『時間術大全』まあまあおもろかった
久しぶりに意識高いシリーズいってみよう。
この記事を書いてたころにアマゾンのカートに入れてた本である。
けっこう面白かった。ちなみにAmazonではなく、ポイント50%還元につられてDMMブックスで買ってしまったのである。
著者らはGoogleとかYoutubeとかのエンジニアで、SNSとかそういうもの(著者らは無限の泉と呼んでいる)のやばさを痛いほどわかっている人たちである。彼らはいかに我々の時間を奪うかに命をかけて仕事をしているからである。だから意志力で対抗しても無理だという本書のコンセプトに結実するのである。
まあ最近の時間術的な本にはSNSのやばさは必ず書いてあるけどね。そして本書もアプリを削除しろ、SNSはその都度ログアウトしろと当たり前のことを書いてある。それができたら苦労しないよって話である。私も消せるアプリはもう消してしまってるし、アプリの通知もほぼ全部切ってある。でもどうしても消せないものもあるのだ。
しかし本書では超絶凄いコツが一つ紹介されていた。「SNSのアプリはスマホのホーム画面から撤去する」である。2,3回フリックしないと目につかないところにアイコンを追放するだけなのだが、私にとってはまあまあ効果的だった。アプリを作る人達は、アプリを開けるのにいかに手間をかけさせないかに頭を使っているのだから、手間がかかるようにすれば自然と費やす時間は減るのである。
他にもたくさんコツが紹介されていたがほとんど忘れてしまった。適当に良いとこ取りをすればいいのだと思う。あ、「ヘッドホン(またはイヤホン)を置いて外出しよう」というのをいま思い出した。これも良さそうなので、そのうち試してみよう。
直接役には立たないが、印象に残ったところを引用しておこう。
僕らはメイクタイムを開発するために本やブログ、雑誌、科学研究を読みあさったが、その多くに気後れを感じた。。きらみやかで非の打ち所のない数百人の人生を見せつけられたような気がした。らくらくと仕事をこなす実業家に、悟りを開いたマインドフルなヨガ行者、(中略)、読んでてイラつくだろう?いつも完璧な食事をし、完璧に生産的で、マインドフルで、安らかな状態でいるなんて、凡人には絶対無理だ。ブロガーが説く「朝5時までにすませるべき57のこと」なんて、できっこない。たとえできたとしても、そんなことはやるべきじゃない。
じつは、完璧の追求も「注意をそらすもの」の1つだ。完璧を追求しても、本当に優先すべきものへの集中を妨げる”キラキラしたもの”がまた1つ増えるだけだ。
本書の著者らもまあまあ超人なので読んでてイラつくのであるが、それは置いといて、たしかに誰にでもできそうなことがたくさん書いてある。私はその多くはすでに実行してしまっているけどね(残りは実行できなさそうなことばかり)。
それに著者の1人は進化心理学に詳しいようで、そういう切り口もなかなかおもしろかったのである。スマホなんてなかった時代に思いをはせることで、スマホ地獄から少しばかり自由になれるのである。
そして彼らの前著もなかなか凄そうなのでそのうち読むつもりである。