ミツバチ吸引機
前回までに続き、自然群の引っ越し。
ミツバチの保護捕獲に使用する吸引機を作成しました。これが我ながらとても良くできたので、記録しておきます。
製作のポイント
捕獲した蜂を逃さず巣箱に入れること。
圧死させないこと。
熱死させないこと。
吸引力を強くし過ぎないこと。
上記に留意して作りました。
ひとつひとつ説明していきます。
捕獲した蜂は用意した巣箱に取り込むことになりますから、分蜂群の捕獲の時と同様に網に入れることが望ましいです。
左が吸気側で右が排気側、内部の網は玉ねぎネットです。穴はどちらも25mmの塩ビの継ぎ手でホースの受けとしました。吸気側の排水ホースがピッタリとハマります。排気側のホースはテープで密封しました。排気側の箱内部には網を貼りつけてコンプレッサーに蜂が入らないようにします。
通気性のあるこのボックスを密封するために蓋にコーキング、本体側には気密テープを貼り付けました。コンプレッサーの排気圧を漏らさないためです。(気密テープの写真は記事最後に)
吸引した蜂は内部の網に送られますが、数千匹もの蜂が入る網の内部に太い針金をスパイラル状にして入れました。内部空間を広く保つことで取り込まれた沢山の蜂達を圧死させてしまうことを防ぎます。
玉ねぎネットの口は針金やタイラップなどで固定します。外れると少々やっかいなことになります。(実は本番で外れてしまいました。)
また、吸引時以外は必ず蓋は開けておくようにします。興奮した蜂達は発熱しますので、密封された箱の内部で熱死してしまうこと防ぐ必要があります。これは面倒でも徹底するべきポイントです。もちろん移動の際も同様です。
吸い込む際に過度な吸引力は蜂の負担となり、最悪の場合は衝撃により死なせてしまうことが考えられます。
掃除機を使うことも考えましたが、インフレータブルのSUPを膨らませるのに使用しているコンプレッサーに吸引の機能があることを思い出しこちらを使うことにしました。
今回は結果的にこれが功を奏しました。
車を横付けできる場所だったのでシガーソケットで電源は確保できたし、強過ぎず弱過ぎない適度な吸引力により、蜂は排水パイプの中をまるでウォータースライダーを滑るように流れ、網の内部では羽ばたいて飛べる程度の圧力となりました。
このように、突貫工事的ながらも、自分なりの想定ではほぼ完璧ではないかと言えるものが作れたので、いよいよ捕獲に挑むことにしました。
捕獲編は次回!
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