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#341 アルバム論⑨|IMAGE / LUNA SEA(1992)

前回のLUNA SEAの1stアルバム「LUNA SEA」に引き続いて、2ndアルバム(メジャー1stアルバムという表記も混在してますが)「IMAGE」を紹介しましょう。
インディーズで大旋風を起こし、「俺たち、メジャーに行っても、暴れ続けるからな!」の名言を残し、メジャーデビューしたLUNA SEA。

そんなLUNA SEAさんの初期衝動溢れるアルバムで、先行シングル一切無し!この辺の売り方はユニコーンにも似たものがありますね。


2ndアルバム 「IMAGE」 との出会い

このアルバムがリリースされた1992年、僕は小学3年生。
サッカー少年団に入団してサッカーを始めた年で、毎日日が暮れるまでボールを蹴って楽しんでおり、言うまでもなく「IMAGE」とは無縁の生活を送っていましたね笑

初めて聞いたタイミングは・・・多分前作のLUNA SEAを聴いた前後なはずなので、中2くらいと記憶しています。
元々「dejavu」と「WISH」はなんとなく知っていて、その2TOP以外はそこまでメジャーじゃないアルバムという印象でした。
で、僕らのクラスメイトは、全員わりと同時期にLUNA SEAに目覚めたので、「誰がIMAGEを買って貸してくれるか?」を競うレースになったりしていたんですね笑
僕はEDENとMOTHERを買い、LUNA SEAを貸してくれた友人Mもよりによって俺と被ってEDENを買ってしまったのですが・・・別の友人KがIMAGEを買って、貸してくれました。

KはLUNA SEAの歌詞をちょっと小馬鹿にして引用するのが好きだったので、このあと紹介するレビューは全て、Kの顔がチラつくレビューになっています笑


IMAGE全曲解説

1. CALL FOR LOVE

1曲目のオープニングナンバーは2曲目に続くほぼインスト。
奥の方からフェードインした天使が「Call for love, for me ララーラーララ」と歌っています。「(僕のために)愛を必要とする」という意味でしょうか。

そして、天使の歌声が途切れて、当時悪魔のように扮していたRYUICHIの語り

Image is Calling You

で、間髪入れずに2曲目に繋がる真矢のチッ、チッ、ドコドコドコドコが入るので、次のdejavuとまぁ2曲で1曲って感じですね。
XのJealousyでいうところの「Ez Durのピアノ線」がまさにこれでしょう。
違うジャンルで言うとBDBのBounce IT〜Blazin'だったり、BRAHMANのThat's All〜There'sだったり、黒夢のMasturbating Smile〜Faster Beatだったり。

僕が高校時代に出会ったコアなLUNA SEA好きは、dejavuを聴く前に絶対この曲を聴くと言っていたので、ある種儀式のような曲なんでしょう。

と、そんな感じで30秒くらいで終わるインストの本曲の紹介まで、既に1,300文字に到達してしまったので、次行きます笑


2. Dejavu 

そしてこれですよ。
リリースされてから30年愛され続けているLUNA SEAを代表する、ライブを盛り上げるTHE 起爆剤ソング。2曲目が定位置のそんな曲です。
スランプに陥っていたSUGIZOが無理やり作った曲とのことですが、そんなヤケクソで作った曲が、ここまで愛される曲になるとは・・・SUGIZOも感無量でしょう。

やっぱこの曲はイントロがカッコいいですよね。イントロのベースラインはつい弾いてみたくなるフレーズですし、AメロのRYUICHIの静と動が混合された多重人格ボイス。

何処までも逃げ回ろうとしているーコンクリートの隙間をー

づぉくぉくぅわぁいむぃとぅわぁ 時間のぬぁくぁ ぬぃぐぇきれはしぬぁうぃ!!ウオオオオオーッ!

最後の「ウオオオオーッ!」は夜王の僚介でしたね。失礼しました。

とにかく、そんな感じで鬼盛り上がる曲です。
LUNA SEAのライブで一番演奏されてる曲なんじゃないですかね?

あえてPVを持ってきてみましたが、個人的にはこの時期のRYUICHIが一番好きかも知れないですね笑
MOTHERあたりの蓮舫みたいな時期もあれはあれでいいんですけど笑


3. MECHANICAL DANCE

そして3曲目はdejavuの勢いそのまま続く、Jの攻撃的なナンバー「MECHANICAL DANCE(機械仕掛けのダンス)」です。これはメッチャ好きですね。
個人的にはこのアルバムで1番目か2番目くらいに好きです。

この曲もRYUICHIの「近代的楽園!」とかぶっ壊れた叫びが好きだったりすんですけど、「時計じかけのアダムとイブ」みたいなエキサイティングなフレーズも出てきます(この映画から来たのかしら?)

途中のベースソロもいいですね。
Jのベースソロはシンプルで全然難しくないんですけど、それをあそこまでカッコよく演出できるのが流石です。

まぁまとめるとこの曲は、
ミライノ イヴヨ オレニ トケテユケ カレテユケって感じですね。



4. WALL

ここでちょっと一休み。
ちょっとしたダンスナンバーというか、ポップな曲です。
ただ歌詞はちょっと意味深で怖かったりする、そんな曲ですね。

この曲の特筆すべきは、歌詞の遊び心にあります。
「透明い」とかいて、「しろい」と読む。これはまだなんとなく読めますが、「世紀末」とかいて「いま」と読ませるのは凄い笑
この時代だからこそしかできない当て字ですよね笑

そして最後の歌詞の「さよなら ひかりよ さよなら」というのが今もですが当時も怖かった記憶が笑


5. Image

この曲も印象に残ってますね。
このCDを貸してくれたKがこのワード、フレーズを気に入ったのか、机とか色んなところに「夢エナジィ」と書きまくってたので、その光景がまずは脳裏に浮かびます笑
INORANが作ったんだなーってのがわかる曲ですね。
イントロのベースラインとか結構好きだったりしますし、アルバム表題曲だけあって、やっぱりさりげなく主張している感じがありますね。


6. SEARCH FOR REASON

RYUICHIがLUNA SEAに加入して初めて書いた曲らしいですが・・・
正直あまり印象になく、IMITATIONに速攻飛んでいたソングでしたが、ちゃんと向き合って聞いてみるとカッコいいですね。
Aメロの英語のところとかのリフとか、カッコいいと思ってしまいました。


7. IMITATION

これはJが作った曲で、当時から僕の周りでは人気の高かった曲ですね。
ポップでわかりやすい曲です。
イミテーション=「偽物」って曲ですね。
99年の10万人ライブ「♾️」で意表をついて演奏した時はちょっと驚きましたね。


8. VAMPIRE’S TALK

「吸血鬼の語り」と言ったところでしょうか。
この曲はLUNA SEAでは珍しく、一人称が僕でも私でもなく「オレ」という表現です。
と言うのも、この曲の主人公の吸血鬼くんに合わせたのでしょう。

ー吸血鬼が人間に恋をしたけど、夜にしか会えないー
ー俺を殺してくれー
ーもし君が困っていたら俺を呼べ、ミイラになって君を愛すー

みたいな感じの寂しい歌詞ですね。INORANのお気に入りだとか。


9. SYMPTOM

出ました!SYMPTOM!
前作でいう「THE SLAIN」に通じる曲でしょう。とにかく変態的。
イントロのギターのリフとかAメロとか攻めていて結構好きだったりするんですけど、まぁ意味の分からん曲です笑
友達のMがメッチャ好きでしたね・・・

ちなみにSYMPTOMは「症状」「徴候」とかそう言う意味みたいですね。勉強になります。


10. IN MIND

これもポップな曲ですね。Jのセンスがキラリと光ります。

オレのBIBLEの中にLOVEのページ見当たらない

歌詞がまだ若く、荒々しくて好きだったりしますね。
高校時代に異様にこの曲が好きな男がいましたね笑


11. MOON

そして前作にも収録されていたMOONのリアレンジ版です。
前回同様、ラス前に置くあたりが思い入れを物語ってますね(ある種バンド名のような曲ですし)
前回も話しましたが、やはりディレイするギターがあれだけグリグリ言って、よくこんな歌に収められますよね。
本当に才能を感じますね。


12. WISH

そして、なんと言ってもこの曲でしょう。
dajavu同様、恐らく全てのライブで演奏されたんじゃないですかね?
ライブ終盤で盛り上がるこの曲。演奏しなかったら暴動が起きるでしょう笑

とにかくJのメロディセンスが光る曲で、最初から最後までサビのような曲。
この曲のベースラインも今も覚えていますね。

ファンにとっても、本当に思い入れの強い曲だと思います。



まとめ

以上、そんな感じでLUNA SEAを2枚紹介しましたが・・・
EDENとMOTHERも紹介しないわけには行かないので・・・まだまだLUNA SEA沼から抜けられそうもないですね。
こんな向き合ってるの、相当久しぶりですし笑

そんな感じの本記事を書いて、やはり昔の友達に会いたくなってきました。
こうして人生に寄り添える、音楽はやはり素敵ですね。

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