「カップル必見！“お揃い”が生む心理的効果とは？」

⚫️チコちゃんに叱られるに出てきた、お揃いにするのはなぜ？
「まだ仲良くないからー」
についてまとめてみました。

⚫️SVR理論とは

SVR理論（Stimulus-Value-Role Theory）は、アメリカの心理学者バーナード・マースタイン（Bernard Murstein）が提唱した、恋愛や親密な関係がどのように発展していくかを説明する理論です。この理論は、人間関係の発展を3つの段階に分けて考えます。

1. 刺激段階（Stimulus Stage）

• 概要：第一印象や外見的な魅力、経済力などの表面的な要素が関係形成の中心になる段階。
• 特徴：お互いの外見や振る舞いが重要視され、この段階では感覚的な引かれ方が強い。
• 例：「あの人の笑顔が素敵だ」といった外見や初対面での印象が関係のきっかけになる。

2. 価値段階（Value Stage）

• 概要：価値観や考え方、趣味など内面的な要素が重視される段階。
• 特徴：相手との価値観の一致や共有が、関係を深める鍵となる。
• 例：「自分と同じ趣味を持っている」「人生の目標が似ている」など、価値観の一致が確認される。

3. 役割段階（Role Stage）

• 概要：お互いの役割や責任を考え、関係が安定する段階。
• 特徴：パートナーとしてどのように関わるかが具体化される。結婚や同棲、家事や仕事の分担など、具体的な役割分担が話し合われる。
• 例：「将来どのように暮らしていくかを話し合う」など、実際の生活に根ざした話題が中心となる。

SVR理論をもとに「お揃い」にする気持ちを解説

「お揃い」を持つことは、人間関係の発展において**価値段階（Value Stage）**に強く関連します。以下のように各段階を通じて、「お揃い」にする気持ちが芽生えるプロセスを解説します。

刺激段階とお揃い

• 初期段階では、お揃いのものを持つこと自体が重要ではありません。この段階では、まず相手を「外見や初対面の印象」で魅力的と感じることが優先されます。
• 例：同じブランドの服やアクセサリーを偶然身に着けていることに気づくと、「偶然の一致」に興味を持つことがあります。

価値段階とお揃い

• 関係が価値段階に進むと、相手との共通点を意識し、絆を深めたいという気持ちが強まります。この段階では、「共通するもの」や「同じ体験を共有する」ことが重要です。
• 心理的背景：お揃いのものを持つことで、自分と相手が似た価値観や趣味を共有していると感じられ、安心感や親密さが増します。
• 例：「お揃いのペアリングを買おう」といった行動が、2人の価値観の一致を象徴するものとして選ばれる。

役割段階とお揃い

• 関係が役割段階に進むと、お揃いの持ち物はさらに象徴的な意味を持ちます。例えば、夫婦でお揃いの家電を選んだり、子どものためにお揃いのものを用意したりする行動が見られます。
• 心理的背景：「お揃い」は、役割を共有する象徴となり、関係の安定や一体感を感じさせるものとなります。
• 例：家族でお揃いのTシャツを着ることが「家族の団結」を示すシンボルになる。

まとめ

SVR理論によれば、「お揃い」にする気持ちは、単なるファッションや流行だけでなく、心理的な親密さの表れと考えられます。特に、価値段階では「自分と相手が同じ価値観を持っている」と実感するための手段となり、役割段階では「私たちは一緒にいる」という関係の安定を象徴します。このように、「お揃い」を持つ行動は、人間関係を発展させ、絆を深める心理的な役割を果たしているのです。

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