ロブカラムってあるの？？
ロブカラム。
ロブホールディングとカラムチェンバースというアーセナル所属のCB2人のことをまとめて自分はこう呼んでいる。ダビド・ルイスとソクラティスがスタメンとして存在しておりマリやサリバ 、マヴロパノスといった選手たちもCBの競争に加わってくるであろう現在のスカッドで“ロブカラム”と高らかに叫べるのか。
そもそも2人はずっとスタメン候補として順風満帆な活躍をしてきたわけではない。カラムは2014年、ロブは2016年にアーセナルに加入した。2人はイングランドのアンダー世代の代表で共にプレーしており親交が深く、プライベートでもよく遊ぶ姿をSNSに上げている。
これは2016年のトゥーロン国際大会で優勝したときの写真。上部で肩を組むロブカラムは親友のよう。
2014年に加入したセインツから加入したチェンバースは主に右SBとして途中出場を中心に機会を増やしていった。しかしながらウェールズ地方に強い雨が降ったスウォンジー戦、モンテーロという快速ドリブラーに全く手も足も出ないやられっぷり。サイドを完全に突破されたチームは逆転負け。以降彼は調子を落としていき、なかなか転機が訪れないまま2016-17シーズンはミドルズブラにシーズンローンで修行に出ることとなる。
その16-17シーズンにアーセナルに加入したのがホールディング。彼といえばこの写真。
アーセナルが散々辛酸を舐めされられた天敵に対してこのリアクション。これで一気にグーナーの心を掴んだ。個人的には青の19番さんは能力的には凄い選手だとは思っていてバチバチやりあってもっと彼に勝ってやりたかったのが本音。
この後ホールディングは劇的とは行かないまでも順調に成長をしていく。
一方のチェンバースはミドルズブラでネグレドやアダマトラオレ、ダウニングらとのプレーを経てプレミアの舞台でやっていく強さを手に入れた。かなり見た目がしっかりしてアーセナルに帰ってきて迎えた17-18シーズン、ここで2人はカップ戦を中心にコンビで出場することが多くなっていった。
2人とも頑張っていたがここでグンと伸びたのはチェンバース。CBメンバーのスクランブルもあって後半戦はリーグやELでのスタメンも増えていくが目を見張る活躍でチームを後ろから支えていった。アトレティコとのEL準決勝で強力アタッカー達に立ち向かう彼はもう加入当初のひょろひょろで大人しそうな青年ではなかった。
いよいよロブカラムの時代が来ると思ったその矢先、チェンバースのフラムへのシーズンローンが決定。正直飲み込むのに時間がかかったがまた彼が強くなって帰ってきてくれることを願った。
そんな中ついにホールディングが大成長。どこがどう良くなったのか具体的にあまり言語化出来ないけどチャレンジ、カバー、パス、どれをとってもバランスが良い素晴らしいCBに成長していった。
ただ非情にもそんな彼を待っていたのは前十字靭帯の断裂。12月に怪我をした彼はシーズンアウトとなってしまった。ただただ悲しかった。
大成長を遂げたにも関わらずアーセナルにいれなかったチェンバース 、人によってはくさってしまっていたかもしれない。でも彼は違った。レスターを優勝させたラニエリのもと、3列目で中盤の選手としてセリと相性抜群のコンビを形成。シュールレの離脱期間がもう少し短ければあのチームはもう少し結果が出ていたと思う。持ち前のパスと空中戦の強さに加えてボールを持てるようになった彼はフラムのPlayer of the season を受賞しアーセナルに再び帰還することとなる。
怪我から復帰したホールディングとフラムでの修行で成長したチェンバース、2人がまた組んでプレーするのを見ることが心から楽しみだった。
なかなかホールディングのコンディションが整わない状況が続きながらも遂に同じピッチに立つのを見ることが出来た。ただ、このときチェンバースは右SBでの出場だったのでCBコンビの2人が近いうちに見たいなと心を躍らせていた。
ただその希望は再びお預けになってしまった。
それまでCBとしてもスタメン争いを出来るぐらいに活躍していたチェンバースが以前のホールディングと同じく前十字靭帯の断裂をしてしまった。
6-9ヶ月の離脱ということで今季は彼のプレーを見ることは出来ないだろうとのことらしい。
誰を恨むわけじゃないけど厳しすぎる現実ばかり彼に襲いかかってるような気がしてしまってやるせなさやら悲しみやらが数日は渦巻いていた。
でもチェンバースは強くなって復活するだろうと今は思う。
ローンや厳しい環境でも何かを掴んで成長してきた彼だから自分のしたいプレーが出来るような筋肉の付け方を考えたり左足をさらに蹴れるようになって帰ってきたりするかもしれない。
また来季、いやいつでも良い。
ロブとカラムがCBコンビを組む日を心待ちにしてます。
結論 : ロブカラムは（いつか絶対）あります！！
