働き方の多様化は更なる格差を生む
何だか最近、「週4勤務・週3勤務」「副業容認」など、日本らしくないニュースをよく見かける。
この間まで「24時間働けますか」とか「風邪でも絶対休めないアナタに!」などの奴隷を推奨するかのような広告を嬉々として垂れ流していたテレビがいきなりこれなので、ちょっと引いている。
これはつまり、「もう企業はあなたに十分な報酬を払えませんよ、他で稼ぐしかないんだよ」と国が突き放していることを意味している。テレビは国とベタベタくっついているからね。
まあ、物は言いようだ。「社員のライフスタイルに応じた~」だの、「副業を通じて新たなスキルを磨く下地を整える~」だの、ただ突き放しているだけなのにまるで先進的なことを取り入れているかのように聞こえる。
これからも副業容認や労働時間のテコ入れはどんどん進むだろう。歪な形で。
労働時間が減ったとしても、業務量は変わらない。多様性を取り入れるなど、向いていないことをする分、企業の業務量は寧ろ増えるだろう。
休みが増えたとしても、業務量が変わらないのであれば、残った仕事を休みの日で片付けなくてはいけない。
結果的に、賃金は週4勤務相当(20%減)に減らされた上で今まで通りの業務量を行う羽目になる。
考えすぎだろうか?
僕自身は副業も週4勤務も素晴らしいことだと思っているが、日本社会はどんなことでも歪な形で捉える傾向にあるので、大多数の企業はこの制度を上手く活用出来ず、社員の負担を増やすだけになると思う。
せいぜい正規雇用の人だけ特別に業務量を減らし、非正規雇用者に残った業務を押し付けるだけではないだろうか。
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