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#498 読書論21|誰も知らない名言集(リリー・フランキー)
読書論、今回はゆるく、リリー・フランキーのエッセイ「誰も知らない名言集」を紹介します。
これはマジで笑いました。こんな笑った本はそうないですね笑
リリーフランキーとは?
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リリーさんの存在を知ったのはいつか覚えてないですが、リリーくんのイラストは気づいたら認識してましたね。
そして大学に入った時あたりでしょうか?存在をしっかりと認識したうえで、雰囲気があっていい年の取り方をしていて、サブカルの代名詞的存在だったので存在に憧れ、この人を知ろうと思い、初めて買った本は「ボロボロになった人へ(小説)」でしたが、これがイマイチでした笑
ただ、その後にこの「誰も知らない名言集」を買って爆笑し、その後速攻「美女と野球」を入手し、当時流行り始めたAmazonで「マムシのanan」「女子の生きざま」「日本の皆さんさようなら」とか買い当たった記憶がありますね。
そしてその2年後辺り、大学4回生の頃なので2005年「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」が鬼のようにヒットして、僕も読んで感動したものの、かなりアンダーグラウンドだったリリーさんがメジャーになり少し寂しかった記憶がありますね笑
誰も知らない名言集とは?
1998年に情報センター出版局から出版され、文庫では2001年に出版されています。
内容はリリーさんの周りの狂った人たちのなんて事のないセリフを「名言」と置いて、その名言を終盤の局面で使うため、序文として全然関係ない導入を入れたり、哲学者の言葉を引用したり、無駄な比喩、アホな比喩や直接的な表現を使い、面白おかしく紹介するエッセイ集で、8割くらいが下ネタという狂った作品です笑
ですが、僕はこのリリーさんの文章にはかなり影響を受けております。
自分自身、理想形の文章がそこにあったなという思いでしたね笑
過去に松ちゃんの遺書と松本からも僕は結構文章だったりの影響は受けましたが、このタイトルをはじめ、リリーさんの文章にはかなり影響を受けましたね。
マジで、何度も読みなおしました。
読みすぎて僕の家にある文庫はボロボロになってます笑
誰も知らない名言集 名作集
「別に、謝らねぇよ・・・」
1話目から尾籠な話で始まるというなかなかエグイオープニングを飾る名言です笑
自己紹介がてらのエピソードですが、いきなりリリーさんがアホな事ばっか書いていて、1作目としては完璧な出来。これ以上の続きを読むか、読まないか、ふるいにかける意味でも優れた1発目の作品です笑
「俺はここでいいから!」
自分の事しか考えていないオッサンに関する名言です。とにかくその自己中ながら、若干譲歩した感じがズルいという本当にイカれた名言で、以前に下記でも紹介した武田鉄矢もそれに近い発言をしていたというやつですね。
「掃除、すれ!」
これも笑いました。
とあるビデオに出演していた男優の発言なんですが、この作品メッチャみたいですね・・・
「アタシら、サービス業でやってるもんでねぇ」
これはエロ話の語り手として有名らしい、タクシー運転手さんの猥談ですね笑
とにかくここまで書きましたが、全てが下ネタでして、そして続きます笑
「手紙を書きなさい」
精神科医の先生のお言葉です。
性に対してトラウマのある女性に対してのお言葉なのですが、その意図が…なかなか難解なんです笑
「こればっかりは、キリがねぇんだよねぇ!」
これも…本当にダメな猥談です笑
まとめ
そんな感じで名言だけピックアップして書きましたが、これだけじゃわかんないですね笑
上記の名言を使うシーンも面白いんですが、その前後の文章の言い回しとか本当にセンスを感じますので、名言だけではなく完パケで楽しんで欲しいですね。
エッセイを読んでここまで笑ったのは原田宗典の作品ぶりでしたね。
とにかく、僕がここで綴るnoteでは上手く伝えられないので、是非チェックしてみてください。