シンデレラの結末
童話シンデレラにはいくつものバリエーションがあって、作者もハッキリとしない。
驚きなのはストーリーの起源。なんと舞台はエジプトだった!
それはさておき、私が生まれて初めて出会ったシンデレラは
継母と2人の義姉にいじめられ、舞踏会へ行けず、魔法使いのおばあさんが現れ、カボチャとネズミが馬車となり、美しく着飾って舞踏会へ行くことができ、午前0時に階段を駆け降りガラスの靴が脱げ、魔法は解けてしまったものの後日ガラスの靴が履けて王子と結婚できる。
という超スタンダード版だ。
どの絵本もアニメも人形劇も、同じストーリーだった。
しかし、豊島園で観た着ぐるみ劇だけは結末が一味違った。
見事ガラスの靴を履き、王子のもとへ嫁ぐことになったシンデレラは家を出る間際、家族に向かってこう言う。
「みんなで、お城で暮らしましょう。」
幼稚園児だった自分に衝撃が走った。
不思議と子供心に溜飲が下がった。
これは継母や義姉が悔しい思いをする結末よりも、シンデレラの完全勝利だ。
シンデレラよ、アンタはなんて女だよ!!!
完全無欠のハッピーエンド。
私は幼いころに豊島園で観た、このシンデレラの結末を生涯支持する。