦で会社を設立する場合、夫婦二人が会社設立の出資者という事が多いかな?と思います。資本金とは、出資者から払い込まれたお金のことを指し、創業時はこちらの資本金が会社を運営していく為のベースになります。
現在の会社法では、資本金の下限がないので、
変な話、資本金1円からでも会社設立は可能です。
(ひと昔の合同会社とかは最低でも資本金100万ないと会社を作れなかった!)
しかし、あまりにも資本金が少なすぎると、正直事業を進めることは難しいと思います。例えば、会社設立時に鍼灸院を店舗を借りて始めよう!と思った時に、テナント料や、材料費、広告費等の費用がかかってきます。これらを資本金から出していくので、鍼灸院を店舗経営する場合、資本金1円での会社設立は難しいかな?と思います。
資本金の目安として、初期費用と運転資金の3ヶ月分くらいの金額は最低限用意しておくのが望ましいとされています。

  • 会社設立日

会社設立日を決めるにあたり、注意して欲しいのが、法務局に会社設立の登記申請をした日が会社の設立日となることです。
この日に会社の設立日にしたい!という想いがあるならば、その日までに登記できるように準備しましょう。

余談ですが、私達の会社は2022年6月23日を会社設立日にしました。なぜその日に決めたのか?には色々な理由があり、四柱推命でみてもらった結果、この日に会社を作ると遊び心ある会社になる!と教えてもらったこと、そして、家族全員の誕生日の数字がくまなく入っているからです。
もちろん、すぐにこの日に会社設立したい!書類がそろい次第、会社設立するぞ〜も良いと思いますが、名前同様、自分たちが産み出す会社に色々な想いや願いを乗せてもよいかな〜とも思います。

ちなみに、年末年始や土曜日曜祝日は法務局が開いていないため、会社設立日にはできないので要注意です。

  • 会計年度

会計年度は通常1年間で、会社としてどんな業績だったのか?を評価する期間のことを言います。(個人事業主の場合は1月1日〜12月31日までが会計年度)会社ごとに自由に設定することができます。その際に、決算月の設定も必要です。
決算月は繁忙期から避けるのが一般的であり、さらに言うならば決算月の後の1ヶ月ほども何やかんや会計整理で忙しいので、決算月+1ヶ月は繁忙期から避けた方が良いと思います(私たち夫婦の実体験から!)

  • 役員や株主の構成

株式会社を設立する際には、役員の人数や株主の構成を決めなければなりません。夫婦で会社を設立する場合、どちらかを代表取締役に、どちらかを取締役に決めましょう。誰がどれだけの株をもっているかで、会社の決定権がどこにあるのか?が決まり、会社を運営していく上で大事なことにはなっていくのですが、夫婦二人の会社の場合は、株を半分ずつ持つと良いと思います。
ちなみに、社長とか、専務とかはただの呼称になるので、
会社で実際に一番チカラを持っているのは代表取締役です。私たちの場合は、旦那さんに代表取締役になってもらいました。なぜならば、会社員経験があり、対外的なやり取りが得意であると夫婦で話し合ったから。
では、私は?というと、社長というポジションになりました。これも理由があって、社長は社員を牽引していき、ビジョンを語る方がよいので、その役回りが私の方が得意ということで、私が社長です。
なので、私たちの名刺の肩書きは
代表取締役 多良耕太郎
取締役社長 タラマイ
になっています。大企業ではやれない、こんな肩書きも夫婦経営ならではかな?と思います。笑

ステップ2:法人用の印鑑を作成する

会社設立時に一般的に用意する印鑑は以下の3種類になります。

  • 代表者印(実印)

  • 銀行印

  • 角印

この中で、代表者印(実印)は法務局で登録する必要があり、その際に印鑑届書が必要になります。ただし2021年2月15日に法改正され、オンラインで設立登記を行う際は印鑑の届出が任意となり、私たちはオンラインで設立登記を行ったので、印鑑届書は出していません。

銀行印と実印を併用する事も可能ですが、摩耗によってい印影が見えなくなるリスクを減らしたり、悪用するリスクを防止するという意味合いで、別々に作ることが多いです(私たちも別で作りました)

また、角印は社印とも呼ばれ、請求書や発注書などに押すものになります。
ちなみに、私たちは sirusi(https://www.sirusi.jp/series/company/)という会社に印鑑作成をお願いしたのですが、
こちらでは、角印のデジタル印影も作ってくれます。
紙ベースではなく、インターネット上での請求書にこのデジタル印影がめちゃくちゃ重宝してくるので、
デジタル版も作ってくれるsirusiさんはオススメです。
(ちなみに、勝手にオススメしているだけで、何かもらっている!とかではありません!笑)

ステップ3:定款(ていかん)を作成する

会社の設立には、定款の作成が必須です。内容はステップ1で決めた、会社の目的や事業内容、株や資本金のことなどになります。記載内容には、一定の基準が設けられており、特に⦅絶対的記載事項⦆は必ず記載しなければいけない事項になります(事業目的や屋号など)。
記載されない場合は、定款自体無効になるので注意しましょう。
また、無料で定款のフォーマットがダウンロード出来るサイト等もあるので、どんな事を書けばよい?という時は、参考にされてみてください!

定款を作成したら、3部製本します。なぜならば3つの場所に提出・保管をするからです。3つの場所は

1)公正役場で保管:原本
2)法務局へ提出:謄本
3)会社で保管:保存用

になります。各見開きページに発起人の実印を押し、最後のページの発起人欄に実印を押印すれば定款の完成です!

ステップ4:公証役場で作成した定款の認証を受ける

株式会社を設立する場合は、作成した定款を公証役場に提出し、認証を受ける必要があります。

定款の認証手続きに必要な書類は以下の通りです

  • 定款3部

  • 発起人全員の3ヶ月以内に発行された印鑑登録証明書:各1通

  • 発起人全員の実印

  • 認証手数料:30,000〜50,000円(資本金額によって異なる)

  • 謄本代:250円×定款の枚数(現金)

  • 収入印紙:40,000円(電子定款でない場合)

  • 委任状(代理人が申請する場合)

  • 実質的支配者となるべき者の申告書

私たちの場合は、株式会社なので電子定款の作成とあわせて電子定款の認証をする必要があります。したがって、電子定款で申請をしたので、40,000円の収入印紙代はかかっていません。というか、ぶっちゃけると、私たち夫婦はこの定款の認証を自分たちでやっておらず、行政書士の先生にお願いしました。なぜならば、電子申請をする為には専用の機械が必要であったり、手間と時間がかかると夫婦で判断したので、専門知識を持った方にやってもらおうと、行政書士の先生にお願いしました。

ステップ5:資本金を決定し払い込みを行う

ステップ4で公証役場にて定款の認証が完了したら、次に資本金を払込みます。
この時にはまだ法人口座は開設できていない為、振り込み先は発起人の個人口座でOKです。
※発起人とは会社設立に際し、出資した人になります。私たちの場合は、多良耕太郎(主人)の個人口座に入金しました。

支払いが完了したら、資本金を証明する書類として、

  • 通帳の表紙

  • 1ページ目

  • 資本金の振り込み内容が記載されいるページ

の3ページをコピーし、後日登記申請の際に必要な書類として保管しておきましょう!

ステップ6:会社を作る際の必要書類を用意して法務局で登記申請を行う

いよいよ、会社設立まであと一歩の所まできましたよ〜!必要書類を用意して、登記申請を行いましょう!

登記申請に必要な書類は以下の通りです

  1. 登記申請書

  2. 登録免許税分の収入印紙を貼り付けた納付用台紙

  3. 定款

  4. 発起人の決定書

  5. 設立時取締役の就任承諾書

  6. 設立時代表取締役の就任承諾書

  7. 設立時取締役の印鑑登録証明書

  8. 資本金の払込があったことを証する書面

  9. 印鑑届出書

  10. 「登記すべき事項」を記載した書面又は保存したCD-R

これまた余談ですが、これも私たちは行政書士の先生にお願いしました!注意すべきは、会社設立日が、法務局に登記申請をした日ということなので、行政書士の先生に、この日に設立したいんです!と伝え、その日にしっかり申請してもらいました。

ステップ7:約10日ほどで登記完了→法人番号が送付されてくる

不備がなければ約10日ほどで登記は完了します。不備があった場合のみ申請した役所から連絡が届き、登記完了の場合連絡はありません。
その後、法人番号が申請を出した住所に送付されてきます。

最後に:夫婦で法人設立のハードルは低い^^!?

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!会社を作るにあたり、事務的な手続きはあり、正直ううっ…と思ってしまう方もいるのかな?と思うのですが、専門の行政書士の先生の手を借りてしまえば、正直、そこまでハードルは高くないと思います(私たちの主観にはなりますが)
それよりも、事業目的などを考える時に、私たち夫婦、家族は10年後どんな風に暮らしていたいのか?どんな事をやりたいのか?を考える時間がめちゃくちゃ貴重で楽しく有意義な時間だったように感じます。

夫婦で会社設立!代表取締役をどっちにする?社長をどっちにする?二人でどんな事をやっていく?ワクワクしながら、会社を作ってみてくださいね!

子育て世代を笑顔に!株式会社BOUBOUをタラ夫婦が設立!
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