電気調理器を選ぶ(3)
3.お手入れ
電気調理器を選ぶとき、お手入れが面倒でない、ということは私にとってとても重要事項である。手入れが面倒だと使わなくなりそうだし、手入れが十分でなかったために故障の原因になったりするかもしれない。
ホットクック、アイリスオーヤマ圧力鍋、象印IH圧力鍋(煮込み自慢)三器の調理するたびに洗わなければならないパーツは次の通り。内鍋はカウントしない。
・ホットクック:部品は内蓋、つゆうけ、蒸気口カバー、調理方法によってはかきまぜユニット。
・アイリスオーヤマ:パッキン、つゆ受け、蒸気口のおもり、調圧弁キャップ
・象印煮込み自慢:内蓋、つゆ受け、蒸気口
ホットクックはかき混ぜユニットは分解して洗うのは手間。それ以外のパーツは使いやすい。
アイリスオーヤマは蒸気口のおもりや調圧弁キャップは小さく、排水溝に流さないように気を付けなければならず気を使った。
象印の内蓋はがっちりしていて、超合金ロボットのように3つのパーツが組み合わさってできている。けれどもカッチリとフィットするので、分解も合体も難しくは無い。洗ってラックで乾かす時はスペースが必要。
4.丈夫さについて
内鍋のクオリティや部品の頑丈さや洗いやすさ(気を使わなさ)は圧倒的に象印が楽だった。内蓋は大きく嵩張るけれども、丈夫にできていて、脱着時には「しっかり外れた!しっかりはまった!」のが体感と音で解るようにできている。諸部位に使われているプラスチックもステンレスも丈夫にできていて、脱着や洗う時に気を遣わずに済んだ。また内鍋は高級な炊飯器に使われていそうな重くて頑丈でキラキラ感があるもので「さすが象印」と思った。
他方、アイリスオーヤマは毎回手入れするスペアパーツの小ささがとっても気になった。調圧弁キャップは厚みのある指サックの先みたいなもので、知らない人が見ると圧力鍋の部品だとはぱっと見に解らず捨てしまいそうだ。また洗う時も排水溝に流さないよう注意が必要だった。
ホットクックはプラスチック製のかき混ぜユニットの繊細さが気になった程度。でも、力ずくで色々な不具合を直そうとする私にはかき混ぜユニットは十分に繊細ではある。
内鍋のクオリティは象印が一番良い。アイリスオーヤマの内鍋は薄く、軽く、劣化が速そうに思えた。だからこそ安く販売できるのだと思う。
90年代のノートパソコンで3商品を例えると次のようなイメージ。
ホットクック=ソニーのバイオ
アイリスオーヤマ=SOTEC
煮込み自慢=IBM
※写真は象印煮込み自慢のパーツ。多いけど、脱着は楽。
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