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#925 採用論32|スポットワークについて

採用論ですが、12月になったので2024年の総括的な内容にもしようかと思い筆を取りました。
2024年の採用を振り返ると、やはり「スポットワーク」がかなり広まった1年だったのではないでしょうか?

てなわけで本日はスポットワークについて勉強したいと思います。


スポットワークの市場

まずは市場規模を見てみましょう。
去年の調査結果ですが、矢野経済研究所の調査によると、スポットワーク市場は496億円(2021年)→648億円(2022年)→824億円(2023年)と毎年125%位成長しておりますので、今年は下手したら1,000億円の大台に乗る可能性もありますね。

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3448


そしてスポットワークを行う、会員登録推移も見てみましょう。
スポットワーク協会が発表するスポットワーク会員は今年の4月の段階で2,200万人いるようです。国民の1/5くらいと考えると凄いですね。
(2024年9月1日時点では約2,500万人とのこと)

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fe179119144a73e514e815fc999ab322a078bb91


スポットワークの特徴・メリット・デメリット

今更感もありますが、以下にスポットワークの特徴や具体例、メリット・デメリットについてまとめました。


スポットワークの特徴

  • 短期間・単発:1日や数時間、数日間で終わる仕事が多いです。

  • 柔軟性:好きな時に仕事を入れられるため、スケジュールの自由度が高いです。

  • 幅広い業種:飲食、物流、イベントスタッフ、配達、軽作業など、多岐にわたる仕事を選択できます。


スポットワークの具体例

  1. イベントスタッフ:コンサートや展示会の運営補助の仕事です。

  2. 物流・倉庫作業:商品の仕分けや梱包の仕事となります。

  3. 飲食業:飲食店でのホールスタッフや調理補助の仕事となります。

  4. 配達業務:フードデリバリーや荷物の配送業務となります。

  5. リモート作業:データ入力や簡単な事務作業となります。


スポットワークのメリット

  1. 自由な働き方:自分の都合に合わせて働けます。

  2. 多様な経験:さまざまな業界や職種を試すことができます。

  3. 即金性:給与がすぐに支払われる場合が多い(当日払いなど)です。

  4. 副業として活用可能:本業の合間に収入を増やすことも可能です。


スポットワークのデメリット

  1. 収入が安定しない:長期間の仕事が確保できない場合、収入に波があります。

  2. スキルの蓄積が難しい:短期間の仕事が多いため、専門スキルを深める機会は少ないです。

  3. 社会保険がない場合が多い:短期・単発では福利厚生が提供されないことが多いです。

  4. 急なキャンセルリスク:仕事の依頼が急になくなる可能性があります。



スポットワークの種類

1. タイミー

以前にアプリ論でも紹介しましたが、やはりスポットワークと言ったらタイミーが一番に浮かぶくらい、市民権を得ておりますね。
2024年には上場も果たし、これからもスポットワーク業界全体をけん引していくことでしょう。


2. メルカリハロ

メルカリハロは何といっても「メルカリ」という最近消費者のクレーム多いですがNo.1フリマアプリを母体としているのがデカいですね。
更には「欲しいものがあるけど金が無いから身体で払う」と言うのは、一周回ってアリですよね。無銭飲食して皿洗いする感覚に近いでしょう。


3. シェアフル

シェアフルは何といっても人材業界最大手のパーソルの系列であり、兼ねてからスポットワークに定評があったランサーズと合弁会社を組んで運営しているのがデカいですね。
安定感は間違いなくNo.1でしょう。


4. LINEスキマ二

そしてLINEもマイナビと一緒に参入しました。このタッグもエグイですね。
LINEを使っていないスマホユーザーは日本に存在しないでしょうし、ユーザーの親和性と、マイナビの求人力を考えるとこのサービスも強いですね。


5. スポットバイトル

パーソルとマイナビが動いた以上、バイトルも動かないわけにはいかないでしょう。
てな感じで10月から始まったこのスポットバイトル、これもスポットワークに最適なバイトルというアルバイト情報を多数持っているので、なかなか強いでしょう。


6.タウンワークスキマ

そしてもちろんリクルートも参戦!とのことですが、このタウンワークスキマは「2024年秋リリース予定」と言っておきながら、まだ今のところ公開前のようです。今頃エンジニアがデスマーチしている途中なのでしょう笑


まとめ

そんな感じで人材業界とアプリ業界がタッグを組んで、採用市場で黒船になりつつあるスポットワーク。まだまだ2025年も目が離せませんね。

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