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交換留学生はボスキャリで海外大生に勝てるのか?
不可能ではないが、現実的にはかなり分が悪い勝負になる。
交換留学生からボスキャリで苦戦しているというお声を良く頂くようになった。
というか、そもそも、ボスキャリで交換留学生は海外大と同じ土俵に立っていない可能性が高い。
採用優先度の記事でも書いたが、
採用優先度は海外大学部生≧海外大学院生>交換留学生だ。
募集要項にも、あなたは、①海外大正規留学生、②交換留学生、③その他のどれですか?と設問のある企業すらある。
正規留学生と交換留学生はステータス的には同じではない。
昨今のボスキャリの内定者属性を見ても外資や商社など難関企業ほど海外大学部生の割合が目に見えるほど高くなる。
実際は、内定者が5人いたら、5人全員海外大生、あるいは4人海外大生+1人交換留学生(それも幼少期に海外滞在経験ありなど)というのが実態なのだ。
恐らく、企業のメインターゲットは海外大生で、交換留学生は掘り出し物がいたら採用するという感じなのだと思われる。
交換留学生諸君が不公平さを感じるのも無理はないが、それは致し方ない面もある。
そもそも、交換留学生には旅行気分で留学に来ている人が目立つ(もちろん真面目に勉学に励む人もいる)。
先日海外大正規留学生の人が、”交換留学生は毎週旅行三昧(特にヨーロッパ留学生はこの傾向が強い)、こっちは宿題で週末も死ぬほど勉強している。ボスキャリで同じ扱いをされたくはない”と言っていた。その気持ちもよくわかる。
確かに交換留学生の中には、9か月間留学に行っても大して英語力が上がっていない人、留学中にガクチカ実績が無い人が散見される。
ただ”海外の学校に在籍していた”というだけで就活が上手くいくほど世の中甘くないのだ。
企業採用担当者だってその事情は理解しているはずだ(そもそも自分もそうだった場合が多いため笑)
ボスキャリというのは、英語+その他外国語に秀でたグローバル化された日本人を採用するイベントだ。
日本語人材は国内選考で採ればいいだけの話である。
そういう意味では交換留学生はやはり日本の大学生というカテゴリーなのだ。
すこし昔までは交換留学はとてもコスパの良い留学形態であった。
国内の安い学費を払うだけで海外の名門大に1年留学でき、楽しい思い出を作って、三菱商事にサクッと入れた時代があった。
しかし、その黄金時代はとうに終わった。
今は交換留学はむしろコスパが悪い。
内定枠の多い国内選考には満足に参加できず、ハイレベルな海外大生相手にボスキャリで戦わなければならない(そして、ボスキャリの内定枠は実に限定的だ)
満足のいく就活が出来なければ、卒業を1年延ばすことにもなる。(正直大学に1年追加で居座るのは人生の無駄に他ならない)
その意味で、交換留学生というのは非常に中庸的な立場なのだ。
国内選考も併せた戦略的な就活を行わないと、気づかぬうちに大きな就活リスクを負うことになる。
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