バカみたいか
例えば高校生の頃の私の前に未来人(2022年時点)が現れてこう言う。
「まだスマホなんて無いと思うけど、スマホがない生活ってどういう感じ?」
高校生の私は未来人をバカだと思いながら、何も答えることはできないだろう。そして未来人はその沈黙をもって、高校生の私をバカだと思うだろう。
スマホのない時代の直中にいる人間は、スマホがないことについての問いが存在するなんて思わない。そうした問いは、スマホが存在するから生まれるのであり、まだそれが成立する場所を与えられていないからだ。
上のような例はあまりに当たり前でバカみたいだが、しかし自分の認識を何にでも当てはめる素朴さは至るところに見られる。