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ブラッドボウルのあれこれ#10〜転んだ後に何が起こるの?プローンって?〜

選手は転ぶとどうなるの?

ブラッドボウルでは何かしらのアクションをするたびにダイスロールでその成否がきまります。例えば相手選手を避けた時(ドッジ)、移動力を使い切った後にもう1マス2マス進んだ時(ラッシュ)。成功すれば何事もおこりませんが失敗すると転びます(Fall over)。ここで転んだん時の処理で、プローン(Prone)とかスタン(Stunned)とかノックアウト(KO'd)とか、選手の状態を表す文言が出てきますがこれがルールだけ読んでると少々理解しづらい。ブロックでどちらかの選手(あるいは両方の選手)がノックダウン(Knocked Down)した時の処理も同様なのですが、ここの行う処理は起こっている出来事を「コーチの視点」で解釈すると理解しやすいです。

プレーヤーはコーチであり、遠目にプレイを見てる

ブラッドボウルで遊ぶ時、ルールブックの定義でもプレーヤーは選手ではなくコーチ(監督)です。あくまでもサイドラインからフィールド上で起こっていることを眺めているのです。例えばコーチの作戦通りに選手が動くとしても、その途中で選手がドッヂ等する時、成功するかどうかは選手の技量とその時の運に左右されます。プレーヤーはコーチとしてサイドラインから見ているだけなので、「ドッヂした!成功だ!」とか「ドッヂ失敗して転んだ!」とか遠目から見てる状態です。

何が起きたか把握するまでにタイムラグがある

転んだ選手がいても、サイドラインからはどんな状況かはすぐには分かりませんよね?そこで状況を把握するために色んなダイスロールがあるわけです。時系列で見ていくと分かりやすいと思います。

「うちの選手が転んだ!大丈夫か?』 

状況把握のためにアーマーロール(Armour Role)という2D6ロールを相手コーチが行います。転んだ選手のコーチには決定権がありません。2D6ロールの結果がその選手のAV値(8+とか表示されている数値です)より小さければプロテクターも壊れておらずただ転んだだけ。これがプローン(Prone)という状態です。プローンの状態になることはPlaced Proneと記載されています。無理矢理日本語に訳すと仰向けだとか何とかかえって意味が分からなくなるのでプローンはプローンでいいと思います。転んでるだけなので自分のターンで移動力3を使って起き上がれるので大したことはありません。ここでAV値以上だとプロテクターが壊れていることが判明します。

「プロテクター壊れてるの見えるけど大丈夫?」

次にインジャリーロール(Injury Role)という2D6ロールを相手コーチが行います。ここでも転んだ選手のコーチには決定権がありません。このロールの結果についてはゲーム中に使う「ダグアウト」ボードにも分かりやすく書かれています。2D6ロールの結果が2-7ならフィールド上で気絶した状態となります。これがスタン(Stunned)です。気絶してるので簡単には起き上がれず、次の自分のターンの終わりに気がつきますがまだ転んだまま、要するにプローンになります。つまり、気絶してしまうと次のターンではその選手は何もアクションができません!

 2D6ロールの結果が8-9だとノックアウト(KO'd)です。気絶した状態でベンチ送り(「ダグアウト」ボード真ん中のKO ボックスです)となり、次のドライブが始まるまで(どちらかのチームが得点するまで)その選手はベンチで寝たままです。気がつくかどうかはD6ロールで4以上を出す必要があるのでKOされるとそのドライブの戦力に大きく影響します。ドライブ途中で選手の入れ替えはできませんからね。

「ねぇ、怪我してない?生きてる?」

上述の通り、インジャリーロール(Injury Role)の結果が9までならその試合に再出場できる可能性があるからまだいいんです。ここで10以上が出ると死傷者ボックス(「ダグアウト」ボードの髑髏マークのところ)送りとなります。もうその試合に出場することができません。さらに!!カジュアルティロール(Casualty Role)というD16ロールを相手コーチがウキウキ行います。出目によっては次の試合も欠場(MSG:Missing Next Game)となったり能力値が下がったり死亡します。これリーグ戦の醍醐味です。頑張って成長させた選手が死んでしまうリスク・・・。ブロックされて死んでしまうならまだ諦めがつきますが、ラッシュして1人で転んだだけで死んでしまうだなんて・・・面白すぎる!


と、こんな流れで選手が転んだ後に、どんな状態かがわかるまでにドキドキのダイスロールが振られます。コーチ視点だと何となく理解しやすいのではないでしょうか?ここに関わるスキル(Skills)について、ブロックの結果のKnock Downに対して適用するものはいろいろありますが、1人で転んだFall Overに関しては適用されないものがほとんどです。

Mighty Blow (+1)(マイティーブロー):ブロック対象に対してアーマーロールかインジャリーロールのどちらかのロール結果に+1できます。出目を確認した後に使うかどうか決められるので、このスキルがあるとベンチ送りにしやすいです。

Claws(クロー):鋭い爪を持ったミューテーションスキル。ブロック対象に対してAV値に関わらず、8+でアーマーロールが成功になる。極悪・・・。デフォルトで持ってる選手がいるので試合前にロスター表を要注意ですよ!

Iron Hard Skin(アイアンハードスキン:肌が鉄のように硬いミューテーションスキル。対クロースキルで相手選手にクローを使わせない。

Stab(スタブ:ナイフを持っててブロックの代わりにいきなりアーマーロール振ってきます。怖いよ!ブリッツでも使えるのですが、刺したあとは移動できなくなるのが救いか・・・

Regeneration(リジェネレーション:再生ですよ再生!インジャリーロールで10以上出されてカジュアルティロールを振られて酷い目にあったとしても、D6ロールで4+出せば無かったことにできます。しかもKOボックスですらなくリザーブボックスで待機ですよ?次のドライブですぐに戻ってきます。ゾンビめぇ!

上には書きませんでしたが、ドッヂの時に有利なStunty(スタンティー)のスキルを持ってる選手はインジャリーロールが厳しくなって7-8でKO、9でその試合は欠場が確定してしまいます。Mighty Blow(+1)はアーマーロールとインジャリーロールのどちらに付けるかその時々で選べるので、互いのスキルによっては非常に相性が良い(悪い)ことになります。相手チームのロスター表はよく見てゲームの動きを考える必要がありますね。

続く(不定期更新)


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