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#774 アルバム論50|ALL TIME SINGLES~SUPER PREMIUM BEST~ / THE BLUE HEARTS(2010)

この2ヵ月、パワープッシュしてブルーハーツのアルバム論を紹介してまいりましたが、本日で最後です。

これまでに8枚のオリジナルアルバムを紹介してきましたが、アルバム未収録の曲が何曲かありますが、このアルバムに全て紹介されていたので、こちらのアルバムを紹介し、ブルーハーツ編を終えたいと思います。

では早速始めましょう。


ALL TIME SINGLES~SUPER PREMIUM BEST~全曲紹介

Disc1

1. 1985

ブルーハーツにとってバンドが結成された1985年は大事な年であり、そんな中で「1985」という曲を作り、この年で封印しました。
そして10年の時を超え、解散した年に発表するのはドエレーCOOOOOLでした。
ニヒルな政治的なメッセージも含めて、パンクの初期衝動が溢れる曲ですね。

この歌詞…というか語りが何と言っても有名です。

僕たちを縛り付けて
ひとりぼっちにさせようとした
全ての大人に感謝します
1985年 日本代表 ブルーハーツ

もう40年前の曲と思うと感慨深いですね・・・


2. 人にやさしく

ブルーハーツのメジャー・デビューシングルですね。
この曲を聴いて衝撃を受けた人は多いと聞きますが、そのタイミングをリアルタイムで迎えられた人を羨ましく思います。
これまでのロックとは一線を画す見た目で、激しい音で「優しさ」を歌う、そのアンバランスさというか、アヴァンギャルドさはハンパなかったでしょう。

とにかくこの曲は最初から最後まで凄いですが、まずタイトルが凄いですよね。
「人にやさしく」というフレーズを抜き出してタイトル にしてしまう辺りが今考えても本当に凄いと思います(昔は「がんばれのうた」だったので)

とにかくいきなり始まるヒロトのヴォーカル、マーシーの「ナナナナナナナ」の名コーラス、Bメロからのベースライン、ドラムの変調、そして最後の「ガンバレ!」まで、全てが最高です。
この曲を聴いて、心揺れなかった人は恐らく存在しなかったでしょう。


3. ハンマー(48億のブルース)

この曲も本当に大好きです。
とにかくマーシー節が炸裂しまくる初期を代表する名曲ですね。
いきなり始まるギターのリフから楽しいですし、ライブで聞いたら絶対楽しいですよね。
ブルーハーツでヒロトとマーシーが1曲で交互にメインを歌う曲はそんなない(ハイロウズ時代でも「アウトドア派」くらいしかない)ので、結構レアな曲です。

ちなみにマーシーパートは「外は春の雨が降って 僕は部屋で独りぼっち」と歌いますが、その次の歌詞の「夏を告げる雨が降って~」の部分はライブでは絶対歌わず、常に「外は春の雨~」で歌いますので、上級者はカラオケでこの曲を歌う際、歌詞を無視して常に「外は春の雨」と歌います笑


4. リンダ リンダ

1st「THE BLUE HEARTS」で紹介済みなので、省略!


5. 僕はここに立っているよ

リンダ リンダのc/wですね。
英語で言うとI'm Standing Hereです。
とにかくナイフを突きつけられれも、水爆突きつけられても、どのような逆境に、ピンチになっても、「クソッタレ」と言ってやるという決意の曲ですね。


6. キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)

7. チェインギャング

2nd「YOUNG AND PRETTY」で紹介済みなので、省略!


8. ブルーハーツのテーマ

タイトルが示す通り、バンドのテーマ曲ですね。
元々1stの1曲目に予定していたものの、歌詞でいきなり始める「人殺し」の一説がズイマーということでアルバム未収録となった曲です。
まぁ、デビューアルバムの最初のフレーズがそれなのは流石にどうかと思いますが笑
そんな感じでお蔵入りになったが故に、デビュー後にインディーズ扱いでシングルリリースされた曲ですね。

それにしても下記のフレーズは本当に熱いですね。
まさにブルーハーツを聞いて、熱くなった少年少女の事を歌っているような、そんな素晴らしいフレーズですよ。

何か変わりそうで眠れない夜
君の夢は明日張り裂けるだろう
あきらめるなんて 死ぬまでないから

B-DASHのライブでSEがこれだったのは上がりましたね。


9. シャララ

歌詞に問題があるといってインディーズでリリースされたブルーハーツのテーマのc/wなんですが、この曲も歌詞に問題があるという理由でメジャーで出せなかったようで笑
黒い雨」という表現がアウトだったようですね。

ブルーハーツでシャララのフレーズと言えば「ロマンチック」もですが、ロマンチックとは一線を画したシャララで、楽しい曲調の曲ですね。


10. チェルノブイリ

当時社会を揺るがしていた、ソ連の「チェルノブイリ」という地で起きた原発事故についてストレートに歌った曲です。
メジャーで出そうとしてダメでインディーズ、というわけではなく、最初からインディーズで出すつもりだったようで、どうしてもこの曲をリリースしたいという確固たる意志があったようですね。

チェルノブイリには行きたくねえ
あの娘とキスをしたいだけ

反戦の曲でも、原発批判の曲でもなく、ただの環境汚染を憂う歌であり、ラブソングだったりします。


11. TRAIN-TRAIN

12. 無言電話のブルース

13. ラブレター

14. 電光石火

15. 青空

3rd「TRAIN-TRAIN」で紹介済みなので、省略!
このアルバムからの収録が多いですね(1st1曲、2nd2曲と考えると)


16. 平成のブルース

この曲は・・・とにかく長いんです笑
10分くらいある曲で、思わずNEXTを押してしまいがちなんですが…聞き始めると意外と早く感じる、マーシー節大炸裂の曲ですね。
とにかくシニカルな視点で、昭和のラストでこの国を批判、批判、批判!

そして最後のこのフレーズが熱い、そんなメッセージソングです。

ロックンロールスターになりてえな
ロックンロールスターになりてえな
ブルーハーツの真似すりゃいいんだろ?


Disc 2

1. 情熱の薔薇

4th「BUST WASTE HIP」で紹介済みなので、省略!


2. 鉄砲

ヒットシングル「情熱の薔薇」のc/wです。
あまりパワーを入れて作った感じを受けないのですが・・・笑
序盤はパンキッシュな曲なんですが、最後は子供のコーラスが加わり、イッツ・ア・スモールワールドよろしく謎の展開になります笑


3. 首つり台から

4th「BUST WASTE HIP」で紹介済みなので、省略!


4. シンデレラ(灰の中から)

河ちゃんとヒロトで作った曲と記憶していますが、ストレートなパンクロックですね。もう少しメジャーになってもいいと思っておりますが、確かDragon Ashのkjがこの曲のマイナーさを利用して、学生時代にオリジナルを装ってこの曲をライブで演奏したエピソードがあったとか笑


5. あの娘にタッチ

5th「HIGH KICKS」で紹介済みなので、省略!


6. わーわー <ライブバージョン>

この曲はライブバージョンしか存在しないという稀有な曲ですね。
とにかく「わーわー」「わーわー」言ってる感じの曲ですね。


7. TOO MUCH PAIN

8. 泣かないで恋人よ

5th「HIGH KICKS」で紹介済みなので、省略!


9. 夢

6th「STICK OUT」で紹介済みなので、省略!


10. 皆殺しのメロディ <ライブバージョン>

11. 東京ゾンビ(ロシアンルーレット) <ライブバージョン>

5th「HIGH KICKS」で紹介済みなので、省略!
意外とHIGH KICKSの曲はシングルカットされてますね。
ちなみに皆殺しのメロディのライブバージョンはスタジオ音源の数倍カッコいいです。


12. 旅人

13. 台風

14. 1000のバイオリン

15. 俺は俺の死を死にたい

6th「STICK OUT」で紹介済みなので、省略!


16. 1001のバイオリン

これはほぼ「1000のバイオリン」だったりするんですけど、演奏がクラシックなんです。これはこれで良かったりします。


17. パーティー

18. チャンス

19. 夕暮れ

7th「DUG OUT」で紹介済みなので、省略!


20. すてごま <ライブバージョン>

6th「STICK OUT」で紹介済みなので、省略!


21. 夜の盗賊団

7th「DUG OUT」で紹介済みなので、省略!


ブルーハーツを振り返る

ブルーハーツのオリジナルアルバム8曲+αを振り返り、
改めてヒロトとマーシーは天才であり、価値観が近い最高のパートナーであることが分かります(難波と健もそんな感じだと思ってますが)
本当に奇跡の出会いですね。

そんな感じで、ヒロト編とマーシー編の「俺ならこの選曲にする」のベストアルバムをそれぞれ考えてみました。


ヒロト曲ベストアルバム

  1. ブルーハーツのテーマ
  2. 人にやさしく
  3. 皆殺しのメロディ
  4. 電光石火
  5. 少年の詩
  6. ロマンチック
  7. 僕の右手
  8. 恋のゲーム
  9. 旅人
10. 歩く花
11. 情熱の薔薇
12. 月の爆撃機
13. リンダリンダ
14. ナビゲーター
15. 夕暮れ


マーシー曲ベストアルバム

  1. 未来は僕らの手の中
  2. ロクデナシⅡ
  3. ハンマー
  4. ロクデナシ
  5. 夢
  6. やるか逃げるか
  7. TRAIN-TRAIN
  8. 手紙
  9. 休日
10. ダンス・ナンバー
11. チェインギャング
12. TOO MUCH PAIN
13. 終わらない歌
14. 青空
15. 1000のバイオリン


最後に

ブルーハーツのアルバムを振り返ると、改めて本当に素晴らしいと感じました。
ブルーハーツがいなければ、今の日本の音楽シーンは無かったとも思いますし、ヒロトとマーシーに至っては未だにクロマニヨンズで活躍しています。
再結成は無いと思いますが、逆にそんなブルーハーツが好きだったりもするので、これから10年後、20年後も我々の心に残り続けるでしょうね!
改めてリスペクト!

次回からはこの流れでハイロウズ編に突入します!


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