嵐山「Bhagavan」で聞く篠笛と「伝書」
嵐山に行くと、清凉寺の境内にあるカフェ「Bhagavan」で、よく一休みさせて頂いています。
昨日もBhagavanで甘味を頂きながら、志村ふくみ先生の著作「伝書」を読んでいました。
「音を織る」という章で、日本の楽曲と植物で染めた色との共通点について、ふくみ先生は次のように書かれています。
植物から染めた色は、黄色の中にも茶味や赤味が微妙に混ざっていて、決して単色ではないのです。そして、その微妙さを私は美しいと感じます。
嵐山で佐藤和哉さんの奏でる篠笛に出会い、なぜ心惹かれたのか、その答えを「伝書」の中に見つけたように思いました。
なぜ草木染でなくては駄目なのか・・・
なぜ篠笛でなくては駄目なのか・・・
本来、人は自然と一つのものであるのに、現代の生活の中ではそれを忘れがちです。でも、心の深い所では自然とのつながりを渇望しているから、ふとしたきっかけで、それを呼び覚まされるのではないでしょうか。
昨日は、篠笛奏者 佐藤和哉さんのお弟子さんである辻大貴さんがBhagavan で演奏をして、皆を楽しませてくれていました。
自分のために始めたことを、他の人にも喜んでもらえるような、そんな仕事を私もしていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?