#837 蹴球論74|2007年 アジアカップ ~ 豪州リベンジも3連覇ならず… ~
そんな感じで最近のサッカー論は、2007年と2024年を行き来して「東京卍リベンジャーズ」みたいな感じになってますが、今回はオシムJAPANの初のビッグマッチ、アジアカップ2007について紹介しましょう。
前回のペルー戦で、オシムJAPANが大分いい感じに仕上がってきましたね。
アジアカップ2007
全然記憶になかったですが、この大会はタイ・マレーシア・ベトナム・インドネシアの4カ国の共同開催だったんですね。
何といっても日本は2000年のレバノン大会と、2004年の中国大会で2連覇を達成しているスーパーディフェンディングチャンピオン。
3連覇が期待されておりました。
なぜかこの年から、オリンピックと同年ではなくてW杯の1年後になりましたね。個人的にはオリンピックと同年にやって欲しいのですが(覚えやすいので)
アジアカップ2007年 日本代表メンバー
ジェフ4人、レッズ3人、ガンバ3人、磐田2人、広島2人という感じで、海外組は俊さんと高原の2人。今考えると隔世の感がありますね。
4番がいないのは闘莉王でしょうが、17番は長谷部ですかね?おそらくケガですかね?
スタメンはGK川口、DFが加地、中澤、阿部、駒野。MFはボランチが啓太と憲剛、オフェンシブが俊さんとヤット、FWが高原と巻(山岸)がスタメンでした。
予選リーグ
第1戦|日本 1△1 カタール
日本は俊さんを中心に、ヤットと憲剛が躍動!この3人を同時に起用したのはオシムだけらしく、流石ですね。
拮抗した試合でしたが、後半に今野からのセンタリングを高原が良く分からない回転して合わせてゴール!先制!
しかし阿部のファールで与えたFKを直接ぶち込まれて1-1のドロースタート。
まぁ難しい初戦、致し方ないでしょう。
第2戦|日本 3○1 UAE
この試合は圧巻でした。
まずは俊さんの左からの切り崩しを高原が頭で合わせて先制すると、続いては加地の右からのクロスを高原が決めて今試合2点目、2戦3発と絶好調。
そして俊さんがPKも決めて、3-1の完勝で大会初勝利。
第3戦|日本 4○1 ベトナム
2戦を終えてまさか、2位がベトナムでこの試合は天王山になりました。
コーナーからオウンゴールで先制されてしまうんですが、直後に俊さんのビューティフルクロスを巻が胸で押し込んで即同点に。
そして前半31分、FKでヤットと俊さんが並んで、ヤットが直接決めて2-1で逆転。
そして後半は駒野→ヤット→俊さんとつないで、最後は珍しい俊さん右足のミドルで更に差を広げて、最後はヤットのFKを巻が決めて4-1で圧勝。
決勝トーナメント
1回戦|日本 1(4)○(3)1 オーストラリア
そして、決勝トーナメント1回戦の相手は、まさかの2位通過のオーストラリアです。
1年前に日本に絶望を与えた、憎きオーストラリアですね。
カイザースラウテルンの悲劇のトラウマを払拭すべく、前半から攻め立てる日本ですが、CKからアロイージのアホに先制されてしまいます。
しかし!ヤット→巻と繋いで、今大会絶好調の高原が美しい反転から、同点弾!熱い!
そしてその後は決め手を欠き、PK戦へ。
PKは先行はオーストラリア。
1本目ハリー・キューウェルのキックを川口セーブ!俊さん決める!
2本目の相手のゴールも川口セーブ、熱い!そして遠藤コロコロPK!
この時点で2-0で圧倒的有利で、3-3となり、最後のキッカーは中澤。
落ち着いて決めて、PK4-3で勝利!
オーストラリアにリベンジを実現!
準決勝|日本 2●3 サウジアラビア
そして日本はここでサウジに敗れて、3連覇の夢は潰えます。
サウジの当時のエース、カフタニが混戦のこぼれを決めて0-1となりますが、その後のヤットのコーナーから中澤が頭で決めて同点!熱い!
4年前の準決勝、バーレーン戦を思い出す豪快のヘッドでした。
そして1-1で前半終了。
しかし後半開始早々サウジに決められるんです、が!
直後のコーナーキック、阿部がクソエグイオーバーヘッドで同点!(E)!
しかし、その直後にマーズにクソエグイ個人技で翻弄されて失点!キツイ!
その後は同点弾を奪えずに2-3で終了。
日本の3連覇の夢ここで潰えました(泣)
3位決定戦|日本 0(5)●0(6) 韓国
そして3位決定戦の相手は韓国です。
荒れた試合はスコアレスドローでPKとなりました。
1回戦のオーストラリア戦のようなミラクルも起きず、5人全員が決めて5-5で、6人目のキッカーで韓国が決めて、羽生が止められて5-6で終了。
まぁ、致し方ないですね。
アジアカップ振り返り
そんな感じで4位と言う微妙な感じで終わってしまいましたが、それでもオシムジャパンはまだ発展途上、道の途中です。
この時点では全然悲観的ではなかったのですが・・・
では次は2007年のワールドユース、調子乗り世代について語りましょう。