サッカークラブを買ってみた話
こんにちは。
リンク元にあるように、これまでフットサル企画を行なってきた「シャフユナイテッド豊洲・東雲」を「シャフユナイテッド」と改名し、同時に社会人サッカークラブを買収しました。
今回の記事では、改名、そしてクラブ買収についてお話していきます。
※以下、「シャフユナ」と表記します。
発端となった勧誘
そもそもの発端は、昨年の8月にフットサル(当時はシャフユナという名称ではないが、シャフユナの前身にあたるもの)に来てくれたカズキさんの誘いでした。
ちょうど彼は埼玉でサッカークラブを立ち上げようとしていたところで、構想を実現するために選手を集めている段階でした。それで縁あった僕のところにも声を掛けてくれたんですね、コーチや運営にも回ってもらいたいというリクエストも含めて。
ただ実は一昨年のシーズンオフに故障もあってフットサル選手としては現役引退してたし、サッカーも社会人リーガーから離れて久しかった僕は即答できず、しかもまだメンバーが集まったりチームの概要がはっきりと確定していないこともあって、「一旦保留で」という回答を何度もしてしまいました。これに関しては申し訳ないけど自分のコンディションとプライベートの問題が心配だったので・・・というわけで何回か誘われたけどその時はそこまで「どーしてもやりたい!」という気持ちになれなかったのが一番でした。
正直本気で上を目指すクラブでは今の自分が戦力にならないことを自覚していました。フットサルで県リーグでプレーしていた時の足の故障で、競技レベルでのプレーには身体的な負荷が大きすぎる部分があったのと、故障再発の可能性を考えると怖いなという思いがありました。何かしらスポーツやってた人でそこそこの怪我をしたことのある人は分かると思うんですけど、一回怪我すると「再発」が怖くてプレーに自分自身でリミット掛けちゃうじゃないですか、アレです。
そうこうしているうちに自分の所有していたFIFAのプロクラブが本格的にリーグ戦に突入したり、自分のフットサル企画にもそろそろ名前が欲しいんじゃないの?とか色々な声が上がってシャフユナが誕生することになったのもあり、そしてその直後には友人の運営するエンジョイMIXのフットサルクラブへの加入が決まり、この話からは徐々に遠ざかっていきました。
しかし、この時点でもカズキさんの誘いは頭の中に残っていました。決して忘れ去ったとかそういうわけではないです。それがこのあとのことに繋がっていきます。
引退の決断と運営への興味
そして訪れたコロナ禍。この期間、全くと言っていいほど運動が出来ていませんでした。というか今もなんですけどね。
ある日、「このままじゃダメだ!」と思い立ってトレーニングを始めたところ、左脚の膝に違和感を感じました。直後に強烈な痛み。あ、これは終わったわ、素人ながらに感じました。
病院での検査結果は膝の靱帯の損傷。3か月ほどで治ると言われており、実際もうじき完治する予定ではいるんですけど、回復の過程で感じたんですね、「俺もう選手としては流石にこれ以上は無理だわ」って。その頃は自粛明けたら競技レベルでのプレーに復帰したいという思いが再燃し、エンジョイMIXのクラブから知人が代表を務める都リーグに参戦しているフットサルのクラブに移籍していたんですが、代表とも長いこと話し合った結果、今シーズンで引退することにしたんです。
代表も2回大きな怪我をした人で、実際もうほとんど監督みたいな立ち位置。だから僕の思いも分かってくれた上で、「まだサッカーでもフットサルでもやれることがあるはず。選手だけが全てじゃないぞ」という言葉も貰いました。その中で代表ともその時に色々話をしたんですけど、「引退したらウチのクラブの運営をしてみないか?」とも言われたんですね。
なるほど面白そうだなとは思いましたが、正直10年以上も続くクラブの運営なんて手を出したらマジで死んじゃうぜ、ミスった瞬間にクラブが積み上げたものが吹っ飛ぶかもしれないし、という思いがあって、「流石に怖いですw」と濁しておきましたが()
しかしこの時点で「クラブの運営」というものに興味が湧きました。なるほど、社会人レベルだったら一般人でもクラブ運営をするということもできなくはないんですよね。そこで、じゃあサッカークラブなりフットサルクラブを立ち上げるのもアリかとは思いました。いや思ったというか、実際にある数名にはその相談もしていたんです。
もっとも色々な制約があって難しいだろうというのが大方の見方でした。フットサルクラブであればまだ可能性はあるとしても、サッカークラブはもっと難しくなるだろうと。選手を集めるのも必要な資金を集めるのも苦労するだろうと。
このとき僕は何をしていたか。人数集めなどのことを考えてるのかと思いきや、シミュレーターでまだ立ち上げてもいないクラブのユニフォームを作っていました。何してんだろうね、アホなのかな。
勧誘アゲインと買収
そんな折、カズキさんと久々にDMで連絡を取る機会がありました。そのときにまたカズキさんから誘われたんです、「社会人クラブ、やっぱ入りませんか?」と。
ここは即答です。「選手としてはもう限界だけど、もし運営で何か出来ることがあるならばクラブに関与したいです」、このときはまだ、少し経験値を積めたらいいなくらいの気持ちでした。ここでカズキさんからクラブについての色々な方針の説明を受けたんですが、話を聞くうちに、指導者を目指すカズキさんはフィールドに集中した方がいいのでは?と思いました。
結局運営にも手を出していると、指導者としての役割を100%発揮できる環境になりづらいじゃないですか。しかも運営ってかなり大変だし、やること多いだろうなってのは今まで所属していたクラブの運営担当の人たちを見ていれば分かることでした。だからこそ、本気で指導者を目指すカズキさんにはピッチに集中してもらう方がいいと感じたんです。
そしてもう1つ、新規クラブは選手を呼ぶにしても、対戦相手を見つけるにしても、当然SNSなどで勧誘をしていかなければなりません。そしてそのSNSも、今の時代は主にTwitterですけど、新規のアカウントは当然なかなか受け入れてもらいにくいでしょう。つまり、Twitterからクラブの知名度を築くにしても、全部1からやるのは本当に大きな困難を伴うことになります。
そこで思い付いたんです。
フォロワー数の大きい自分のアカウントや、何回もフットサルイベントを開催しているシャフユナのアカウントであれば、既にTwitterアカウントの知名度を築く基盤が出来上がってるんじゃないか?そこでクラブの宣伝をすればいいんじゃないか?と。
しかしですよ、もしシャフユナのアカウントを使って宣伝するにしても、じゃあ宣伝されている側のアカウントにまで着目してもらえるかって言われるとどうでしょう?皆さん引用リツイートで宣伝されている、そのツイート元をわざわざ除きに行くことってどれくらいありますか?
これがネックだったんです。「宣伝」では効果が半減、いやもっとかもしれない、とにかくそこまで効力がないんです。
あーでもない、こーでもないと考えながら最後に思いついた策が、「既に名前もエンブレムもあるんだし、このクラブをシャフユナのクラブにすればいいんじゃね?」でした。こうなったらやることは1つ、シャフユナがカズキさんからクラブの運営権を買収することです。
結果的にこの話を持ち掛けたところ、カズキさんはすぐに承諾してくれました。金額は非公表としますが、とりあえず欲しかったハノーバーの原口元気ユニもジャマイカ代表のアウェイユニもとりあえず目をつけていたコスタリカのクラブのユニもちょっと検討していた札幌のルーカス・フェルナンデスと神戸のダンクレーのユニも全部購入を諦めることになりました。そして、これまで付けてきた「豊洲・東雲」の名前を外し、これからは東京全域に向けて出ていくという決意を示しました。
犠牲は大きかったものの、こうしてクラブの運営権を買収することに成功しました。
クラブの方向性と目標
さて、ではこのクラブをどうしたいか、方向性と目標ですよね。
まず目に見える形では成績目標という部分があると思いますが、来シーズンから東京都内のリーグ(都エントリーリーグないしは区リーグ)に参入し、遅くとも3シーズン後には東京都4部リーグに参入することです。そして、都エントリーリーグないし区リーグ1部でも上位半分、順位表のトップハーフを最低目標にしたいと思いますが、そこまで至るには時間もかかるとは思います。
そして、「アマチュアでも観るのが楽しいと思えるサッカー」「社会人でも戦術的に戦えるクラブ」を創ります。これはなかなか難しいと思いますが、戦術があるサッカーって、素人でも観てるのが面白いって感じるんですよね。だからこそ、社会人からそういうクラブが出てくるのはとても楽しみじゃないですか?
それからSNSなどを通した発信力の高い社会人クラブにすることです。下位カテゴリーの、特にアマチュアではなかなか発信力のあるクラブは見つけにくいと思います。それゆえに下位カテゴリーにはスポットライトが当たりにくいですが、シャフユナから積極的に発信することで、クラブだけでなく、下位カテゴリーにも積極的に目を向けてもらえる環境を作りたいと考えています。
次に、目に見えない形では、選手だけでなく指導者の育成にも繋がる場とすることです。そもそもはカズキさんが指導者を目指すために創ったクラブでもあるので、一番の目標と言っても過言ではありませんが、コーチを目指す人達が集まり、その中からプロやそれに準ずるレベルで活躍する人材が出てくれば面白いのではと思います。勿論その過程で上のカテゴリーでも求められる選手が出たらもっと面白いですけどね。
あとは、「チャレンジするクラブ」です。これ大事。JリーグやJFL、あるいは関東リーグを観てても思いますが、チャレンジを忘れたクラブは結局どこかで留まったままになるか、あるいはそこから落ちていくんですよね。僕はクラブとしても指導者としても、選手としても様々なことにトライし、チャレンジできる環境を創ります。
おわりに
勿論、クラブの運営がどれほど大変であるか、僕らが目指しているものがどれだけ壮大なものか、それは理解しています。そして、シャフユナイテッドはこれからもフットサル企画を並行して続けていくので、それだけでも大きな困難が伴うでしょう。
しかし、それでも僕は常に新しいことにチャレンジしてきた自負がありますし、カズキさんには指導者を本気で目指す強い覚悟があり、そして今ここに集まってくれている他の12人の選手はプレーへの、そして勝利への強い意欲があります。
このチャレンジを応援してくれる人が少しずつでもいいので増えていけばと思っています。まずは暖かく見守ってください。よろしくお願いします。
選手・マネージャー募集中!
シャフユナイテッドは来シーズンからの都リーグ参戦に向けて、選手を全ポジション、特にディフェンスラインの選手を募集します!また同時に、チームを支えてくれるマネージャーを男女問わず募集します!
興味を持ってくれた方、話を聞いてみたいという方は、是非Twitter @SHAFUnitedTS または @BossLin24 、@mlmdNRdwjpnnNxO までお気軽にご連絡ください!
一緒に新しい壁にチャレンジしてくれる皆さんをお待ちしてます!
Thank you for your support! 是非このnoteを楽しんでいただけると嬉しいです、