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はじめましての独り言。

はじめまして。今日は完全に独り言。
2年前に祖父が亡くなった。
遺品整理をしていたところ、数年にわたり祖父が記載していた日記が出てきた。
毎日彼が日記をつけていたことは知っている。
勝手に読むなんて、プライバシーの侵害かもしれない。いや、間違いなくそうだ。
でも、私は読みたかった。
彼がどんな思いで日々を過ごしてきたのか、どんな風に世の中を見ていたのか知りたいと思ったから。
彼の血を受け継ぐものとして、知っておきたいという衝動にかられたのだ。
母にお願いして私は祖父の日記を手に入れた。

3行程度の簡単な文章のみで記載されている祖父の日記。
でも、そこには祖父の世界があった。
最後は認知症になっていく過程で、どうしても思い出せない物事へのいら立ちも記載されていた。
これを読むことで私にとって祖父は亡くならず、ずっとそこにあり続ける人となった。

時間は誰にも平等に刻まれていき、死は誰にでも平等に訪れる。
そんなことを考えている中で、私も消えてなくなる前に残してみたくなった。
一人でもいい。
誰かの目にこれが止まり、何かの感情を生み出すことができたなら、私はその人の中にあり続けるだろう。自分が生きていたことを残したい。
そんなことを考えているのだ。

文章をきちんと作法にのっとり書くことはできないと思う。
文才だってないかもしれない。
もっと言うと結局は誰の目に留まることもないかもしれない。

でも、私は書く。
書き続けることが大切なんだと思う。
祖父のはなし、自分の話、創作の話。
とにかく書きたいことがなくなるまで、自分の感情を残したい。

どうかこれから生まれる文章たちが、どこかの誰かに出会えますように。。。

2023年5月26日(金)

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