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おばあちゃん猫が行方不明になった

 文章を書くことがほとんどないのでめちゃくちゃ読みにくいと思いますが、何もしないでいるのが精神的苦痛なので書きます。

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「マリーがいない」


朝方、母に起こされた。

18歳の高齢雌猫、マリーがいなくなった。

先々週ほど前から体調を崩していて、自らご飯や水も飲めないほど弱っていた。
 
病院で点滴をしたり、パウチのご飯とお水を混ぜてスポイトで強制給餌したりしてなんとか命を繋いでいた。

 死期が近ずいている猫にとって延命治療は宜しくないと言う人もいる。

でも、2年前も体調崩しもしかしたらやばいかも状態になってもなんとか持ち直したマリーだから今回も復活するかもしれないという希望もあったりして私たち家族は物凄く葛藤していた。

マリーの好きなように自由に静かに眠らせてあげたい。

言わずとも家族みんながそう感じてきた頃だった。 

家中探しても家の周り近所を探してもどこにもいない。

 具合が悪くなってからマリーは外に行きたがるようになったので、リードをつけて家の近くを散歩をしたりしていた。

家の中とは違う、草や風の匂いや地面の感触、外の世界を今ある小さく弱った体で思う存分味わっていた。

そして自分が1番落ち着く死に場所を探していたんだと思う。

 マリーが散歩中に行きたがっていた場所、よく寝ていた場所、父と母、私で必死に探した。家の中も探した。どこにもいない。

最後に見たのは母が昨日の深夜2時過ぎ、布団の足元でいつものように寝ていたらしい。

体が弱っていても名前を呼ぶとしっぽで返事をしていたけどその時は息はしていたがしっぽもあまり動かなかった。

そして朝の4時頃妹が帰宅するまで玄関は閉まっていた。

妹が玄関を開けたときもマリーの姿は見てないらしくて、
その時妹は飲み会帰りで少し酔っ払っていたけどマリーは白猫だから暗くてもいたらすぐ分かるし出ようとしたらすぐ止めるから出ることはない。

もし万が一外に出られるとしたらその時だけ。

 だから家の中にいるはずなのにいないし、ヨタヨタのおばあちゃんで散歩中もすぐ横になっちゃうし、そんなに遠くには行けないはずだし高いところも登れない。

一応近所の人や愛護センターと警察には連絡済み。

馬鹿馬鹿しく思えるかもしれないけど、近所の野良猫にもマリーの特徴ともし会ったら家に帰るように伝えてくださいとお願いもした。

この30度を超える夏日の中、病気の高齢猫が生きていられる可能性は低い。

でもこのままマリーも見つからず不安でこれから生活していける自信が無い。

マリーがいなくなってから胃のあたりが気持ち悪くて食べ物も美味しくないしテレビもYouTubeも何も面白くない何も感じない。

小学1年生の頃マリーに出会ってお家に迎えて、ほんとに楽しい時も辛い時もずっと一緒だった。

私が風呂に入らなかったり寝るのが遅かったりすると早く寝ろって言うみたいに鳴いて叱られたりもした。

マリーはうちの家族にとっての、なんだろうな、家の精神安全を守る可愛くて美人なお姉ちゃんでお嬢様で鬼教官的な存在だった。

悪さもいっぱいしたしたくさん笑わせてくれたし家にはいなくてはならない重鎮だった。

最期も家族みんなで看取ってあげたかった。

大好きなお花とか毛布と一緒に見送ってあげたかった。
 
マリーからしたらうちらのエゴなのかな。
 
急に猫の国に行っちゃったのかな。

本当にどこにもいない。

こんな風に神隠しみたいにマリーと別れるのは想像もしてなかった。

早く帰ってきて。

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