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#403 TV論18|聖者の行進
このドラマはかなりヘヴィーなので、詳細に関してはあまり深くは書きませんが、TBSの野島伸司三部作と呼ばれた「高校教師」「人間・失格〜たとえば僕が死んだら〜」「未成年」に続く、四作目としてリリースされた名作であり、この時代を語る上で避けられないドラマなので紹介しましょう。
聖者の行進とは?
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主人公の町田永遠(いしだ壱成)は知的障害を抱えながらも、優しい心を持った青年でした。しかしながら家族が永遠を育てることに限界を感じ、竹上製作所という工場に住み込みで永遠を預けます。
その竹上製作所は表向きは障害者雇用を行う社会的意義のある施設で、そこの社長である竹上社長(段田安則)は地域の名士として、次期市長選挙の広報にもなるような男なのですが・・・裏はとんでも無いんです!
従業員の障害者社員への暴行、給与の搾取、更には性的虐待などととんでもない極悪施設なんです。
そんな環境においても行き場のない彼らは真摯に働き、そんな彼らに定期的に音楽を教える高校教師の葉山もも先生(酒井法子)が、献身的にケアを行い、楽器を教えて彼らは「聖者の行進」を演奏します。
まさに無垢で純粋な彼らは聖者であるというオマージュですね。
で、主人公の永遠は偶然、もも先生のクラスの教え子でもある土屋ありす(広末涼子)と知り合います。
永遠はありすに恋をして、ありすも永遠に惹かれるのですが、ありすは事故で緊急搬送されてしまいます。そんなありすは今際の際に、もも先生に「永遠を助けてあげてほしい」と伝え、虐待の事実が発覚。
そして、もも先生が戦うという、そんなストーリーです。
聖者の行進 キャスト
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永遠と一緒に働く仲間
上記で紹介していないメンバーで言うと、まず妙子(雛形あきこ)。
彼女が性の被害に遭ってしまう可哀想な役所なんですが、非常にうまく演じていました。クソ怖かった「ストーカー 誘う女」のミチルとは180度違う役を好演しましたね笑
そしてたつおです。
たつおはスケベで下着ドロとかやっちゃうグルーヴで、やはりこのドラマの印象が強すぎてその後のGTOとかでも「たつお」と呼ばれてましたね笑
そして安藤政信と松本恵は兄妹なんですが両親に捨てられ、安藤政信は健常者でありながらも妹を近くで見守るために障害があるフリをするという重い役を演じていました。
そして社長の段田安則をはじめとして、製作所の社員はクズしかいないんですが、唯一の良心が斉藤洋介でした。
人間・失格の時は、殺されるべくして殺されたクソ教師だったんですが、改心したんでしょう笑
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永遠の敵
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段田安則。とにかくヒールでした。
このドラマを機に好感度が下がったと思われます。
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デビット伊東。こいつが直接的には一番ワルでした。
もう暴力、暴力、暴力!で、更には段田の嫁とも不倫するどうしょうもない悪でして、最後は殺されるべくして殺されました。
あと画像なかったですが「片瀬」という初老の悪い奴もいました。
こいつはスケープゴートとして消えるんですが・・・
あとは段田安則の息子で、家なき子の公昭くんだったり、若葉のころでも性格悪い役だったりのジャニーズの子が登場しますが、今回もクソ嫌な役でしたね笑
その他
そしてチョーさんこといかりや長介が弁護士として出演します。
そして永遠達を弁護するんですが。社長は金に物を言わせてイケてるいかりやの元後輩の、スーパーエース弁護士に依頼するんです。
聖者の行進 まとめ
物語の詳細とかディテールは省略しました。
ちょっと書いて辛いというのもありますし、見てほしいという感じですね。
そして今知ったんですけど、このドラマは事実に基づいた内容らしく、実際にこのような事件があったらしいですね。吐き気がします。
見ない方がいいですが一応リンクを貼っておきます。
とにかくそのようなヘヴィーな内容だったので、かなり問題視されてましたね。スポンサーも降板し、再放送も無理(まぁそれはノリぴーが捕まったという事情もありますが・・・)
とにかく最後はハッピーエンドでピースに終わるのですが、障害者雇用という重いテーマに対して全力で向き合い、問題提起を行なった本ドラマ。
今一度注目してみても良いかも知れませんね。
あと最後にですが、この曲を深く印象づけたのは主題歌の力も大きいですね。
中島みゆきの「糸」と「命の別名」は本当に重く、ドラマの世界観を再現したGoodタイアップでした。