棒の折山に登ってきた
登山が趣味でもない僕が山を登る理由は何か。図鑑のコンテンツを収集するためである。(もう半分は山頂でうまいコーヒーを飲むためである)
ということで棒の折山という、埼玉と東京の県境に位置する969mの山に日帰り登山をしてきた。
沢登りが有名ということで、埼玉側の有間ダムから山頂を目指した。冒頭山を登る理由などを説明したが、1年に1回日帰り登山をするかしないかくらいのど素人である。体力的には余裕があったが、濡れた岩場が続くコースで、足元を滑らせて転倒しないかヒヤヒヤして精神をすり減らしてきた。
まずはダムを横目に入り口へ。しばらくすると大きな岩がゴツゴツした沢に辿り着く。ここからはひたすら濡れた岩場。途中鎖頼りに登る箇所もあり、ガチ登山の雰囲気を体験できてお得。
沢沿いにはチドリノキのオンパレード。分け入っても分け入ってもチドリノキ。こんな感じの特徴のない木だけど、じつはモミジの仲間。所々地面と水平方向にも枝が伸びてる個体もあって、これは地面が崩れた時に萌芽で耐えたのかな?などの勝手な創造を膨らませた。低木はヤマアジサイやノリウツギ。ウリノキも見られた。
途中から沢が途切れて尾根へ。ミズナラ、コナラ、クヌギなど二次林(伐採された後に木が生えてきて再生された森)の代表的なものや、リョウブ、ヤマウルシ等。
葉っぱが可愛らしいオニイタヤ(だと思ったけど違ってそう)。ホウノキは落ち葉はたくさんあるのに木が見つからない。歩いていたような尾根付近ではなく、斜面中服を好む傾向にあるようだ(憶測)
山頂での飲み食いはなんでも5割マシでウマイ。しあわせなひとときに、山頂からの景色をカメラに収めるのがかなり適当になってしまった。
帰りは尾根ルートから帰還。このルートはスギヒノキの針葉樹林の林床にひたすらコアジサイやアセビが群生する、比較的短調な景観だった。
チドリノキなんて都会で暮らしてたらお目にかかれないので、登山は非日常的な楽しさがある。下山後にYAMAPをダウンロード。当然、登山前に入れとけばよかったと後悔した。奥多摩8山を制覇するのを今後の目標としたい。