【Y.S.C.C.】ニュートンだってきっかけはリンゴだった~J3 第4節 vs ヴァンラーレ八戸(2020.07.15)~
はーいこんにちはー。
なんか最近毎日世界のどっかしらでサッカーやってるし、DAZN開くたびに何かしらの試合やってるせいで、もうね、感覚狂いましたよ。
そもそもJ3でミッドウィーク?マジで言ってんの?
というわけで、危うく前日まで忘れかけていた水曜ナイター、ホーム八戸戦でござんす。
開幕から3試合終えて1分2敗の勝ち点1。得点5の失点9ってなんだこれ、開幕戦がスコアレスドローだったことを考えれば明らかに色々おかしいんだよなぁ・・・。
そして今節は遂に有観客でのホーム戦。待ってましたこの時を。
【明治安田生命J3リーグ 第4節 Y.S.C.C. vs ヴァンラーレ八戸】
Y.S.C.C. 1 - 2 ヴァンラーレ八戸
得点経過
23分 佐藤 祐太(←船橋 勇真)
51分 失点
81分 失点
スターティングメンバ―(Y.S.C.C.のみ)
GK 1 大内 一生
DF 23 船橋 勇真
DF 7 宮尾 孝一
DF 3 宗近 慧
DF 26 植村 友哉
MF 6 佐藤 祐太
MF 4 土館 賢人
MF 8 吉田 明生
MF 25 西山 峻太
FW 9 大泉 和也
FW 11 宮本 拓弥
SUB
GK 31 谷 俊勲
DF 22 尾身 俊哉
MF 10 柳 雄太郎
MF 19 和田 幹大
FW 18 音泉 翔眞
FW 28 オニエ オゴチュクウ
FW 41 安彦 考真
選手交代(Y.S.C.C.のみ)
68分 DF 23 船橋 勇真→FW 28 オニエ オゴチュクウ
68分 MF 25 西山 峻太→FW 18 音泉 翔眞
81分 MF 8 吉田 明生→MF 19 和田 幹大
81分 MF 6 佐藤 祐太→MF 10 柳 雄太郎
86分 FW 11 宮本 拓弥→FW 41 安彦 考真
うん、逆転負けは悔しいけど、それ以上に中3日でここまで修正してモチベーションを上げることに成功したシュタルフ監督には脱帽。
そしてなんとこれで西山峻太、J3通算100試合連続のメンバー入り!偉業達成!おめでとうございます!
出場停止や負傷があったら絶対にシーズンをまたいでこんな記録は出せない。だからこそほんとに凄いことだと思います。
スタートのフォーメーションは前節から継続して3-4-2-1。中3日でどこに手を加えてくるかと思いましたが、スターティングラインナップにはほとんど変化なし。よっぽど手ごたえは感じているんでしょうね。
並びはそこそこ変化をつけてきました。右から宮尾-宗近-植村の3バックに、中盤が船橋-土館-佐藤-西山。シャドーに吉田と大泉が入り、1トップは宮本。ここまで1選手があらゆるポジションに対応するクラブってなかなかない。対する八戸は4-1-2-3で、非常に攻撃に枚数を掛けてきます。八戸は自陣ではスロー、そして前線に入るにしたがってテンポの速い攻撃を繰り出してくるイメージがありますが、それに対してY.S.C.C.がいつものプレッシングと連動性の高いパスサッカーをどう表現するか、悪い時の逃げのパスに走らず積極性をもって戦えるかが注目でした。
そしてベンチにアビさん!
情報では練習からかなり積極的にアピールしていると聞いてましたが、それにしても開幕戦以来のメンバー入りで非常に楽しみです。42歳にして現役ラストシーズンを明言しているだけに、これからどれだけ爪痕を残せるかが楽しみですしね。
という話は置いといて。
さぁキックオフ。前から前からを繰り返して、あれ、今日の出足めっちゃよくない?
ちゃんと八戸のボールホルダーに寄せれてるし、当たりも非常に激しくイケてる。ボールを持った時の各々の選択肢も視野も非常にGood!
前節の藤枝戦が酷かったのと、雨が強いことを考えると、最初からフルスロットルで行けるかは懸念事案でしたが、難なくクリア。
しかも序盤から積極的に攻め、仕掛け、シュート撃つわアタッキングサードにしっかり侵入するわコーナーも獲得できてるわで、前節とは全然違うチームに。いやもっと言えば今季最高の出来かもしんないこれ(まだ4節)。
確かにボールは持たれてるんですけどね、そこは想定内なんで。その中でも奪って縦に速く、複数人が連動して繋いで侵略出来てる。それにフィニッシュに持ち込む、持ち込めなくてもコーナーや深い位置からのスローインをゲット出来てる。
ただ残念なのは、雨のピッチでパスが若干ズレたり、足を少なからずピッチに取られて、そこから八戸にボールが渡るシーンが多かったなという印象。不可抗力ではあるけど、この状態でいつものパスサッカーするのは難しいだろうなと感じました。
それは現場も感じたのか、15分過ぎに戦術を変えてきました。なんと最終ラインからシンプルに拓弥に飛ばすロングボール。意外と収まりはするし、いいところまでは持っていけるものの、サポートの少なさが・・・ちょっと単独でフィニッシュ持ち込むのは厳しそうです。
それでも徐々に戦術変更に慣れてきた20分過ぎ、遂に試合を動かします。
右サイドの船橋が駆け上がり、ボールを受けてペナルティーエリア右へ。そのまま八戸のディフェンダーを釣りだすだけ釣りだし、フリーになった中央の祐太へ。そのまま右に寄ってくるやダイレクトで一閃!決まった!GKの上超えた!ナイスすぎる!!
23分 Y.S.C.C. 1-0 八戸
よし!2節以来の先制点!ちなみにホームでは2戦連続の先制点!(フラグ)
それにしても今季はダイレクトシュートが思ったより決まってる感じ。決まらなくても意外としっかり枠に飛んでる。練習したんですかね?いずれにしろ大きな武器になってます。
さぁここでおみずごっきゅんタイムを挟んで再開。切り替えていこう、リードした後の怖さは俺ら自身がよく知っている(震え)
思った通り、八戸が前に前に出てくるようになりました。こういうときって裏を取れれば追加点のチャンスにって話になるんですけど、あくまで前線の選手のサポートが十分って前提が必要なんですよね。15分過ぎから先制点の場面まで観てると今一つサポートが不十分でフィニッシュに持ち込めてない場面がいくつかあった気がします。
ただ先制点でリズムを掴み、八戸と交互にチャンスを創るようになりました。しっかり撃って終わるシーンも増え、十二分に追加点の可能性を漂わせつつ、守備も粘り強さと出足の速さでしっかり防ぎきっているので、前節からの修正が攻撃でも守備でも改善されてるのが良く分かります。だって前節は守備もおぼつかなくて全体的にバタついてたし。
なんやかんや攻めたり守ったり(テキトーかよ)しながら気づいたらコーナー7本も獲得してた前半戦が終了。リードで折り返すという最大目標は達成。
それにしても雨脚の強いこと・・・なんか後半もっとピッチコンディション厳しそうだなーという予感はしてました。
後半、ハーフタイムで八戸は2枚替え、対するY.S.C.C.は交代なし。八戸、早くもひっくり返すために動いてきました。
それでも後半立ち上がりは互角にチャンスも作り、峻太の惜しいクロスとか和也のロングドリブルからのフィニッシュとかあって、逃げ切るのではなく積極的に追加点を獲りに行くという一貫した姿勢がチーム全体から感じられました。全然悪くない。
だからこそアレは事故です。れっきとした事故だったんです。
八戸の左サイドの高見のマークについていた選手(誰だろう、ちょっと背番号確認できず)が、高見へのパスをカットしようとして転倒。雨の強まったピッチで足を滑らせたのは不運としか言いようがない。誰の責任でもない。そのまま中に持ち込まれてシュート、やられました。
51分 Y.S.C.C. 1-1 八戸
崩されたのではなく完全に事故失点。ある意味不可抗力だったので特に厳しくは言及しません。どんまい。
しかし再開しても、失点してもここでビビらず下を向かずに果敢に打開しようとする姿勢を見せてました。というよりも、失点後になぜか流れがY.S.C.C.に傾き始めます。
チャンスを立て続けに創り出し、八戸のゴールを脅かすシーンも見せます。勝ち越しに向けて執念を見せ、勝ち点1ではなく3を取ろうという姿勢は今季まだなかなか見られなかった光景です。
確かに1つ2つと決定機になりそうなピンチは創られますが、それを攻撃で上回ることで八戸の攻撃を断続化させることに成功していました。
だがしかし・・・魔の60分は健在。足が止まり始めました。
DFラインに積極的にプレスをかけ続ける拓弥と和也の2人と、疲労と雨脚で足が重くなったそれ以外の中盤の選手との間に、やや大きめのスペースが生まれ始めました。なんで60分でバテるのかなぁ。良く分かんないけど。まあこれがここまで4試合での後半の失点数に繋がっていることは間違いないでしょう。
ちなみに60分以降の失点となると6点にも上ります。明らかにおかしい。
それでも互角、いやそれ以上にチャンスをクリエイトし、八戸にそこまで隙を付かれずに戦えていたのは、紛れもなく拓弥と和也のプレッシングのおかげです。あそこまで走られたら八戸の最終ラインもゆっくり組み立てるなんてことはできないでしょう。
正直、枠を捉えられなかった和也の決定機も、船橋の果敢な突破チャレンジも、八戸のディフェンダーの重心を下げさせるには十分だったと思います。
最初の交代は70分手前での2枚替え。ここまで選手交代を引っ張ったのは何かしら意図があるっぽいですが、流れも悪くなかっただけにいい判断だったと思います。
峻太と船橋を下げて音泉とオニエ、サイドの2人をアタッカー2枚に置き換える。ポジション的には同じところに入る形とはいえ、勝ち越しゴールを狙いに行くぞというシュタルフ監督、そしてベンチからの明確なメッセージ。
完全にスイッチが入ったY.S.C.C.、何度もファイナルサードに侵略し、ゴール前のチャンスまで創り出します。一方の八戸としては何とか守りたい、守って1発で手数をかけないカウンターに持ち込み、勝ち越しのチャンスを伺いたいという雰囲気を見せ始めました。
思惑を当てたのは残酷にも八戸。カウンターからゲットしたファウルによるフリーキックの流れからでした。
フリーキックの波状攻撃を防ぎきってはいたものの、このプレーの直前に投入された秋吉にギリギリのラインからクロスを上げられ、マークを外して飛び込んできた河津にニアで豪快にヘッドで当てられ、逆転。
81分 Y.S.C.C. 1-2 八戸
ここまで豪快に合わせられると大内もノーチャンスですね。というか八戸のアタッカーの方がフィニッシュの精度や少ない中でも決定的なチャンスをクリエイトする力で上回っていたのは間違いないです。
失点直後には柳と和田を投入して攻撃に厚さを増し、完全に引きこもりにかかってきた八戸に前から圧をかけ続けます。
そして86分。ピッチサイドにあの男が登場。
安彦考真、42歳。背番号41。
ヘッドバンド?ボタフォゴの本田圭佑にインスパイアされたのかな?とにかくかっこいい。
正直、何かやってくれそうな雰囲気は漂ってました。しかもこの時間帯、1点を追う展開で投入されるというのは、確実にシュタルフ監督がアビさんにそれだけの期待をしていたということに他ならないでしょう。
最終盤にはとにかく追いつくためにパワープレーにまで出たものの、結局追いつくことはできずに終了。ホームでは2戦連続の逆転負けとなりました。というか最後の方はアビさん登場で全部持ってかれた。
しかし、最後に投入されたアビさんまで含め、試合を通してチーム全体が吹っ切れたようなプレーを見せていたこと、実際に攻撃面ではJ3でもトップクラスになるだけのレベルはあり、守備でもここまでの3試合と比較して格段に進歩しているといっていいでしょう。
まさにアビさんのこの言葉通り。感情のアップダウンをしてる時間はありません。
ニュートンが1つのリンゴから万有引力を発見したように、Y.S.C.C.も今節のリンゴの名産地のクラブとのこの1試合から色々な教訓や進歩の証を得られたんじゃないでしょうか。残念ながら津軽リンゴをクラッシュジュースにして飲むことはできませんでしたが、リンゴの半分を凹ませることくらいの爪痕を残すことは出来たんじゃないでしょうか。
次節はホーム沼津戦。沼津が手ごわい相手なのは理解してますが、それでも意外と沼津相手にやられてるイメージはないので、ここで連敗ストップ、初勝利を収めたいですね。
というかいろんな意味で今村を沈黙させたいです。いろんな意味で()
※正直思ったよりも格段にアビさんのプレーが良くて驚きました(失礼)。コンディションも割と万全に近かったんじゃ?次節もこの調子で、そしてゴール獲って欲しいです。
※峻太さん次は200試合連続目指しましょう!
Thank you for your support! 是非このnoteを楽しんでいただけると嬉しいです、