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虎ノ門ヒルズ

 3連休が始まる夜に虎ノ門ヒルズに出かけた。自転車に乗って目白通りー明治通りー抜き弁天通りー余丁町通りー靖国通りー津の守坂ー新宿通りー内堀通りー桜田通りで1時間の行程。17時上がりのお嫁さんの帰宅を待って自宅を出発。

 津の守坂までは俺のUBER行動圏。何なら昨日、この辺りをウロウロした。新宿通りから先は圏外、景色目新しく自転車を漕いだ。新宿通り沿いにピカピカにそびえ立つSofiaUniversityは上智大学だった。ビルの横に大きくロゴが設えてある。あー、Sofiaが智ね。上はどこにいった。

 内堀通りでは皇居ランナーたちと共に皇居を望む。ここにお城があったら見栄えがするのにと思う。ロンドンにはバッキンガム宮殿。プラハにはプラハ城。江戸城はどこにいった。調べてみると明暦の大火で焼失とのこと。築城してから50年、割とすぐに天守閣が焼けたらしい。残念。

 桜田通りには官公庁が並ぶ。簡素なビル。立派ではない。お勤めおつかれさんでやんす。日本の命運を握っているお役人さんたちなのであろう、仕事帰りの人たち地下鉄霞が関駅に吸い込まれていく、この人たちはきっと賢く偉い人だ。しかし酷暑でスーツは未着用。その姿に賢さは伺えなかった。賢さとはスーツなり。


虎ノ門ヒルズは4棟から成る

 虎ノ門ヒルズは4棟から成る。俺たちが地下自転車置き場を利用したのがその1棟のうちのどれか。地下自転車置き場は5時間無料。太っ腹。ビルにはレジデンスに通じる通路や、オフィスに通じる認証ゲートが見られ、へーとかほーとか声をあげる。自らの場違いを楽しんだ。総じて新しく立派なビルです。
 さてと飲食だ。壁に間仕切りされていないオープンな作りのカフェやバルに素敵を感じるが、けっこう混んでいる。場違いな俺がえいやと入るには、もうすこし空いてないと、踏ん切りがつかない。

蕎麦屋


 出かける前にお嫁さんセンサーに引っかかっていた蕎麦屋があった。覗いてみると混んでない。踏ん切りがつく。二人でかき揚げそば一杯とおつまみ数品たのんで軽く飲む。うまかった。日本酒うまかった。俺の好きな淡麗じゃないやつ。おつまみも口に入れる前の想定より少しうまく、あ、おいしいと声が出た。いい店だ。飲めないお嫁さんはノンアルビール。ごちそうさまでした。

 ビルを出るとそのビルが虎ノ門ヒルズを構成する4棟の中心、森タワーであることがわかった。俺たちは虎ノ門横丁なる飲食フロアがあるビジネスタワーに向かう。

 なるほど横丁だ。26軒小さなお店がフロアいっぱいに広がっている。どのお店も満席。たのしそうだなあ、と通り過ぎる。むずかしい。

 ビジネスタワー内のファミマのイートインがテラスに出ている。そこで外人さんがビールを飲んでいる。アルコールいいんだ。これでいいじゃん。お安くあがるよ。虎ノ門ヒルズレジデンスに住むのもいいななあ。席も空いていた。今考えると、ここでも1杯やっとくべきだったな。

 虎ノ門ヒルズを離れ、事前のお嫁さんセンサーに引っかかっていたお安い焼きトンの店に入る。俺には入りやすい。ハムカツがでかかった。

焼きトン屋

 蕎麦屋にリュックサックを忘れたことに気づき、取りに戻って帰った。

虎ノ門ヒルズのマスコット、とらのもん(右)

この文章で上がった収益は、全てボス村松の演劇活動と植毛に充てられます。砂漠に水を。セイブ ザ ボース。