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ジェームズ・M・バーダマン『地図で読むアメリカ』読んだ

最近一部界隈で話題の世界に紹介したい日本の100人の著者ジェームズ・M・バーダマン氏の別のやつである。

世界に紹介したい日本人より先にこれ買ってしまった。地図好きかもって思ったからである。

ところが、米国を大きく10個に分けて、それぞれに超大きい地図と大きい地図がついているだけなのである。どこが地図で読むやねん、字ばっかりやんけ。しかもその地図が、州都と州で一番大きい都市くらいしか載ってないという適当極まりない代物でなんじゃそらである。

でも面白かったしいっか。文化的背景、宗教、日本人との関わりなどをさらっとまとめているので、字が多い割に読みやすいのである。まあバカでかいアメリカをこの紙幅で網羅しようとすると、さらっとしか書けないんだけどね。

10個の地域について、備忘録的にメモっておく。

まずニューイングランド、ハーバードとかある地域だ。プロテスタント、神学校の伝統で学歴高い、意識も高い。しかし最近はカトリックも多い。イギリスに近いのでわりと初期に英領植民地になったが、それだけにイギリスの影響がうざくて独立したのだろう。しかしお隣のノヴァスコシアは近すぎて独立する気にならなかったようだ。

メトロポリタン・ニューヨーク、ニューヨーク市一帯。アメリカだけどアメリカじゃない、ここはニューヨーク。

アパラチア。アパラチア山脈らへん。

サウス。南北戦争の南部連合とほぼ重なる。現代はネオリベ政策によって、ハイテク企業や、日本企業がいっぱいある。

インダストリアルノース。五大湖らへん。エリー運河、サンローレンス水路の開削によって繁栄の道が開かれた。原発事故で有名なスリーマイルはこの地域にある。東京ローズことアイバ・戸栗・ダキノが釈放後に終生の地に選んだのはシカゴだし、南部陽一郎さんはシカゴ大学である。意外なことにアーミッシュが多いのは、アパラチアよりもこのエリアが多いらしい。


ハートランド。真ん中らへん。ミシシッピ川の水運で栄えた。ルイジアナ購入の対象となったのは主にこのエリア。ウーンデッド・ニーの虐殺など、西漸運動、西部劇の舞台にもなった。現代は、農業やシェールガスのおかげで失業率は低いらしい。

アウトウェスト。ロッキー山脈らへん。西部劇とかワイルドウエストなイメージ。アラスカもここに分類されている。

パシフィック・ノース・ウェスト。シリコンバレー、シアトル、ナパバレーとか。州権主義、意識高い

サウス・ウェスト、ほぼメキシコ。人口が増えているので勢いのあるエリアだ。

ハワイ。ハワイアンルネッサンスで文化的には充実しつつある。ただハワイ語の維持には苦労しているようだ。

終わり。

意識高いエリア以外は、連邦政府に懐疑的である。それは雇用だったり、文化を守るために連邦政府にかまってほしくないとか様々な事情があるのだろう。それがアメリカらしさを作ってるのだなあと思ったりもした(KONAMI)。

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はむっち@ケンブリッジ英検
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