#939 バンド論146|CUBISMO GRAFICO FIVE
本日のバンド論は、知る人ぞ知るCUBISMO GRAFICO FIVEを紹介しましょう。
CUBISMO GRAFICO FIVEとは?
90年代から現在まで、アンダーグラウンドからメジャー・シーンまで様々な形で日本のポップ・ミュージックを支えてきたマジカルなデュオ「ニール・アンド・イライザ」のメンバーである、チャーベくんの愛称でお馴染みの松田 岳二のソロプロジェクトが、CUBISMO GRAFICOであり、それが5人になってバンド形式となったのがCUBISMO GRAFICO FIVEなんですね。
チャーベくんはBACK DROP BOMBやLOW IQ 01のほとんどメンバーの様なものなので、ほとんどのライブでキーボードとかパーカッションとかで参加しておりますし、バンドで参加していない時もDJで参加していたりで、ちょっと前のSCAFULL KINGのライブでもDJしてましたね。
メンバーは熱く、ギターヴォーカルがチャーベくんで、キーボードとかトランペットがSCAFULL KINGのTGMX、ベースがLOW IQ 01のバンド・Master Lowのベースでも活躍していた|□□□《クチロロ》の村田シゲ、そしてドラムがHi-STANDARDの恒岡章で、あとはギターに330とかがいたんですが、とにかくかなり豪華なフォーメーションです。
CUBISMO GRAFICO FIVEの魅力
1. とにかくオシャレなパンクロック
このアーティストのジャンルは何にカテゴライズされるのでしょうかね?
基本はシンプルなパンクロックなんですが、ニール&イライザとか渋谷系のテイストがありつつ、電子音がピコピコありつつ、かなりゴキゲンでオシャレなんですね。
大学時代、AIR JAM系の音楽をそこまで好んでいなかった友人もキュビズモは聞いてたりしてましたし、CMとかでも曲が使われていたので割と一般層にも聞きなじみがあったりしましたし、当時の僕の彼女とかも聞きやすいと言って聞いていた記憶がありますね。
コア層からマス層まで、幅広く聞かれていたアーティストです。
2. そして演奏は激ウマ
これは言うまでもないでしょう。
やはりツネのドラムはメチャクチャ安定してますし、TGMXも村田シゲもMaster Lowとかでの経験もありますし、演奏はうまく、非常に安定しています。
なんかみんな本業というかメインのバンドはありつつ、オールスター的な感じで集まってこのバンドをやる感じがいいですよね。
3. ライブも最高に楽しい
そんな感じで演奏もうまいので、ライブの見ごたえがあります。
これまでに2回見ていますが、2回とも楽しかったですね。
1回目は2006年の京都でのイベントでした。
そして2回目が、ライブ論69あたりで紹介する予定のBRAHMANの霹靂ツアーファイナルでした。この2回ですね。
どっちも僕的には相当楽しかったんですが、2回ともキュビズモのファンが少数派のライブだったのでそこまで盛り上がっていなかったのが残念でした
ね・・・
CUBISMO GRAFICO FIVEの聞いておきたい10曲
10位 SKIT SKIT!!!
2nd「SEEDY」はリアルタイムで聞いていましたので思い入れのある1枚ですが、そのアルバムの1曲目がこのインストです。
前作「CINQ」に収録されている曲をメチャクチャにぶっ壊して、上手く繋げてひとつの作品にしているんですけど、チャーベくんの才能が爆発してくれております。
メチャクチャ繋がりが自然でカッコいいですね。
9位 SOUND BWOYS FIRE!!!
そしてSEEDYの2曲目がこの曲ですが、1曲目がインストなので実質1曲目ですね。
終始ハイテンションなアップテンポの曲で、とにかく楽しい曲です。
最初のイントロのSAY YEAHのレスポンスの「YEAH!」とか、アウトロの「HEY HO!」の部分とか、ライブで一緒に熱唱したら楽しいですね。
演奏力もエグく、かなりカッコいい曲ですね。
8位 PERCY PERCY ME
3rdアルバム「POP POP POLLUTION」のリードトラックですね。
PVは初めて見ましたが、とにかくシンプル極まりないロックな曲です。
このアルバムはそんな印象に無いんですが、この曲が一番ライブで盛り上がりそうな曲だったので、この曲は僕の中で結構印象に残ってますね。
7位 SH-BOOM
シュブーンと呼びます。
往年の名曲で、ドゥーワップと言われる黒人が発祥のテイストの、往年のスタンダード曲のカヴァーですね。
ライブでは一番最後に演奏しており、ドラムのツネまでがマイクを持って壇上で5人並び、みんなでシンガロングする感じが非常にカッコよかったですね。とにかく楽しそうでした。
6位 SURPRISE DISENCHANTED
これは2nd「SEEDY」の3曲目ですね。
大学時代に一緒にバンドを組んでいたギターがこの曲が好きで、よく「3曲目が一番いいね」と言っていました。おそらく曲名は覚えていなかったのでしょうね・・・笑
この曲はオシャレさというよりかはストレートでメロウな感じの曲です。
5位 CAN I DO IT?
この曲は1stのキラーチューンであり、確かCMに使われていましたよね?
シンプルなロックンロールでありながらピアノが栄えて、とにかくオシャレな曲です。
サビの追っかけのコーラスもライブで盛り上がりますね。
そんな感じでとにかくオシャレでカッコよくて、カッコよくてオシャレな曲ですね。
4位 PERFECT
1stの曲が続きます。
この曲はかなりシンプルな、ドストレートなロックンロールですね。
チャーベくんの高音ヴォーカルと、ストレートなサウンド、シンプルなギター、TGMXのキーボードとコーラス、そしてツネの安定感抜群のドラム。全てが高水準です。
ライブでの起爆剤になる、盛り上がる曲ですね。
3位 SUNDAY MONDAYS
BEST3はすべてカヴァーになってしまったのですが・・・
伝え忘れましたが、チャーベくんのカヴァーのセンスは天才的なので、名曲を更にパワーアップさせてくれております。
この曲はフレンチポップのヴァネッサ・パラディのカヴァーであり、恐らく原曲を聞いたことある方は多いと思いますが、原曲の良さを残しつつ、バンドサウンドで最高にカッコよく仕上げてくれております。100点!
2位 JAMAICA SONG
そしてこの曲も最高ですね。
原曲はBooker T.Jonesというシンガーのオリジナルで、もちろんオリジナルも相当メロウなのですが、キュビズモ版もメロウで泣けます。
この曲もチャーベくんの奇麗な高音が栄えるんですけど、2番はライブではドーパンの古川さんが歌っており、チャーベくんのコーラスとの二重奏が非常に美しいですね。
とにかくライブの締めに聞きたい名曲です。
1位 シェリーに口づけ
そして1位はこの曲ですね。この曲は大好きです。
元々ロンドンナイトのコンピレーションでPIZZICATO FIVEが歌っているのをチャーベくんがアレンジしたバージョンが最高に好きで、一時期かなり聞いていたんですが、その曲をCUBISMO GRAFICO FIVEで演奏したバージョンがこれですね。
元々原曲が名曲なんですが、この曲のパンクなアレンジが最高にカッコいい。
Aメロの2回目からテンポがあがるところ、サビのベースライン、そして終盤のトランペットソロの部分とかは最高にカッコいいです。
ラスサビに向かう展開も非常にいいですね。
と、気付けばPIZZICATO FIVEバージョンの感想になってしまいましたが、これはマジでカッコいいので聞いて見てください。
そしてこのアレンジをしたチャーベくんもやはり最高です。
まとめ
そんな感じで結構久々にキュビズモを聞きましたが、やはり聞いていて本当に楽しいですね。まさに音楽の神髄がここにあるような気がします。
このメンバーでの再現は不可能になってしまいましたが、是非また機会があれば見たいですね。
それでは次回はCUBISMOの兄弟分的なバンドであり、FRONTIER BACKYARDを紹介しましょう。