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【Y.S.C.C.】砂丘の梨と日本海のカニ、理不尽を理不尽で上回る1ポイント~J3 第11節 vs ガイナーレ鳥取(2020.08.23)~

 はいどうも。

 勝った試合の次の日は爽快な気分になれると言われてますけど、そもそも勝ってないんですよね。それでも今週は爽快な気分で1週間を過ごせる気配がする試合を観ることができました。

 (まあ相手のサポに執拗に荒いとか言われたり、アウェイ側のサポが喜びすぎてゲーフラ掲げちゃった問題があったりと、多少?イラつく要素はありましたが・・・はい、まあその辺は(笑))

 勝てなかったのは事実です。しかしこの試合にはいくつか見どころがありましたし、進歩も見られたので、まずまず、及第点は超える試合だと思います。

 まあ1つ言いたいのは、チートが過ぎるからJ3だけはブラジル人選手禁止にしような。してくださいお願いします()

 それでは振り返っていきましょうか。

【明治安田生命J3リーグ 第11節 Y.S.C.C. vs ガイナーレ鳥取】
Y.S.C.C. 1 - 1 ガイナーレ鳥取
得点経過
64分 失点
84分 ピーダーセン 世穏(←金子 大晟)

スターティングメンバ―(Y.S.C.C.のみ)
GK 1 大内 一生
DF 3 宗近 慧
DF 4 土館 賢人
DF 7 宮尾 孝一
MF 9 大泉 和也
MF 25 西山 峻太
MF 6 佐藤 祐太
MF 8 吉田 明生
FW 23 船橋 勇真
FW 11 宮本 拓弥
FW 18 音泉 翔眞

SUB
GK 16 佐川 亮介
DF 17 吉野 裕太郎
MF 10 柳 雄太郎
MF 26 植村 友哉
FW 14 金子 大晟
FW 15 ピーダーセン 世穏
FW 41 安彦 考真

選手交代(Y.S.C.C.のみ)
37分 FW 23 船橋 勇真→MF 10 柳 雄太郎
77分
MF 8 吉田 明生FW 15 ピーダーセン 世穏
77分 MF 25 西山 峻太→
MF 26 植村 友哉
83分
MF 10 柳 雄太郎FW 14 金子 大晟
83分
FW 18 音泉 翔眞FW 41 安彦 考真

 オニエがいません。オニエどっこ?そして吉野が久々にメンバーに入ってきました。さらに金子もいますが、一番はアビさんでしょ。アビさんこの重要な試合でメンバーに入ってるのは凄い。GKは前節まで3試合連続でゴールマウスを守った佐川がベンチへ、そして負傷明けの大内くんがスタメンに復帰します。もうなんかポジションは突っ込まないでいこう、なんかここまで来ると色々と慣れた(笑)

 スタートのフォーメーションは・・・これちょっといじってますかね?ぱっと見は3-3-2-2っぽいですかね・・・3-1-4-2とかいつもの3-4-2-1の可能性もありますけど、GK以外はメンバーいじってないことを踏まえて、変化をつけるとしたらフォーメーションかなと思うんで、とりあえず3-3-2-2ということで。ただお得意の局面ごとでの可変型フォーメーションを操る「20面相サッカー」にはもはやスタートの並びはもう関係ないですから、何でもいいですかね。
 並びは、右から宗近-土館-宮尾の3バックに、中盤が船橋-吉田-大泉。シャドーに西山と佐藤が入り、2トップは宮本と音泉。こうなるはず。最終ラインは前節と同じですね。対する鳥取は3-4-2-1で、これいつものウチやん。しかも揃いも揃ってJ2クラスのメンバーが並ぶ・・・ベンチにもブラジル人が2人入ってますけど、その金はどこから出てるんですかね?自前でカニを大量に水揚げして売りました?それとも自前で二十世紀梨でも育てて売ったんですか?

 実はこのカード、J3初年度から通算14回の対戦して鳥取の8勝、Y.S.C.C.の4勝ですが、この勝敗が付いた12試合のうち、ホームチームの勝利はなんと2回だけなんです。つまりこのカードはどっちも外弁慶なゲームなんです。

 さぁキックオフ。2位、昇格争いに絡む鳥取とこの時期この状況で当たるのはまあ怖いと言えば怖いですね。しかもホームで苦手とする相手。とはいえ避けては通れない道ですし、こういう試合で勝つ、最低でも勝ち点1を得ることが出来なかったら1桁順位なんて夢でしかなくなります。

 この試合は最初の時間帯はどちらも積極的な攻撃を見せます。祐太からペナルティーエリア内へのいいパスが入ったかと思いきや、直後には鳥取がペナルティーエリア内に際どいボールを送り込んでくる・・・という、双方が攻撃に強い意識を向ける展開。

 8分には祐太がペナルティーエリア手前から強いシュートを放ちますが、これは枠の上に大きく外します。しかし祐太、ここ数試合で本当に攻撃面での積極性が目立つようになった。勿論積極的なシュートもそうですけど、それ以外での攻撃面でのアイデアの引き出しが本当に多くなりましたよね。

 直後には2回続けて鳥取にペナルティーエリア内に迫られますが、この辺は守備の改善が見られました。寄せがこれまでの試合と比べても厳し目になってましたし、ロングボールこそ入れさせたものの、中央で構えてるディフェンダーがちゃんと立ってて、防ぎきることができています。

 いや当たり前やんって言われるかもしれませんけどね、これまで10試合を振り返ってみてくださいよ。寄せるとこで寄せきれないというか全然寄せてない、守備の枚数が足りなくて、いるべきところにいるべき人間がいない、こんな感じだったじゃないですか。それが今日は見てください、寄せるところはしっかり寄せきり、守備の枚数も過不足なく、ボールがアタッカーの走り込むスペースに出されても、しっかりそのスペースをカバーする選手が立ってるんですよ。これだけでも過去10試合、特に前節のド派手な撃ち合いよりは大幅に改善されています。

 あとはボールホルダーに対するプレスも十分です。多少「荒い」に近い激しさがあるのは事実ですが、それでも相手の攻撃の起点、特に可児と坂井、それから魚里を食い止めることが出来ればOK。徹底的に起点を潰し切り、相手のチャンスを創らせないことが一番大事なんで、プレスもこれくらい厳しくていいと思います。

 12分には船橋がペナルティエリア右側へ侵入して右足を豪快に振り抜きますが、ここは至近距離で鳥取の井上にブロックされました。いや、このブロックは敵ながらマジでJ3トップクラスと言ってもいいでしょう。

 もっとも、15分には相手のクロスが決定機になり、かなり際どいフィニッシュには繋がってしまったものの、ここまで見ればJ3のトップクラスのクラブ相手に互角にやれているんですよね。前々節みたいな不安な守備がそこまで多くない。

 特に、攻撃中に鳥取のカウンターを食らってもしっかり耐え抜き、最後の場面で粘ってチャンスメイクを阻止し続けます。いやこれが足りなかったんですよ、ここまでの試合では。守備の強度と粘りがマジで恐ろしいくらいに上がってきてるんですよ。

 25分には自陣での守備から攻撃に一気に転じ、カウンターからカットインした船橋がシュートを放ちますが、残念ながらこれは相手GK田尻の正面でセーブされます。うーん、ここ決めたかった。しかしそれにしても船橋の前線起用はかなり当たってますね。多分後ろとか真ん中の守備タスクを負わせるポジションで使うよりも、前線でこういうカットインとかが生かせるポジションに置くのが一番向いてそう。勿論守備での貢献も高いのは事実ですが、より攻撃に比重を置いてプレーする方が本人にとってもやりやすいんじゃないですかね。ちょっと守備陣に負傷者が多く出てることを考えるとアレですけど。

 さて、飲水タイムを挟んで・・・ここからちょっと守備が怪しい場面が出てきました。

 クロスを船橋が防いだシーン、相手のハンドで決定機にならなかったシーンに関しては、しっかり対面の選手にマーカーが寄せきれていたのでその点に関してはGoodでした。しかし、32分ですかね、魚里からスタートしてペナルティーエリア手前で崩しに掛かられた場面、フリーになってる選手、マークが甘くて簡単に振り切られる選手がいて、この場面では結局田口のシュートを大内がファインセーブで防いで事なきを得たものの、これまでの試合でも散見されたというか何度も見せられた緩い守備を見せてしまった感じですね。正直これは一番やっちゃいけないパターン。

 とにかく攻撃的サッカーをする上で、カウンターを食らって失点することは当然往々にしてあるわけですけど、あれだけの十分な枚数がいるのにフリーマンや簡単に振り切れる選手が出てくるのはリスク管理が足りないと断言せざるを得ないですね。逆に言えばこれなくせば間違いなく失点数これまでの半分のペースにできると思うんですけどね。

 あえて厳しく強調して言いましたが、この直後には立て続けに2回のチャンスを創ります。船橋と拓弥が続けて創ったチャンスはゴールにこそ至らなかったとはいえ、鳥取のディフェンス陣にとってはここまで迫力をもってペナルティーエリアに迫られる恐怖を感じたのは間違いありません。

 しかしここでアクシデント・・・ん?柳が準備して、どうしたんですかね?この時間で交代するほど酷いとこあったか?と思ったら、なんと攻撃で獅子奮迅の活躍をしていた船橋が足を引きずったままOut。最悪ですね・・・いや、これ以上負傷者が出るのは本当に困るし、とにかく船橋の負傷が軽いものであってほしい。

 柳が入って試合再開。ここからは鳥取がペースを握り、ボールを回します。それにしてもこの試合、前線からというよりはミドルゾーンまでは耐えて、ミドルゾーンに入ってきた瞬間に容赦なく相手に襲い掛かるという守備をしているんですが、これがよく効いてて、鳥取もミドルゾーンから先に進むことがなかなかできなくなってました。人数を必要なぶんだけ掛けてボールを奪いに行きつつも、ブロックを敷いて空白のスペースを相手に与えず、奪ったら素早く前線に展開するサッカーを仕掛けます。これが実によくハマってました。

 しかし何か物足りないな・・・と思ってたんですけど、攻撃ですよね。船橋が負傷交代してから、いつもみたいな大胆さがあまりなくなったんですよ。

 ブロックを敷いてるぶん、攻撃に人数がかけづらかったのはあると思いますが、それでもいつもに比べて走り込んでくる選手、アタッキングサードで連動する選手が少なかったのはある意味いつもよりも攻撃面での迫力を削いでしまってました。船橋がそのぶん大胆に切り込んで積極的にシュートを撃ちに行ってたのはよかったんですけど、その船橋が欠けた瞬間に攻撃がおとなしくなってしまったのは否めません。

 それでも前半終了間際には後方からのスルーパスに走り込んだ拓弥がシュートを撃ち、フィニッシュへの姿勢を失っていないことを示しました。入りはしなくてもこういうシュートは後から効く。

 さて、前半終わってシュート数は相手を上回る5本撃ってます。それでも船橋の負傷退場後の攻撃がやや物足りなさを感じたのと、攻撃時に連動する選手がいつもよりも少なかったのが気になります。相手が相手なんでやや選手の意識が後ろに傾いてるのかなとも思ったんですが、思い出してみるとどんなに劣勢でもY.S.C.C.の攻撃が機能したのは、人数を掛け、大胆に連動した攻撃がハマった時なんですよね。これなくして今のY.S.C.C.の攻撃は成り立たないとまで思ってるんで、ちょっと物足りないというかなんというか・・・。

 それでもトータルで見ればチーム全体、特に守備面ではかなり機能してると思います。ブロック、プレス、全然悪くない。確かに甘くなる場面も散見されましたが、この試合で大きく改善が見られていました。というか秋田戦も観てて思ったんですけど、意外とY.S.C.C.の守備ってかなりの格上相手にハマりやすいんですよね。気のせいですかね?

 さて、後半。ハーフタイムの交代はなし。修正点は選手に伝えたうえで、あとはこの11人にしばらく託すということでしょう。しかし鳥取は後半に強くなるんで、その辺局面局面を見極めながら修正する必要があるでしょう。

 始まってみると鳥取が徐々に攻撃の圧を強めてきました。気になったけどちょっとサイド使われる回数多くない?完全に狙ってるよね?

 50分にはカウンターに転じる場面で音泉がロストし、相手を防ぐために倒してカードを貰う場面がありました。まあ取られたら取り返す姿勢は大事ですし、ちょっと危なかった気はしますがここも一応及第点で。

 一番危ない場面は53分。スルーパスに抜け出した坂井がペナルティーエリア右からシュート!これがポストに当たって跳ね返り、宗近がクリアして事なきを得ます。このシーン、スルーパスに反応する坂井に付ききれなかったのは事実ですが、それでもセカンドや走り込んでくる選手の予測をし、事前に対処して構えていた中央の選手たちの予知能力、察知能力を褒めたいですね。それでもこのシーンは失点を覚悟しましたが。

 しかしこの直後にはドディがペナルティーエリア手前から強烈なシュートをブロックされ、さらにボールを受けてペナルティーエリアに侵入した明生が左足の決定的なシュートを放つも、これは当たり損ねて田尻に防がれました。チャンスを創られたら創り返す、倍返しだ!みたいになってますが、後半は本当に攻撃の積極性が戻ってきましたね。

 ここで鳥取が2枚替え。動きます。まあここまでの流れを考えたら攻撃の圧を高めたいでしょうし、攻撃的なカードを待って待ってブラジル人2枚同時投入は聞いてないって。いや、マジで聞いてないって!ここJ3だから!なんでフェルナンジーニョとかいるの!?しかも9番のやつやたらデカいし頭が芸術的に爆発してるやん!絶対ヤバい奴やん!

 もうここから鳥取が完全に別のチームになった感じですね。特に攻撃面。

 頭が絶賛爆発中のジョアンデルソンが突っ込んできてシュートというかこれ弾道ミサイル?を撃ったかと思いきや、今度はガンバのレジェンド様、フェルナンジーニョが同じ位置からシュートも、これはまた大内がファインセーブ!待ってヤバいから!J3ブラジル人禁止でいい!

 そうこうしていると一気に鳥取に流れが傾きました。勢いに乗った鳥取、左からのフェルナンジーニョのグラウンダーのパスをジョアンデルソンがスルー、その先の上松がスルー、はい完全にディフェンス釣られまくった、一番奥にドフリーの坂井、シュートはドディがブロックしたが・・・誰も寄せきれないうちにジョアンデルソンに・・・

64分 Y.S.C.C. 0-1 鳥取

 このシーン、5バック気味であれだけ引いてる選手がいたのに、どうして一番奥の坂井がフリーになってるのか、それとジョアンデルソンへの注意が散漫になりすぎてましたね。坂井のシュートは良かったとはいえ、あれだけの人数が真ん中にいればセカンドでジョアンデルソンの突進を防ぐことは出来たと思うんですけどねぇ。ちょっと棒立ちというか彼を見失ってた選手が多すぎた気がします。

 まあここから追いつくしかないんですけど、鳥取って今シーズンの先制した5試合は全勝してるんですよね。堂々の勝率100%。

 それにしても鳥取、ブラジリアン2人入れた瞬間にマジで別のチームになっちゃいましたよ。これほんとに理不尽すぎません?しかもベテランのJリーグのレジェンド級の選手が何でここにいるんですかね?おかしいだろマジで。そんなに鳥取産のカニ美味しかったの?

 チームを落ち着かせるベテランの存在は大きいんですけど、それがチート級のブラジル人アタッカーとなると猶更厄介ですわな。おっさんになってもレジェンドはレジェンド。全然チームの雰囲気が前半までと様変わりしてます。

 さて、おみずごっきゅんして一旦落ち着きましょう。ここはシュタルフ監督の采配と孝一のキャプテンシーの見せどころ。

 再開してみると、ややペースを握り返します。敵陣でもパスを回せるようになり、プレスも前半同様にハマるようになってきました。とりあえずブラジル人2人にボールを入れさせなければよかろう。

 そうこうしているうちにY.S.C.C.ベンチが動きます。明生、峻太を下げてピーダー、植村。実はこの時からなんとなく植村にもピーダーにも「そういう」雰囲気を感じたんですよね。今日の2人、何か持ってそうというか流れを変えそうなオーラを見せてピッチに入ったのは間違いなかったです。

 ここから流れは一気にY.S.C.C.へ。追いつくために怒涛の攻撃を仕掛けます。これこそがY.S.C.C.の本来の攻撃の姿。迫力をもって鳥取のゴールに迫ります。

 79分には祐太がいい位置からシュート!も、これは田尻の好セーブ。これは決めておきたかった絶好機でしたかね。さらに81分には音泉が左サイドの深い位置からクロスで絶好のチャンスメイクをするも、これは合わずにファーへ。

 連続してチャンスメイクを続けていれば、いつかそう遠くない時間で大きなチャンスが来る、これはマジ。

 さあシュタさん分かってるよね?この流れ、分かってるよね?・・・完全に分かってるやんけ!前半スクランブル発進した柳を下げて大晟、そして音泉を下げてアビさん!おっさんに対しておっさんで対抗する!まさにおっさんずラブ!これだ!これが見たかったんだ!

 エンジン掛かってきた、あとは追いつくだけのタイミング、Y.S.C.C.生え抜きの植村からのパスを、台湾から帰ってきた男・今シーズン初出場の大晟が受けて、早い、あっという間に深い位置に侵入し、左からのタイミングを外したクロス、ちょっと高いけどいい位置に入って、これを高い打点でピーダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ合わせたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

84分 Y.S.C.C. 1-1 鳥取

 生え抜き→生え抜き→大卒ルーキーで強豪相手に終盤に同点ゴール。これを芸術と言わずしてなんと呼ぶのか。ピカソもゴッホもひっくり返るレベルの芸術。

 しかも大晟、今シーズンファーストプレーでなんとアシストをつけてしまう!台湾で成長して帰ってきたのは間違いじゃなかった!この流れ、このクロス、このゴール、いずれも相手からすれば最大級の理不尽と言っていい!

 感動です、ですけど、ここで終われない!ひっくり返しに行く!勝つ!勝ちに行こう!

 さあ試合再開。侵入してくるブラジル人を食い止めながら、逆転のチャンスを窺います。とにかく秋田との勝ち点を縮めたい鳥取の攻撃が容赦なく圧を掛けてきます。

 拓弥がフェルナンジーニョを後ろから倒して与えたフリーキック、ちょっと怖いですねぇというか普通に入りそうな気がして息できませんでした。これはクロスバーの僅かに上。

 さらに鳥取の攻撃は続きます。フェルナンジーニョの強烈なシュート!ブラジル人はシュート自粛してくれ!

 アディショナルタイムはひたすら中盤での潰し合い、ガチでラグビーみたいになってきました。いやこれくらいの迫力をここから毎試合見せれば勝ち点積めるって。

 ラストプレーでは大晟がフェルナンジーニョのようなミドルを放つ!も、これは枠の上。逆転には至らず終了。

 それでもこの勝ち点1は大きい。これは本当に間違いないです。

 確かに前半の一部と後半のブラジリアンコンビの投入以降は守備面でもいくつか不安定な部分を見せはしましたが、それでも前節、ひいてはここまでの10試合と比較すれば遥かに、劇的に改善されていました。それが上位相手に勝ち点1を獲得できた最大の要因だと思います。

 特に先週のオニエに続き、この試合のピーダーと大晟と、殻を破って突き出てくる選手がここ最近は増えてきてるんじゃないかと思います。これはチーム全体のマネジメントの中で、シュタルフ監督が重視している「選手の成長」がここまで機能していることの現れだと言ってもいいでしょう。

 そしてこれもまた今シーズンの象徴的光景と言えるかもしれないですが、ここまで柳やオニエ、そしてこの試合のピーダーや大晟、植村など、途中出場の選手が結果を出す、あるいは結果につながるプレーをするのは、シュタルフ監督のベンチワークやマネジメントの成果とも言えますが、僕はアップ担当の松本瞬コーチにスポットライトを当てたいです。

 途中出場するメンバーは試合の開始時点では当然ベンチに座ってるわけですよね。いろんな感情がある中で、そういう選手たちの試合準備の管理をするのが松本コーチの役割ですが、いつ出番が来るかわからない状態でも実に適切な準備をさせていなければあれだけの結果を出させることは出来ないでしょう。

 来週は讃岐戦。4得点、初勝利で最下位を脱出した讃岐も勢いに乗ってると思いますが、ここまで改善がはっきりと表れてるY.S.C.C.がきっちり勝ち点3を獲れる試合になると思います。34試合全てが全く簡単な試合ではないとはいえ、落としてはいけない試合、絶対に落とせない試合は必ずあって、それが今度の讃岐戦ではないかと思ってます。

 試合中にも試合後にも、荒いだの監督がエキサイトしすぎだの色々言われてましたけど、上等じゃないすか。相手にとって痛恨を示す最大限の言葉をありがたく頂戴してやろうじゃないの。

 しかし何を言われようが、どんな状況でも体張って相手を食い止める選手たち、そしてベンチから声を大にして選手たちと戦うシュタさんやコーチ陣、それくらいのパッションをもって一緒にこの仕事に取り組んでいる彼らに最大限の敬意を示したい。

 あとは本当に勝ち点3、それだけです。たとえ不可能だと言われても、ここから23連勝するつもりでやってやろうぜ。

 あとなんかやたらイカれてるチート級の選手がJ3に流れ込んでるけどブラジル人だけじゃなくて夏場のJ1やJ2からの補強も禁止にしようぜ()


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