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#219 漫画論26|シュート!

僕らの世代のリアルタイムで進行中のサッカー漫画はこれでしたね。

単行本を集めて、日曜の9時からやっていたアニメ見て、とにかくシュートと共に僕らは幼少期にサッカーを楽しんでおりました。


シュート!あらすじ

無印編

舞台はサッカー王国・静岡県掛川市で始まります。
FWのトシ(田仲俊彦)、ウイングの和広、GKの健二を要した掛川西中学校サッカー部は全国大会を勝ち進むのですが、健二が不祥事を起こして大会途中で出場辞退に。
そしてその罪の意識に悩まされた健二はサッカーを辞め、和広は医大を目指すためサッカーを辞めてしまうのですが、高校でもサッカーを続けようするトシが掛川高校に入学したところ物語は始まります。
そして入部のタイミングでトシはヤンキー娘の一美と知り合い、一美はサッカー部のマネージャーを希望して共に入部し、そこからサッカーに、恋に、友情に一喜一憂する青春漫画です。

そして、この作品で欠かせないのが久保さんという偉大なるパイセンです。
久保さんはトシの1個上なんですけど、この作中で一番の天才と紹介されており、プレーでトシだけではなく掛高サッカー部を引っ張るのですが・・・
そんな久保さんは実は重病を患っており、余命幾ばくもない状況だったにも関わらず、最後までピッチの上で躍動し、インターハイ静岡県予選準決勝、掛川北高校戦にて、11人抜きゴールというあり得ないゴールを決めてピッチに倒れ、そのまま逝ってしまいました。
この久保さんの死はかなりセンセーショナルでしたが、ここから本当の意味で物語が始まっていくのですね。

そうして久保さんの死を乗り越えた掛川イレブンは選手権予選を制し、そうして選手権を制し、最後は日本ユースに選ばれて終了。
無印編が一番面白いです。


蒼き巡り合い編

トシ・平松・健二の出会いの中学時代を描いた作品です。
どうせだったら不祥事起こしたあたりまで書いて欲しかったんですが、中1の中体連編までで終了。
トリプルカウンターアタックの誕生秘話や、その後のストーリーに繋がるキャラクターも出てくる作品です。


熱き挑戦編

そして、高校2年生になったトシくんは、スペインにサッカー留学をして、ファントムドリブル(笑)を習得してきます。
正直、この辺でちょっとやりすぎかなと感じた記憶がありますね・・・原理がマジで分からんかった笑
そして、インターハイ静岡予選で、藤田東と対戦して激闘を繰り返して終了。


新たなる伝説編

そして、本作ではシュートのもう1人の主人公・伊東宏が登場します。
そうして宏率いる久里浜高校は快進撃を繰り広げ、神奈川県予選を優勝。
そして、インターハイ本戦で、掛川と久里浜が決勝で闘い、決着後に時間が進み、ワールドカップメンバーが選出され、因縁の強豪ドイツに勝利して物語は終了。

累計で50冊以上単行本は発刊されていると思いますが、1年半しか進まなかったという笑
オフサイドを見習って欲しかったですね笑


シュート!魅力

シュートが連載していた当時、サッカー漫画で「高校サッカー」を題材とした漫画は他に無かった気がします。
Jドリームやイレブン、俺フィーはプロ、キャプ翼は代表選、ビバカルはセリアA、かっとび一斗は中学サッカーと、ちょうど競合がいない、ビジネス業界でいうブルーオーシャンだったのは良かったですね。

あとは一美をハブとしたラブコメ要素も◎でした。

僕も多分小3〜4くらいだったので、無垢な僕には結構ついていけない大人のワードもありましたね笑
一美はどんどん可愛くなってアイドルになったりするんですけど、トシとは喧嘩してばっかりでくっついたり離れたり色々あるんですが、最後はしっかり結ばれるあたりが◎。

そして「サブマリンシュート」「テイクオフシュート」などの必殺シュートや、「消えるヒールリフト」「ムーンサルトセーブ」などキャプ翼ほどトンデモ展開でもなく、イレブンほどカオスでもなく、程よくいい感じに漫画な内容などもあって、面白かったですねえ。


シュート!の好きな試合

10位 1年生 vs 2年生|無印

まずはこの試合でしょう。
久保さん不在でやる気のなかった2年生は、雑用ばかりで1年生に練習をさせなかった2年生に対して、トシ含む1年生が「俺らの方が強いはず!」と挑戦状を叩きつけて、試合をやることになりました。
で、2年生はなんだかんだで強く、1-5くらいまで離されるんですけど、ここで試合を見てて「もう我慢できん!」と和広と健二が復帰。
そして4-5まで追い上げるも、惜敗!
ただ、この試合の活躍が認められて1年生の大半がスタメンとなりましたが、この頃の神谷はすげー嫌なやつでした笑


9位 掛川 vs 浜野(IH予選・ブロック決勝)|無印

浜野は強かったですね。
久保さんを3人がかりでマークしたり、小坂部もいい選手でしたが絶対キーパーに専念させた方がいいと思ってました笑
そして決着はPK戦となりますが、最後は健二が頑張ります。
関係ないですけどサッカー漫画ってPKをあまり書かないフシがありますね。多分シュートでもこの試合と、蒼きめぐり逢いで1戦しか無かった記憶があります。


8位 掛川 vs 掛川北(IH予選・準決勝)|無印

そしてなんと言ってもこの試合でしょう。
広瀬のナックルシュートで苦しめられ、更には三橋というGKから点を決めれずにいた中、久保さんがドリブルで相手に仕掛け、なんと11人全員を抜いてゴールを決めるという(Goal to Goal)で同点に追いつき、最後はトシが左で決めて辛勝。
そしてこの試合後・・・悲劇は起きるのです。


7位 掛川 vs 藤田東(選手権予選・決勝)|無印

そして選手権の静岡予選決勝は藤田東(モデルは藤枝東)。
ここは夏のIHも制しており、中でも司令塔の加納アモス(モデルはいうまでもない)が認めるくらいの超高校プレイヤーであり、更には1年生エースの松下もなかなかエグい選手です。
そしてなんと言ってもフラッシュパスというエグいダイレクトパス攻撃で掛川を苦しめますが、なんとか3-2で勝利。
夏のリベンジを果たしました。


6位 掛川 vs 鶴ヶ崎(選手権2回戦)|無印

この辺からリアルタイムで読むようになりましたが、この選手権はめっちゃ面白かったですね。
この鶴ヶ崎高校は毎試合ウノゼロ(1-0)で勝ち抜くチームで、点を取るのは全部リベロの氷室。なかなかいい扱いの選手でした。
サッカー漫画は得てして北海道チームは、松山くん然り守備のチームが多い感じがしますね。
そしてこの試合は、氷室に先制されながらも、同じDFであまり存在感のない赤堀が決めるあたりが非常に秀逸でした。


5位 掛川 vs 豊川(選手権準々決勝)|無印

そしてサッカー漫画あるあるの「双子」ですね笑
こいつらはなかなか曲者でした。
で、健二が不良と揉めて(原因は田中の姉・夏子の彼氏)警察に捕まって試合に間に合わない中、控えGKの小笠原の健闘虚しく0-3という絶望的なスコア。
しかし、ここから逆転するという展開はなかなか激アツでしたね。


4位 掛川 vs 前山工業(選手権準決勝)|無印

そしてこの試合も面白かったですね。
エースのヴィリー・ラインハルトと、キャプテンで守備の要の東。この2人が非常に強烈でした。
で、最終的にトシがハットトリックを決めて勝つんですけど、色々な思いを賭けたり、非常に良い試合でしたね。
ハラハラしながら見ていた記憶があります。


3位 掛川 vs 帝光(選手権決勝)|無印

そして帝光(モデルは帝京)がラスボスとして君臨します。
ここもキャプテンの岩上と、エース恩田というラスボスに相応しいライバル、そして草薙京悟という名前の時点でカッコいいラスボス of ラスボスの天才キーパー。
一進一退の攻防の中、延長線に突入して最後はトシ&和広の「奇跡のシュート」で草薙の牙城を破り、優勝!
いい決勝でしたね!


2位 掛川 vs 久里浜(IH決勝)|新たなる伝説

そしてトシが2年目のインターハイ決勝、掛川の相手は伊東宏率いる快進撃を続けて勝ち上がった久里浜高校。
詳細はあんまり覚えてないんですけど・・・確かこの辺で久保さんがトシに送った手紙が出てきた記憶がありますね。これを後付けというのは野暮です。
そして掛川が勝利して終了でしたが、久里浜も大会を盛り上げましたね。


1位 日本 vs ドイツ(W杯決勝T1回戦)|新たなる伝説

そして最後はこれでしょう。
高校を卒業し、それぞれが新たなる舞台で活躍します。

トシ(レアル・マドリー)、和広(アーセナル)、健二(ジュビロ)、伊東宏(フェイエノールト)、加納(パルマ)、松下(ジュビロ)。岩上(マリノス)、恩田(バイエルン)と、世界中で活躍する黄金世代。
特に出てこなかった中学校時代の水木さんがバルサに入っているのは謎でしたが笑

そして1回戦の相手は久保さんが幼少期を過ごしたドイツ。
その時期の久保さんをリスペクトするルディやハンスなどと激戦を繰り広げ、最後はトリプルカウンターアタックで勝利!
そして物語は終了します。


シュートでベスト11

GKは草薙京悟を推したいですが、トリプルカウンターアタックの起点になって、ムーンサルトセーブもできる健二(#1)でしょう。
 
DFはあまりいないのですが・・・
世代No.1DFの東(#2)、北海の氷壁・氷室(#3)は確定として、あとはパーフェクトディフェンダー(笑)の久里浜の牧野キャプテン(#4)の3バックですかね。 

MF はダイヤモンド型で4枚ですかね。イメージは2003年くらいのAミラン。
ボランチはガタイもあって強そうな岩上(#5)、右が加納(#6)、左は神谷(#7)。
そしてトップ下(カカの位置)は久保さん(#10)しかいないでしょう。

FWは右に平松(#9)、左に伊東ヒロ(#8)、そして真ん中にトシ(#11)!ちょっとバランス悪いですが、これで世界と戦えるはず!

そしてサブにはGKは草薙(#12)、あと小坂部(#23)はキーパー兼フィールダーでおいておきたい。
DFには新田(#13)は必要ですね、オフサイドマスターですから。
MFはあんまパッと浮かばないですが、高橋兄弟は入れておきたいですね(#14&#16)
FWは恩田(#20)と松下(#18)、芹澤(#19)、あとはチョロ(#15)ですね。


まとめ

淡々と書いていたら長くなってしまった!
まぁ、そんな感じでシュートは思い入れのある漫画ですね!

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