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#046 バンド論13|THE BLUE HEARTS

ブルーハーツ(ブルハと略すのは嫌い)は思い入れがありすぎます。

僕にロックを教えてくれた5個上の従兄弟が大好きだったし、4個上の姉も大好きだったので、しょっちゅう家や車で流れていて、物心着いた頃にはブルーハーツを認識していました。
(そのころは情熱の薔薇が流行っていた時期でした)

ただ、当時サッカー少年だった僕はリアルタイムではJ-POPくらいにしか興味がなく、音楽に目覚めたくらいで解散したのでリアルタイムではほぼ聞いておらず、どちらかというとリアルタイムで聞いていたハイロウズの方が思い入れは強いのですが、やはり遡って聴きまくってました。
伝説のバンド、ザ・ブルーハーツ。

ヒロトとマーシーがカッコいいのは、やはり過去に固執しないところでしょう。
ブルーハーツの曲なんて今のクロマニヨンズで演奏したら死ぬほど盛り上がるのに一切やらない。その辺が潔い。
ベンジーとかソロでブランキーの曲やりまくって、聴く側は嬉しいのでその辺はリスナーとしては難しいんですが、とにかくヒロトとマーシーのスタンスにはマジで惚れます。「ドブネズミの唄」とかも何度も読みました。

と、語れば長くなってしまうのでBEST10行きましょう。
これも本当に絞れないので、2022年4月時点のベスト10ということで。


ブルーハーツの琴線に触れる曲BEST10

10位 リンダ リンダ

仕事の出張でベトナムに行った時の話です。
子会社のベトナム人はカラオケが好きなので、飲み会で「お前も一曲歌え」と言われたので、「日本で一番素敵なラブソングを歌います」と言って僕はこれを歌いました。
最初のバラードで「しんみりする曲なんだろうな」とベトナム人達が思っていた意表をつき、繰り返される「リンダ リンダ」の咆哮。
気づけばベトナム人たちも盛り上がってモッシュ&ダイブの嵐。
そんな曲ですね。ドブネズミに美を見出すところ、そして歌詞に「リンダリンダ」が無いのもいい。
最高のラブソングです。


9位 人にやさしく

この曲でブルーハーツは世に名を轟かせましたが、やはりこの曲も初めて聞いた時のインパクトは半端なかった。なんてカッコいい曲なんだろうと思いました。
当時にしてみればもっと衝撃を受けたでしょうし、リアルタイムでこの曲を聞いていたKEN YOKOYAMAなどが衝撃を受けたのも頷けます。
この曲はもう「ガンバレ!」に尽きるでしょう。どれだけの少年少女が当時、このガンバレに支えられたのでしょうか。
普及のロックンロール・スタンダードでしょう。


8位 少年の詩

この曲もねーちゃんが好きだったので、とにかく印象に残ってます。
ストーリー仕立てで切なくも、とにかくメロディアスでカッコいい。本当にこの時代に生まれたら、今よりブルーハーツに憧れていただろうなと思います。

言葉はいつでもクソッタレだけど、僕だってちゃんと考えてるんだ

どうにもならないことなんてどうにでもなっていいこと

誰のことも恨んじゃいないよ ただ大人たちに褒められるような馬鹿にはなりたくない

そして最後の「いろんなことが思い通りになったらいいのにな」まで、とにかく歌詞が染みる。最高の曲です。


7位 僕の右手

これもメチャクチャ好きですね。
本当に美しい曲だと思います。

人間はみんな弱いけど夢は必ず叶うんだ 瞳の奥に眠りかけた挫けない心

こんな歌詞書けないですよね。本当にメロディ含めてこの曲は大好きです。
ライブ版は「MEET THE BLUE HEARTS」の2枚組のアメリカのライブのが一番好きです。イントロの叫びがいいのよね。


6位 TRAIN-TRAIN

この曲は僕が小5の頃だから1994年には音楽の教科書に載ってました。
そして音楽の時間に演奏したほど、市民権を得ていた曲ですが、それも頷ける。マーシーの哲学者たる要素が全て詰まってます。
まずピアノ。この曲では白井さんのピアノは欠かせない。本当に美しすぎる。
そしてメロディもさることながら、やはり歌詞でしょう。この曲の歌詞はマジで日本の文学史に残るリリックと言っても過言ではない。
現代の中原中也です。

弱い者たちが夕暮れ 更に弱いものを叩く

この歌詞は本当に深い。深すぎます。
色々な世界中の現代社会の病巣が全てこの一文に集約されている。

ここは天国じゃ無いんだ だと言って地獄でもない
いい奴ばかりじゃ無いけど 悪い奴ばかりでも無い
ロマンチックな星空にあなたを抱きしめていたい
南風に吹かれながらシュールな夢を見ていたい

壮大かつリアル。本当に素晴らしい。
本当にヒロトもマーシーもどっちも良いので選べない。選ぶ必要もないのですが。

見えない自由が欲しくて 見えない銃を撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ

なんかの音楽評で見ましたが、尾崎豊が言っていた、歌っていたことを、この1フレーズが全て吹き飛ばしたという記事がすごく印象に残ってます。
それも頷ける。なんとなく伝わりますね(まぁ尾崎も好きですが)

聖者になんてなれないよ だけど生きてる方がいい
だから僕は歌うんだよ 精一杯でかい声で

マジで泣ける。今の教科書にももちろん残っているであろう、普及の名曲です。


5位 歩く花

この曲もすごい好きです。やっぱメロディもだけど、歌詞だよ、歌詞!
この曲はヒロトが歌っているだけでブルーハーツは何も関係ない名義だけなんですが、それでもこの曲はブルーハーツ史の中でも歴史に残っている曲です。

普通の星の下に生まれ 普通の星の下を歩き
普通に街で君と出会って 特別な恋をする

素晴らしい歌詞ですね。本当に言葉選びが上手いし、語り継がれる名曲でしょう。


4位 情熱の薔薇

俺が初めてブルーハーツを認識したのはこの曲でしたね。
サビの「情熱の真っ赤な薔薇を〜」の部分をよく覚えていました。

この曲は本当にどこから切り取っても名曲ですね。サビが最後1回だけなもの良いし、やっぱ歌詞が本当に素晴らしい。
冒頭のいきなりこの歌詞が染みます。

永遠なのか本当か 時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない そんなものあるだろうか

そしてこの詩は中学校時代、美術の授業で色紙に花と好きな言葉を書く授業があったんですが、当時の俺は下記をセレクトしました。

なるべく小さな幸せを なるべく小さな不幸せ なるべくいっぱい集めよう

とにかく、本当に素晴らしい。名曲です。


3位 夕暮れ

夕暮れはブルーハーツのラストシングルにして、後期では一番好きですね。
本当に何回聞いたことか。

はっきりさせなくてもいい あやふやなまんまでいい
僕たちは何となく幸せになるんだ

この歌詞だけで、僕の結婚式のエンドロールはあまり迷わずこの曲にしました。
最高のラブソングです。


2位 皆殺しのメロディ

皆殺しのメロディが収録されているアルバム「HIGH KICKS」は、おそらく他のブルーハーツ好きもそうだと思うんですけど、一番印象に薄いアルバムです。
ただ、この曲はずば抜けてカッコいい。もっと言うとこのアルバムにこの曲が無かったらと思うとゾッとします(闘う男とか、ネオンサインとか何気に好きな曲もあるんですけど)

冒頭のドラム(ライブバージョンに限る)、ベースのリフ、歌詞、サビのギターソロ、そしてラストの「夜の闇に〜」のところまで最後までハイスピードで相当カッコいいです。


1位 ロクデナシ

ブルーハーツで一番好きなのはこの曲、ロクデナシです。
正直書きながらランキング考えてましたけど、この曲は不動。マジで大好きです。
何度この曲に救われただろうか・・・

一番染みたのは社会人になってからです。
社会人1年目の就職を失敗して、2社目に編集プロダクションで楽しいながらも激安の給料とか、社会的地位の低さに引け目を感じていた時期、周りの友達は結構みんな大手に入っていたので、更にコンプレックスが肥大化していたのですが、その時本当にこの歌詞に救われた。

誰かのサイズに合わせて 自分を変えることはない
自分を殺すことはない ありのままでいいじゃないか

この曲が無ければ今の自分はないと言える。それだけの名曲です。
これからも死ぬまで聴き続けるでしょう。


まとめ

10曲じゃ足りないですね…
「未来は僕等の手の中」「終わらない歌」「ダンス・ナンバー」「ロクデナシⅡ」「電光石火」「青空」「恋のゲーム」「ナビゲーター」「旅人」「月の爆撃機」「1000のバイオリン」「手紙」etc…と他にも書きたかった曲はありますが、今日はこんな感じで!

次は何書こうか検討中!

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