壮大な夢
今し方私は目覚めた。
最近、寝れておらず久々に眠りについた。
夢は、最初の方はうっすら覚えているのだが、確か私を恨む人が出てきた。
それから場面が変わり、野球をしている夢を見た。
私は野球に詳しくないのだが、夢の中でハッキリとみんなにポジション守備を指示していたのだ。
その途中、私の幼なじみが倒れ、私の腕の中で消えていくいく。
温もりも感覚も確かにあって、私はただ号泣していた。
他の幼なじみが、声をかけてきて忘れていた、今腕の中で消えていく幼なじみのあだ名を叫んでいた。
そう言えば1人"かっちゃん"という男の子がいた。
小学校にあがるまで、私は紅一点で育った。
みんなで、サッカーや忍者ごっこ、ロラーブレード等、当時男の子がする遊びばかりしていた。
小学校にあがっても、男の子との方が馬が合い、男の子とよく遊んでいた。
ただ、小学校3年生になって、そんな私に目を付けた女の子たちに、虐められるようになってからは、あまり遊ばなくなった。
それでも、やはり男の子と遊ぶことは、無くならなかった。
さて、夢の話に戻りましょう。
幼なじみは、私と別れが早かった順に亡くなっていった。
「ゆうきを頼む」
そういい残して、次々私の腕の中で消えていく。
最後の1人がいなくなったと同時に、今まで聞いたことのない壮大な音楽が流れた。
まるで、ミュージカルの様だった。
あ~いして あ~いして あ~いして あ~いしてくれてありがとう
それと同時に、今まで私を愛してくれた人たちが走馬燈の様に、現れては消えをしていった。
そして最後に、父の声で
「愛してくれてありがとう」
と聞こえた。
とても心地のいい夢で、心が穏やかになった。
と、そこで目が覚めた。
その時、扉をノックする音が聞こえたがした。
何だか胸騒ぎがした。
父が逝ってしまったのではないかと。
しかし、父が寝ていて起こしたら申し訳なくてメールができなかった。
そこで、兄姉にLINEを送った。
すぐに既読が付き、夢の内容を送った。
″父を起こしたら悪いから″
と続けて送ったが既読が1件しかつかない。
不安と悲しみと変な高揚感で、返信を待っていると、姉からLINEが来た。
″お父さんにでんわしちゃった(笑)
起こしちゃったけど、大丈夫だよ!″
さて、ここで1つ疑問がおありのことと思います。
なぜ父にメールをしなかったのか……。
実は今年の2月に私は、60代前半の母を亡くしていたのだ。
母が亡くなってから、8時間睡眠だった父は2、3時間しか眠れなくなっていた。
最近は、4時間ほど眠れるようになっているとのことだったが。
ただ、一度起きると眠れなくなるので、メールを送れなかったのだ。
父が無事だと知ると安堵の涙が自然と流れてきた。
そのあと兄姉が、ふざけたLINEを送ってきた。
そこで、私は冷静になれた。
姉が″寝られるか?″とLINEを送ってきたあと、子守歌も送ってきた。
それに便乗して兄が″七つの子″の歌詞を送ってきた。
ボケで送ってきたのだが、大人になってから家が近いこともあり、母と散歩する事が多くあった。
その際、ふざけて2人で唄った歌だった。
2人に告げたら、姉が
″お兄ちゃんに憑依した!挨拶にきたのかも″
と送ってきた。
そう言えば、母は元ソフトボール部だった。
私はピッチャーをしていたが、母もピッチャーだったらしい。
あれは、野球ではなくソフトボールだったのかも。
起きたのは0:11。
クリスマスイブからクリスマスにかけての夢。
何だか納得してしまった。
最近、いや、虐められてから色々虐げられることがたくさんあった私の世界。
特に最近、人を信じられなくなっていた。
でも、思い起こせば色々な人に愛されてもいた。 その事を忘れていた。
そんな私のもとに、クリスマスに便乗して母が、やってきたのかもしれない。愛と一緒に。