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#758 ゲーム論36|ジーコサッカー

伝説のゲーム「ジーコサッカー」を紹介するのを忘れていたので紹介しましょう。

振り返ると「スーパーファミコン購入(1991年)」~「自分がサッカーを始める(1992年)」~「Jリーグ開幕(1993年)」、これらはすべてほぼ同時期であったが故に、僕にとってスーパーファミコンとは、サッカーゲームを楽しむものとも言うことができました。

Jリーグ開幕前はスーパーフォーメーションサッカーに熱中しました。
カズクンにボールを集めてましたね。


Jリーグ開幕後は、「プライムゴール」というリフティングが面白いサッカー漫画がありましたが、僕は「エキサイトステージ」派でした。
画面も縦から横に代わり、テンポもよくなり、僕らはこのゲームを楽しみました。
今やってもサロンフットボールで壁を完璧に使いこなす自信があります。


そしてスーファミの最高傑作は「実況ワールドサッカー」と思っています。
スピード感やスルーパスの概念など、とにかく「2」も含めてこのゲームは狂ったように楽しんでいましたね。


そんな感じでサッカーゲームは進化し続けて、非常に楽しかった思い出が残っています。


ジーコサッカーとは?

そんな感じですが、まずはアントゥール・アントゥヌス・コインブラことジーコさんを紹介しますと、Jリーグが開幕する前に鹿島アントラーズの前身の住友金属工業に加入し、鹿島にプロ意識を注入し、開幕戦でハットトリックを決めるなどの無双を行い、鹿島を常勝軍団の礎を築いた功労者としてリスペクトされている一方!

2002年よりサッカー日本代表の監督を務めて、序盤から危うくコンフェデも微妙だったり、固定メンバーばっかり使って選手が不満を持ってキャバクラに行ったり、本選はエースの久保も呼ばずW杯もボロ負け・・・と言った所で、選手として日本サッカーを前進させた功績はあるんですが、監督としては後退させた印象が強く・・・プラマイゼロ的な感じですかね笑

そんなジーコさんが監修したこのジーコサッカーですが、とにかく4文字の代名詞のゲームして知られています泣


ジーコサッカーの特徴

ジーコサッカーがリリースされたのは1994年3月、2年目のJリーグが開幕していた時期ですね。
エキサイトステージ94とかと同じくらいのタイミングでリリースされたようです。

発売の際には記者発表会もあったようで、力の入れようが分かります。

この会見に参加した企業の皆さんは恐らく全員更迭されたでしょう笑

それでは、そんな感じのジーコサッカーの特徴を紹介しましょう。


1. なぜか使える鹿島アントラーズ

まず、初期設定がぶっ壊れているんですが、使用できるのは同年のアメリカワールドカップに出場する国を基本とした24か国(ちなみにロシアはCISだったり)なのですが、謎に24か国に加えてジーコさんの現所属である「鹿島アントラーズ」が使えるカオス設定になっています笑

そして笑ってしまうのが、鹿島以外の各国の選手は適当な名前と適当なステータスが振られているんですが、鹿島の選手のステータスだけ見れないんです笑
恐らく「あきた ゆたか」とか実際に使われている選手に配慮したとおもわれますが、チーム紹介でジーコも「せかいの どんなチームと たたかっても まけないじしんが ある。」と言ってるのもあるので公開してほしかったですね笑


2. カーソルを動かす画期的なシステム

とにかくこれが半端ないんです。
画面のしたのポインターを動かして、選手に「ここにドリブルしろ」「ここにパスしろ」と指示するんですが、とにかく難しい。
そして、絶望的に面白くないんです笑

これを初めてプレイしたのは友達の家でして、たぶんサッカー少年団のGかKの家だったと思うんですが、このスタイルが当時の僕ら小学生には難解すぎて、「・・・魂斗羅やらねえ?」と早々に切り上げた記憶があります笑
そして、GかKの心をえぐるようなコメントを言ってないかが気がかりですね笑

僕が飛竜の拳幽遊白書がトラウマになったかのように、このゲームがトラウマになった小学生は多かったでしょう笑


3. 覚えてないジーコ


そして笑ったのがこのニュース。

2013年にスマホゲーム『Zico: The Official Game』というジーコさんが監修したゲームが発売されたらしいんですが、その際の4Gamerによるインタビューが本当に笑います。

4Gamer:
あの……,日本のゲームファンがとても気にしていることがあるので,教えてください。
かつて、ジーコさんの名前を冠したサッカーゲームがあったと思うんですが、それと今回の作品との大きな違いはなんでしょうか。

ジーコ氏
いえ、今回が初めてですよ?

4Gamer:
えっ?過去にあったと思うのですが……。

ジーコ氏:
ああ。そういった作品はあくまでプロモーションなどに少し協力しているだけで、“私のゲーム”ではないんです。これは私にとって初めての、“私のゲーム”であり、私の人生、私の技術が凝縮されているものなんです。
なので、根本的に大きな違いがありますね。

そんな感じでゲームの基本設定を歪めてまで、ジーコさんをメインに据えて最大限にパワープッシュしたにも関わらず「少し協力しているだけ」扱いされるという・・・笑

僕の記憶の限りだと、スーファミで個人名を冠してリリースされたゲームは「ジーコ」か「森田名人」くらいしかいないと思っておりますが、それでも忘却の方に忘れ去られるという始末!笑
記者会見した人たちも報われないですね笑

このジーコの発言見て腹立ったでしょうね笑


4. 謎の高騰化

そしてこれも本当に笑いました。

このゲームは語りつくしたように4文字であるが故に、生産量に対して全然売れなかったのか即ワゴン行きとなり、早期から値崩れして販売されて店によっては新品が10円で売られていたとのことで笑

そして、これに目を付けた悪い奴らが、このゲームのガワだけを使って、中身を挿げ替えて非ライセンスゲーム 『SM調教師瞳』 シリーズというエロゲーを作っていたらしいです笑
元手がゼロに近いだけに、なかなか良いビジネスだったことでしょう。

そして想像しちゃうんですけど、ジーコサッカーを本当にやりたくて買ったらSM調教師瞳が出てくるケースもあるわけでしょうし、逆にジーコサッカーのパッケージのSM調教師瞳を買おうとしたエロが、起動したらジーコサッカーが出てきたりしたら悲劇ですね笑
そして全く悪くないジーコに怒りが向くでしょうね笑


まとめ

そんな感じでジーコサッカーを書くにあたり、久しぶりにプレイ動画を見ましたがヤバいですね笑
このゲームを定価(10,000円)で買った子は、恐らくほぼ全員がアンチジーコになったと思いますし、サッカー自体が嫌いになった子もいるかも知れません笑
そう考えるとなかなかジーコも罪深いですが、全く覚えていないので何とも言えないのが辛いところですね笑

4文字のゲーム紹介は以外に筆が進んだので、次回もその辺を攻めたいと思います。


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