定年後 820 日目 Vlog「僕はVlogが作れない」、100本目。
いきなりだけど、日活ロマンポルノってご存知?
昭和時代の映画ジャンルの中にアダルトビデオの劇場上映版とでもいうような「成人映画」があった。
その中で日活ロマンポルノは代表格のような存在だったのだけど、とにかく低コスト・短期間で大量の映画を作り続けていたらしい。
厳しい制作環境の中で場数をこなし続けた監督や撮影などのスタッフには、後の日本映画界を支えるような実力者になった方も多いとか。
次々と作り続けることが力を身につけることになった側面もあるらしく、そんな話を聞くとウデを磨くにはやっぱり数をこなすことが大事だよな、と感じていたりした。
定年したら Youtuber になっちゃおうかな、というノリで始めた動画制作。
最初のうちは、収益化を夢想したり、完成度の高いものを目指そうと勉強ばかりしたりして、なかなか作るところまでたどりつけなかった。
たいしたウデもないのにハードルを高くしてしまって、ちっとも動画づくりに着手できない状況に「よくないなぁ」と感じながらもどうしたらいいかわからずにいた。
そんなときに林さんの「僕は Vlog が撮れない」という動画を見た。
この動画は林さんの日常を短く綴ったもの。
彼の深い考察のうえに作られていて奥が深いものの、表面的にはこのスタイルなら自分もマネできるかもしれないと思った。
クオリティは別としてね。
昨年の 1 月 6 日、この動画をまねた「僕は Vlog が作れない」という動画を公開した。
そのときの経緯をつづった note がこちら。
やってみると、これが「まずは数をこなす」のにちょうどいいと感じて、調子にのって続編を作り始めた。
当初数十本ほどぐらいは作れたらいいな、ぐらいの気持ちで始めたのだけど、スタイルを決めてとりかかってみると、ハードルが下がって億劫だった撮影や編集にも抵抗感がなくなっていった。
気がつくと、その年の暮にはこのシリーズだけで 70 本の動画をアップしていた。
いろいろと試みながら制作を続け、今年の 6 月 23 日にシリーズ 100 本目の動画をアップ。ここまで続けた自分にもちょっと驚いている。
最初の頃は、カメラの設定や FinalCutPro の使い方もよくわからず、今見返してみるとひどい動画ばかり。
それでも数をこなしているあいだ、いろいろと工夫を重ねて少しはマシになってきているんじゃないかな、という程度の自信はある。
とりあえずこの調子で続けて行こうと思う。
まだまだ編集時の設定などわからないことが多いし、色味の考え方とかどっから取りかかればいいのか見当もつかなかったり、課題がたくさんある。
数をこなしながらボチボチとステップアップしていければと思っている。
ただ、「〜できない」というタイトルは前向きではないし、まぁ 「Vlog が作れない」というレベルは卒業できたと思うので、シリーズ名を変えてみることにした。
シーズン 2 は「bottering vlog」。(笑)
「bottering」は「pottering」という英語をもとに私が作った造語。
「pottering」はのんびりと歩き回るというような意味で、日本では自転車でぶらぶらするという使われ方が主流だと思う。
まさに私の動画のイメージに近いことば。
これの最初の文字を「bo! channel」や「botaku」の「b」の文字に置き換えてみた。
命名センスがどんなものか自身はないけど、多分だれも気に留めないだろうしね。
ちなみに「僕は Vlog が作れない」シリーズを立ち上げた頃、いくつか note を書いている。万が一、億が一、興味のある方がいたらどうぞ。
2024 / 6 / 28