#887 TV論44|愛という名のもとに
久々にTVドラマを紹介しましょう。
本日は1992年に放映された「愛という名のもとに」を紹介します。
僕がリスペクトする野島伸司脚本のドラマであり、時期的には「101回目のプロポーズ」の後でして、野島伸司のターニングポイントにもなったドラマと言われています。
「愛という名のもとに」 あらすじ
都内の恐らくそこそこイケてたであろう私立大学(早稲田とか?)のボート部(漕艇部)で、青春時代を共に過ごした男女7人の仲間がいました。
良い時も悪い時も一緒に過ごした仲間であり、共に笑い、共に泣き、ボブ・ディランの詩を口ずさむような、青春を共に過ごした素敵な集団だったんです。
ちなみに僕は大学時代にこんなキラキラした瞬間は1秒も無かったと思います笑
で、そんな7人も大学を卒業して社会人になり、日々の忙しさに追われて自然と合わなくなったんですが・・・ボート部監督の葬儀で久々に再会するんですが・・・合わなかった3年間で、みんな色々苦悩しているんです。
モデルになったナオミは医者(森本レオ)に不倫してるんですが、メンヘラを拗らせて自殺未遂を起こしたり、デパートで働いていたノリコはベンジーが歌う「誰とでも寝るような女の子」に成り下がってしまい、小説家を目指す純は日々の忙しさに追われて小説を書かずだらけていたり・・・と、色々みんな大変なんです。
それでも恋愛や夢を大事に生きていくんですが、野島伸司ドラマ特有の地獄のようなエグい展開が色々と訪れるという、そんな感じのストーリーですね。
「愛という名のもとに」 登場人物
鈴木保奈美
当時からやはりこの人はキレイですね、
大学時代はボート部マネージャーで、部内のヒロインでした。
唐沢寿明と江口洋介が取り合うんですが、結局唐沢寿明がGET!
ということで唐沢寿明と交際し、高校教師として働くんですが、唐沢は親父の後を継いで政治家を目指しているので、ある日親父の秘書から「悪いけど坊ちゃんとは別れて欲しい」と言われてしまったり・・・なかなか苦悩します。
唐沢寿明
ボート部のキャプテンでして、前述の通り親父の後を継いで政治家を目指す志の高い男で、大卒で商社に入社して社会人経験を積み、退職して親父のカバン持ちになり、政治活動を開始します。
よくあるジュニアですので、小泉進次郎辺りをイメージすればよいかなと思っております。
とにかく恋に仕事に色々苦悩する若者ですね。
江口洋介
そしてこのロン毛は、ボート部時代は唐沢とツートップのような感じで頼れる存在だったんですが、大学卒業して就職をせずに海外を放浪し、ちょうどそのタイミングで戻ってきます。
で、日本に戻ってきても定職に就かず、当時流行っていた「ダイヤルQ2」とかで悪い事業を興したりして・・・自由気ままに生きるんですが、鈴木保奈美への思いは本気だったりして、その辺が熱かったりします。
あと、唐沢寿明と江口洋介の共演は何気に多く、
本作、白い巨塔、ルーズヴェルト・ゲームと共演が多いですが、恐らくこれが最初ですね。
チョロ
そしてこのチョロですね。一番悲しい役どころでした。
僕はこのドラマが公開された時は小3で、まだ早かったんですが姉が見ていて、当時は断片的にしか覚えてなかったんですが、チョロは覚えてました。
証券会社に就職するんですけど、そこで全然売上をあげることができず、上司にパワハラで詰められるんです。
で、そんなチョロも鈴木保奈美が好きだったりするんですが、唐沢と相思相愛だったので・・・フィリピンパブで働くジャパユキさんにハマり、その娘にハメられて、会社の金を横領して、パワハラ上司にバレて・・・悲しいエンディングを迎えます。
そして転生してヤクザになったという笑
アウトレイジの木村ですね笑
平岡くん
ひとつ屋根の下の文也ですね。
鈴木保奈美のクラスの教え子なんですが、受験のプレッシャーで狂って、鈴木保奈美を犯そうとしてしまうトンデモ高校生なのですが・・・最後は更生した記憶があります。
そしてその結果堀北真希をGETしたんだから大したもんですね。
***
他にも唐沢の親父の悪徳政治家とか、チョロを追い込んだパワハラ上司とか、不倫をしてい開き直る森本レオとか印象的なキャラクターはいるんですが、一旦はこの辺にしておきましょう。
とにかく濃いキャラクターが多いですね。
「愛という名のもとに」の魅力
1. 青春の甘酸っぱさを感じられる
こんな男4女3でありつつ、上手い感じでカップリングが誕生する軍団ともなると、さぞ楽しい大学生活を送れたではないと推察されますが、みんながみんな恋愛が上手くいっているわけでも無かったりで、色々と甘酸っぱいんですね。
友達同士で好きな子が被るとか、そういう経験をした人も多いと思いますし、そうした人たちに刺さるのも頷けますね。
2. 新社会人の苦悩が詰まっている
そしてこれもこの時期ならではでしょう。
特にチョロが顕著なのですが、「オレは仕事で上手くいっている」みたいな虚勢を張ってしまうんですよね・・・
新社会人なんて誰もが共通して無能扱いされてナンボなんですが、何故か見えを張ってしまうんですよね笑
3.浜省が染みる
何といってもこれでしょう。
この主題歌「悲しみは雪のように」はマジで名曲ですね。
wikiを見て初めて知りましたが、浜省ありきでこのドラマは作られていたみたいですね。素晴らしいタイアップです。
まとめ
そんな感じで通した見た記憶はあまりないので断片的ですし、エンディングもあまり覚えていないのですが、30年前の時代を代表したトレンディドラマであり、今見ても面白いと思います。
1話目が落ちていたので是非チェックしてみてください!では!