![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141264857/rectangle_large_type_2_5a0bb315b21244b1aab81d230f77371a.jpeg?width=1200)
【THE SECOND感想】今年もお笑い好きのための番組だった
今年で2回目の「THE SECOND」。ネタ時間6分、決勝までいくとネタ数3本、放送時間4時間超と、とにかく長い。NHK並みに丁寧な時間の使い方をしてくれるお笑い番組は他にない。
リアルタイムと録画で2回、あとは色んな記事やらを見て思った感想をつらつらと書いていきます。
オープニング
ファイナリスト紹介のVTRは、録画で見た2回目の方が「ヒト」を分かっているのでグッときた。
HGM(ハイパーゼネラルマネージャー)の有田哲平とスペシャルサポーターの博多華丸大吉は存在感を感じつつも、コメントは褒めるばかりでちょっと残念。審査員ではないことは分かっているんだけど、やっぱり批評のようなものが欲しかった。
【感想レポートの自分ルール】
1回戦のみ(ネタ1本)出た組は3~4行
準決勝(ネタ2本)でた組は6~7行
決勝は別枠で書きます。
1回戦~準決勝
①ハンジロウ
2つのツカミ(和田アキ子と沖縄弁)が面白かった。なんか既視感があったので多分昔見たことあるネタだったかもしれない。コントに入ってからは掛け合いがなくなったからか、ほどよく笑いはあるものの爆発力がなかった気がする。
②金属バット
唯一の2年連続出場者。準決勝で敗れてしまったけど、まだまだ面白いネタがありそうな底無し感がある。
最近はコンプラコンプラと言われているが、そんなことを言っているのは一部のキニシスギ君たちでこういう毒舌系漫才で笑いたい人は沢山いる。ただ審査員も言っていたように2本目の「こども」のくだりでドキッとしてしまったのは、自分の本心なのかコンプラを刷り込まれてしまったからなのか…
髪型漫才の瞬間風速がすごかった。
③ラフ次元
6分間に伏線を散りばめまくった漫才。伏線部分もボケになっているけどそれが絶妙に弱いので不安になってしまった。大吉先生も言ってたけど「ほっこり農業」みたいなワードが面白かった。
④ガクテンソク
優勝で何者かになったガクテンソク。国分寺の地理感が分からなくて最初「?」ってなった。金属バットのウケをみて1回戦のネタを変えたらしいけど1回戦も細かなボケが多くて充分面白かった。
ボケ数がかなり多いはずなのに、そんなに詰まっている感じがしないのは冒頭をややゆっくりにしてスロースタートしているからだろうか。6分の時間に合ったネタになっていたと思う。
⑤ななまがり
全ネタの中で1番声を出して笑ったネタ。去年のM1敗者復活のネタはそんなにだった記憶があったのでびっくりした。多分ここまでのネタが割と正統派だったからこそギャップがあって余計に面白かったのでは。
「田田α美」…
⑥タモンズ
バラエティとしての活躍が広がりそうなタモンズ。
1本目はやたらと企業名を言うのが気になってしまった。ななまがりの方が笑いが多かった気がするが(自分の主観含め)、人間味が出ていたタモンズに軍配が上がった。
準決勝は仲の良さがあふれる漫才で、これは好きになる人が増えるよなあと思った。
⑦タイムマシーン3号
たぶん今回のファイナリストの中では一番売れているコンビ。山本がロレックスをつけていたらしい。アオリVTRでツカミを盗られたからか、なんか序盤でごちゃついた感じがあった。2本のネタをつなげた感じもあんまり良くなかったか…たぶん温存してたんだと思うけど。。
⑧ザ・パンチ
昔のM1やレッドカーペットの頃はウザいだけだった記憶があるけど、おじさんになり低姿勢になり劇場型になり、親しみやすくなった。多分観客も20~30代の人たちが多いので、勝手にじーんとした人は私だけではないはず。キャラが程よく立っていて、1回戦でヒトが分かったことで準決勝のネタが完全にハマっていた。
こんなん実際に劇場で見たら絶対笑うやつ。
決勝
「貴乃花の息子」というキラーワードを決勝まで温存していたガクテンソクと「大江裕」を準決勝で使ってしまったザ・パンチ。
感情としてはザ・パンチに勝ってほしいと思いつつも、残念ながら失速してしまった。M1のようにネタ数が2本であれば多分ザ・パンチの方が優勝してたかもしれないけど、3本目となればキャラ系漫才は飽きが出てくるし、「本当にウザイな」と感じてしまうのでは。準決勝→決勝で2本続けてとなってしまったことも余計に。
一方ガクテンソクは安定感のあるしゃべくり漫才で、この大会の「勝てる漫才」の見本を見せてくれたようだった。
まとめの雑感
審査の基準のこと
一応審査の基準は相対評価ではなく、どちらも3点つけても良いはずなんだけど、どうしても差をつけてしまうような。。それが今回のように後攻有利になってしまった要因でもあるのでは。
放送時間の長さのこと
4時間超の放送時間が長いという指摘はよくわかる。内部でも検討はされていたみたい(参考資料参照)。
お笑い好きにはこれだけ丁寧なつくりをしてくれて満足感たっっぷりの番組だったと思うけど、それ以外の「ながら見」をしている人にとっては長いと思われるのはしょうがない。
CMの多さはしょうがないとして、結果発表の点数表示のゆっくりさが凄く気になったのでここを削るだけでもかなりの短縮になるのでは。
以上、THE SECONDの感想でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◎参考資料
・ディレクター日置さんの記事
・「ナイツ塙会長の自由時間」