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#116 漫画論⑨|BØY

今日はBØYについて書きます!うるぁーーーーーーっ!
BØYは名作ですよ!


あらすじ

日々野晴矢(ひびの はれるや)は楽園高校に通う1年生で、喧嘩においては作中無敗、野望は世界征服という天上天下唯我独尊ながら正義の心を持ったヤンキー主人公です。
そんな晴矢が次々に現れるワル達と戦うというのが大枠で、晴矢の仲間はロックンローラーの一条誠(ムッツリスケベ)と、画家を目指す岡本清志郎(へなちょこ小僧)、そしてそんな岡本と相思相愛の山奈みちる。基本的にこの4人の誰かがトラブルに巻き込まれるストーリーです。

晴矢はメチャクチャで、背中から金属バットやフライパンを取り出して戦ったり、一条くんが投げるピックが鉄を突き破ったりとか色々ツッコミどころはあるんですが、基本的に現実路線で超能力的なものもなく、ヤンキー学園ものになってます、が!
この漫画に出てくるワルは、ろくでなしBLUESとかの不良の2ランクくらい上の極悪人ばっかり出てきます笑

そして物語は晴矢達が2年生に進級するタイミングで、岡本がフランスに渡欧し、一条が「音楽で世界征服しようぜ」と晴矢をバンドのボーカルに誘い、ライブ演奏で終わるという綺麗なエンディングで終了。


BØYの所感

当時のジャンプは「SLAM DUNK」「ドラゴンボール」「幽遊白書」「ろくでなしBLUES」など、怪物揃いのラインナップの中ではBØYはどうしても1軍というよりかは1.5軍〜2軍くらいの位置ではありましたが、僕の周りはみんな大好きでしたね。

まずは分かりやすい勧善懲悪の世界。
とにかく敵が本当に極悪な奴らが多いので、「こいつを早くやっつけてくれ!」と読者が思うのですね。

そして次が周りのキャラクターが魅力的なところでしょう。
一条くんがカッコいいところです。
僕の大学時代の友人が「全ての不良漫画で一番かっこいいヤンキーは一条くん」と言っていたように、ギター&バイクを趣味にする一条くんは普通にカッコいいですね。
そして岡本という全然不良じゃない主要キャラクターが仲間の中心にいるところも親近感があって自分を投影できる感じがいいですし、みちるとの距離感もいいんです。みちるは岡本を好きになる辺りが秀逸ですね。
ろくでなしBLUESみたいに仲間が多い漫画はそれはそれでいいのですが、BØYは少数精鋭って感じでいいですね。

そして最後になんと言っても女性キャラクターですね。
僕の大学時代の別の友人は「梅澤春人先生の書く女性キャラクターは、本当にいいな!」ととも言っていましたし、やはり男が見て可愛いと思うキャラクターが多いのがいいですね!
個人的には揉山先輩の妹が一番可愛いと思ってます。


BØYに登場する関わりたくないキャラクターBEST10

10位 ナオミ

ナオミは「リアル格闘ゲーム編」に出てくる当時(90年代後半)のステレオタイプなミニスカ・ルーズソックス・金髪のギャルです。
我々の時代はこのようなJK(当時はこんな略語はなかった)が腐るほどいましたね笑
で、金のために戦うんですけど、まぁ悪いんです笑
まぁ目的がシンプルな分、分かりやすいキャラクターではあるのですが、最後は伊武麗子のローリング・ソバットでやられます。


9位 神崎 狂

神崎は「ヘル・ビジョン」というドラッグジャンキーで、とにかく悪いというか怖いキャラクターです。
金髪ロン毛でスカルジャケットにグラサンと、怖いですよ!!
近寄りたくないタイプですが、神崎には悪の美学みたいなものがあるので、一般人には優しい気がします(最初の登場ではドラッグ配ってましたが…)


8位 ミリオン No.1(蛇沼)

BØYファンの中で一番面白かったシリーズランキングを問うと、恐らく「ミリオン編」が1〜2位を争うのでは無いかと思ってます。
幹部はナンバーズと呼ばれていて数字があり、1に近づくほど偉くなる(強くなる)という図式で、更に1の上に「0」がいるというギミックはかなり先を行ってました(ONE PIECEでも使ってましたね)

で、そんなミリオンNo.1はこの蛇沼というチキンヤローですが、こいつがいい感じの小悪党なんですよ!
No.0の兄の威光の下、その権力を傘にやりたい放題やり、最後は紙屑のようにボコボコにされるのが良かった。

そして、ミリオン編はラストがメチャクチャいいんです。
一条が昔好きだった祥子というキャラクターがメインで出てきて、一条は祥子に惚れていたんですが、祥子には風間という彼氏がいて、このカップルがきっかけで晴矢と一条はミリオンと揉めるんですけど、ミリオンをやっつけて最後にバイクで2ケツで住んでいる街に帰る晴矢と一条の会話がいい。

晴矢「お前実はスケバン祥子のこと好きだったんだろ?」
一条「ああ好きだよ、ただ風間の方がもっと祥子を好きだったんだ」
晴矢「なんだそりゃ!お前がウダウダやってるから・・・」
一条「フン、なんとでも言え・・・俺には俺のラブソングがあるんだよ」


7位 ミリオン No.4


こいつは名前がなく、ミリオンのNo.4としか紹介されません。
とにかくこいつは悪いんです。そして技が多数!

鞭を使ってるんですが、柄の部分がレイピアになっており、更に鞭を外すとフェンシング用のサーベルが入っているというエグい武器を使いつつ、身体能力も高く、そして非道なのです。
更には弁も立ち、いい感じの悪党です。
そしてこいつはNo.6とかの他の下のミリオンナンバーズから嫌われているというのも良い設定でしたね笑

そしてこいつは一条にやられます。
ミリオン編は一条の方が見せ場が多いですね。


6位 氷堂 純一

こいつもいい悪なんですよ。
晴矢が所属する楽園高校と、甲子園予選で戦った肩繰高校(かたくりこうこうと読む)のエースなんですが、こいつら出場選手なのに胴元として野球賭博に関わっており、賭けの為に楽園高校のマネージャーを拐うという極悪っぷり。
そしてこいつの決め球は、中指をおっ立てて投げるファックボールです笑


5位 天草 鬼郎

こいつはどうしょうもないやつです。
カメラ(時代を感じますね笑)で、女性の恥ずかしい写真を撮って弱みを握り悪いことをやらせるという悪of悪。
成敗されるべくして成敗されます。

そしてこの天草編(マジョガク編)のオチもかなり良かったですね!


4位 丸鬼戸 零二

こいつは本当にどうしょうもないやつです笑
序盤で「俺は気に入った女(スケ)なら、ヤクザの女(スケ)だろうと、暴走族の頭の女(スケ)だろうと喰う」というトンデモ発言をして好き放題やりつつ、親父の財力&剛腕ボディーガードを雇うような極悪高校生です。
名前はマルキ・ド・サドからでしょう笑


3位 シュウ

こいつも悪いですよ!
俺の友達は「シュウはヤンキー漫画界一のワル」と言ってます笑
もう見た目で十分悪いんですけど、とにかくここで書けないようなレベルの悪いことをしている奴で、口癖は「この世に神も仏もねえんだよ」みたいな感じで正義を信じない男です。
やられるべくして晴矢にやられて収監されるのですが、とにかく悪いやつでした。


2位 ズー

こいつも悪いです!
本作のラスボス的な感じで出てきたんですが、とにかく悪かった。
こいつもここで書けないようなことをしていて、シュウと通じる部分があるんですが、短期的にはシュウより悪いことを作内で行なったので2位ということで。
こいつもやられるべくして(略)


1位 ミリオン No.5

そして1位はもちろんこいつです。
もう何がやばいって会話が通じないところですね笑
もう見ての通りの熊なのですが、又の名を「パトカーキラー」という笑
そして何故か「No.4」に頭が上がらないという笑

とにかく冒頭でも触れましたが、ミリオン編がいかに楽しいかというと、このレベルの獣がNo.5止まりで、次から次に強い奴が出てくるところです(と言いつつ、No.2とかは晴矢に秒殺されたので全容は分からず終いだったのですが)

とにかくNo.5は上がりました。
もし遭遇したら、右のこめかみを鋭利な刃物でついてください。
三半規管が壊れて回り続ける(らしい)んで笑


まとめ

思ったより熱く書いてしまった!
そして僕の中でヤンキー漫画熱が高まっているので、次は「カメレオン」か「クローズ」か「湘南純愛組!」かその辺を書きます!
以上!


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