電気調理鍋を選ぶ（２）

ホットクック2.4ℓ、アイリスオーヤマ圧力鍋2.2ℓ（小）、象印IH圧力鍋煮込み自慢の電気調理鍋の使用実験報告の続きです。
２．機能について
それぞれ2週間づつのレンタルなので、それほど沢山の調理をしたわけではないけれども、今回実験した3台の機能を大雑把に分けると、かき混ぜ棒の有無と圧力調理かそうでないか、です。要するにホットクックか圧力鍋か？ということになります。
【かき混ぜ棒の有無】
ホットクックのかき混ぜ棒は本当に優秀でポタージュスープやトマトミートソースは本当に放っておくだけで出来上がります。かき混ぜ棒の無いアイリスオーヤマと象印でポタージュスープを作る場合は加熱した野菜をチョッパーやブレンダーでつぶす必要がありますし、ミートソースを作る場合はひき肉をフライパンで一度炒める必要があります。その手間を省くと、ポタージュの材料は野菜の煮物に、ミートソースの材料は内鍋の形のハンバーグになってしまうでしょう。ホットクックで作るポタージュやミートソースは本当に簡単で美味しいです。離乳食や介護食を作る方にはとても便利だと思います。
他方、調理中に内鍋の中にかき混ぜ棒が落ちていた、、、という事件がありました。肉じゃがを作った時にその事件は起こったのですが、私はじゃがいもを大きめに切ったのが好みなので大きめにカットしたジャガイモを、レシピより多めに入れて、調理をしてたのです。もしかしたらかき混ぜ棒の取り付けミスか、あるいは大きくカットした野菜＆レシピよりオーバーした量に耐えられなかったのではないかと思います。
かき混ぜ棒もプラスチックでできた折り畳めるプロペラのようなものなので、負荷がかかりすぎると不具合が出るのだろうと思います。この経験から、かき混ぜ棒は材料がある程度小さめのもので水分の多めのものが適しているかと思いました。無理すると故障や破損につながるでしょう。それでも、ホットクックの手動メニューを研究すれば、かき混ぜ棒を使わずに簡単に調理する方法はあります。

【圧力鍋かどうか】
圧力鍋ですと調理時間が短くて済むかと思っていましたが、実際に3機でスペアリブを作ってみると調理時間はあまり変わりませんでした。でもアイリスオーヤマ、煮込み自慢の圧力鍋の方がほろほろ感ややわらか感は強く出ます。仕上がりの美味しさは3台ともそんなに変わらないというのが私の感想です。ただ玄米は圧力鍋（アイリス、煮込み自慢）の方がもちもち感が出て美味しく感じました。特に圧力時間をレシピよりも長めに設定するともち味が増して、象印炊飯ジャーの玄米モードよりずっと美味しくできました。そしてかき混ぜ棒の無い圧力鍋も料理が仕上がった時にお玉やしゃもじで具材混ぜておけば仕上がりに問題はありません。
→現時点での雑な結論
・かき混ぜ棒があることによって、ポタージュやひき肉料理はすごく簡単にできる。そして美味しい。
・しかし大きめにカットした材料+水分の少ないメニューはかき混ぜ棒に向いていないかもしれない。でも手動を使いこなせれば、かき混ぜ棒無しで十分対応できそう。
・それぞれの調理鍋の個性が解れば、いずれの調理鍋を選んでも完成度の高い料理はできる。
次は「手入れ」と「丈夫さ」について書きます～。