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#342 バンド論82|SEX PISTOLS
僕の洋楽との出会いは、先日紹介したQUEENとの中1くらいでの出会いが初体験で、その後に時系列的にはGREEN DAYとか、THE BEATLESとかにも行った記憶がありますが・・・
中2くらいハイスタを知り、パンクを遡る上で、パンク界の始祖でもあるSEX PISTOLSに興味を持ちました。
SEX PISTOLSとは
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SEX PISTOLSは「パンクロック界の始祖」「パンクロックの第一人者」として、名を広く知らしめているバンドですが、活動期間はわずか2年と短いです。
1976年に結成され、1977年にオリジナルメンバーでバンド唯一の作曲者のベーシストであるグレン・マトロックが脱退して、ヴォーカルのジョニー・ロットンの悪友で、SEX PISTOLSの熱狂的なファンだったシド・ヴィシャスが2代目ベーシストとして加入し、1stアルバム「Never Mind The Bollocks(勝手にしやがれ)」をリリースして大ヒットするも、翌1978年にジョニーが脱退し、解散となります。
そして翌1979年、シドがドラッグ(ヘロイン)の過剰摂取によるオーバードーズで死去し、その短命ながらも衝撃的なエピソードは現在も尚、パンクロック界の伝説として語り継がれています。
ちなみにそのバンド結成の由来は、バンドのマネージャーであり絶対的な権力者であったマルコム・マクラーレンが経営していたブティック「SEX」に集まっていたメンバーに結成させたのが由来ですが、その際に店名の「SEX」と、男性器の象徴である「銃(PISTOL)」を組み合わせたバンド名にしたみたいです。
「でも18歳くらいの若造だからチンチンは小さいんじゃないかと思って、ガンズじゃなくてピストルズにしたというわけだよ。セックス・ピストルズという名前は、すごくティーンエイジャー的な響きがあると思ったんだよ」
SEX PISTOLSとの出会い
僕が初めてSEX PISTOLSを知ったのは、それこそハイスタとかGREEN DAYを知った後に、ルーツとして知っておきたい思いがありました。
あんまり覚えてないですけどハイスタの後なんで、多分中2くらいだったと思いますが、ちょうど同時期にベストアルバムが出てたんで、それを認識してました。
で、そのベストアルバム「KISS THIS」を購入し、聞いたのが初めてのピストルズ体験ですね。
で、当時パンクという概念を「早くて」「メロディアス」なものと、所謂メロコア=パンクという誤った固定観念があったので、最初聴いた時は全然いいと思わなくて笑
とは言え、買ったんだからしっかり元を取ろうみたいな感じで無理やり聴いてた記憶があります笑
そして高校に入り、ピストルズを聴いている様な連中もいて、スタジオでよく「Anarchy In The U.K.」とかを合わせたりしつつ、サウンド面だけではなく生き方とか、ファッションとか、その辺をひっくるめて聞く様になり、これがパンクなんだと分かり、THE CLASHとかTHE DAMNEDとかも聞く様になりましたね。
SEX PISTOLSの魅力
中学までは音源でしか聴いてなく、シド・ヴィシャスもなんとなくは知ってましたがベースだったことも、ベースを全然弾けてなかったことも知らなかったんですが、僕も一応同じベーシストなのでシンパシーは感じましたし、部屋にポストカード貼ってました(マリファナ吸ってるやつ)
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そして僕は当時ファッションにおいてはAIR JAM系を代表とするストリートブランドの方が好きだったのでそうでもないですが、友人たちは結構ファッションも影響されてましたよね。
ライダース着たり、ラバーソール履いたり、鋲のついたベルトとかしたり、そういうファッションも多かったですね。
あとはNANAの影響でピストルズを知った人も多いですね。
NANAにはシド・ヴィシャスを投影したレンというキャラクターがいるんですけど、やはりカッコいいのでシドにも憧れたりするんですね。
そんな時代でした。
SEX PISTOLSの外せない曲BEST10
10位 My Way
いきなりピストルズの曲じゃなく、シドのソロの曲なんですけど、これは外せないでしょう。
ピストルズ解散後、嫌がるシドに無理やりマネージャーのマルコムが歌わせたらしいですが、かの名曲であり、スタンダードナンバーの「マイ・ウェイ」をパンクロッカーがしゃがれた声で歌うというのは、なかなか当時にしてみても衝撃だったのではと思います。
なかなか貴重ですね。
9位 Silly Thing
KISS THISを初めて聴いた時に、初聴(初見の類義語)で唯一、良いと思ったのが一番最後に収録されていたこの曲でした。
唯一のオリジナル「勝手にしやがれ」には収録されていない曲です。
8位 Pretty Vacant
これは3rdシングルで、ABBAのSOSを意識したらしいんですが、どの辺が意識したのかが全く分からないという笑
「僕らは可愛く、僕らは空っぽ」という歌ですね。
7位 Problems(怒りの日)
邦題は「怒りの日」と、ちょっとズレていてかっこいいですよね。
こういう和訳者のセンスが光る命名は結構好きだったりします。
とにかく問題だ、問題だと、曲中で50回くらい「problem」と言い放つ、そんな曲です。
てかライブ版とか初めてに近い勢いで見ましたがカッコいいですね。
6位 EMI(拝啓EMI殿)
そしてこれですよ、EMI!
デビューさせてくれたレコード会社であり、自らの素行不良で速攻契約を解除されたレコード会社EMIに対して、ボロクソ!笑
EMIもたまったもんじゃないですよね笑
で、このEMIを批判するという行為は、15年の時を経て日本でも再燃し、日本のジョニー・ロットン2世(1世はいうまでもない)の異名を持つ、清さん率いる黒夢が「カマキリ」という曲に乗せて意思を受け継ぎます笑
5位 Holidays in the Sun(さらばベルリンの陽)
この曲はロンドンで批判されて罵られて・・・と罵倒を浴びる日々だったメンバーが逃げるようにドイツに行き、ベルリンの壁を見た体験をもとに作られた曲です(77年当時は東西ドイツに分断、89年崩壊)
「俺はベルリンの壁を超えてやるぜ!お前らもどうだ!」的な感じで、当時の世界情勢を憂う、そんな政治的メッセージ色が良い意味で強い曲ですね。
4位 Bodies
これはシド・ヴィシャスが唯一作曲したと言われている曲です。
曲調は明るくてポップなんですが、まぁ歌詞がエグい、暗い、グロいですね。
タイトルのBodyは死体を意味し、「中絶」に関して歌っていると言うとなんとなく分かっていただけると思います。dir en grey初期とかはこの辺に影響受けているでしょうね。
ただ、この曲はカッコいいですよ。
3位 God Save The Queen
これもすごい曲です。
エリザベス女王即位25周年のタイミングで、歌詞こそ「女王様、万歳」と歌っておきながら、最後の歌詞はひたすら「No Furure(ノー・フューチャー)」を連呼するというエッジの効いた曲です。
日本だとまずリリース不可能な曲でしょう。右翼に消されます笑
とにかくそんなエグめのですが、曲調はポップ。
イントロなんてパンクの教科書のような、お手本のような曲ですね。
2位 Anarchy In The U.K.
そして何と言ってもこれでしょう。
ピストルズといえばこの曲です。
アナーキーという言葉を広く知らしめたのはこの曲という説もありますが、とにかく「反政府」「無秩序」を願う、破壊的な曲です。
いきなり笑い出すくらいだから、かなり恐怖を感じたでしょう笑
これはいまだにベースで弾けますし、後世に語り継がれるパンク・アンセムでしょう。
1位 No Feeling(分かってたまるか)
そして一番好きなのはこの曲ですね。No Feeling。
邦題の「分かってたまるか」も素晴らしい。
歌詞もいい感じです。
I got no feelings, ah no feelings
No feelings for anybody else
Except for myself, my beautiful selfish
感じねえ、感じねえ
自分以外には何も感じねえ
自分以外、美しい自分以外には
この曲は純粋にイントロからAメロ、そしてサビのメロディなどもポップで普通に良曲と言って良いのではないでしょうか。
高校時代、よく聴いてましたね。
まとめ
そんな感じで思いのほか長く書いてしまった!SEX PISTOLS!
次はグリーンデイと思いきや、この流れだとTHE CLASHとかそっちの方がいいかもですね。
でなわけでパンク沼からもなかなか抜けられそうもないですが、また次回をお楽しみに!