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#389 ゲーム論20|ヴァンパイア

僕らの世代は完全に格ゲー世代であり、これまでに色々な格ゲーを紹介してきましたが、今作で一旦最後です。というか今作以降に誕生した格ゲーは基本的にはそこまで熱中していないというかなんというか。
この後か同時期かに流行ったキング・オブ・ファイターズ(K.O.F)もちょっとやってましたし、そちらも書くかも知れませんが・・・一旦置いておきましょう。

で、本日紹介するヴァンパイアは、CAPCOM(カプコン)社がストⅡぶりに出した格ゲーですね。
ライバルのSNKが「餓狼伝説」「龍虎の拳」「サムライスピリッツ」とか出しまくっていた中で、ひたすら「ストⅡ」のブラッシュアップを行なっていたCAPCOMが、満を待してリリースしたのが本作!
これは本当に面白かったです。



ヴァンパイアとは?

1994年にリリースされたカプコンを代表する格闘ゲームです。
登場するのは「吸血鬼」「狼男」「ゾンビ」「ミイラ」など、歴史上に存在したであろうと伝承されるモンスターの類であり、ダークストーカーと総称されております。
闇の住人たちの意識に我の下へ集えという謎の思念が語りかけ、その声に導かれた10体のダークストーカーズが戦いを繰り広げるという展開らしいですね。

とにかくこれまでの格ゲーはヨガとか魔術師とかロボとかはいたもののベースがあくまで「人間」だったのに対し、今回はモンスターなので何でもあり。
荒唐無稽な内容でも「モンスターだし」「ダークストーカーだし」でねじ伏せられるパワーがありました笑


ヴァンパイアの魅力

1.発想力

もうこの「古のキャラクター同士が戦う」という発想が出た時点で、9割型完成形は見えたのではないかと思ってます。
サムライスピリッツの発想も好きでしたが、その世界観より更に時間軸もスケールも超越する展開で、やっぱ非常に興奮した記憶があります。
HUNTER × HUNTERの幻影旅団もだいぶこのゲームからインスパイアを受けているであろうと個人的に思ってます。


2.個性的なキャラクター

そして、キャラクターがもちろん個性的なんです。
全員がブランカであり、ダルシムであり、ブロッケンであるような世界観なのでとにかくカオス!That's カオス!という感じです。

中でもやはりモリガン・アーンスランドの人気はハンパなく、かなり多くのフォロワーを輩出したことでも有名ですね(後述)

3.世界を見据えた設定

これまでの格ゲーはやはり主人公や主要キャラクターが基本的に日本人で、やはりというか当たり前ですが、日本が作ったゲームでしたので、どうしても偏りがあるんです。
ですが今作はモンスターが伝承される世界各地に広がっており、日本も良い意味でワンオブゼム。なので世界中の人々が楽しめる設定になっています。
(アメリカなどではあまり受け入れなかったようですが・・笑)


ヴァンパイア キャラクター紹介

“闇の貴公子” デミトリ・マキシモフ

吸血鬼伝説が噂されるルーマニア出身です。
一発目に出てくるキャラクターが吸血鬼(ヴァンパイア)であることから、このゲームの中心が他とズレていることが垣間見えるでしょう。
(他の格ゲーだとダルシムとかラスプーチンの位置、すなわち最後でしょう)

基本的なフォルムは人間に近いので、本ゲームの主役的な感じで扱われていますが、魔族であり、ドラキュラでありますので、ニンニクが苦手だったり、十字架が苦手だったりするんでしょう。


“疾風の人狼” ガロン


イギリス出身の人狼というか、狼男ですね。
こいつは真正面にも、斜めにも、上にも確か突っ込む系の技があり、尚且つスピードも早くてなかなか敵だと厄介だった記憶があります。
満月の夜以外もこんな感じであると推察されます。

“怪力の屍” ビクトル・フォン・ゲルデンハイム

ドイツ出身の人造人間で、わかりやすく言うとフランケンシュタインですね。
ドクター・ゲロのようなマッドサイエンティストによって造られた悲しきモンスターで、とにかく力技、投げ技などを得意とする、まさに怪力の屍。
おそらく「フンガー」とか言うのではないかと思われます。


“死のロッカー” ザベル・ザロック

オーストラリア出身のゾンビで、ただのゾンビではなく生前はパンク・ロッカーだったようで、故に足にはユニオンジャックの国旗があるですね。シド・ヴィシャスなどに通じるものがあるのでしょう。
自身のライブで観客100人を殺害し、直後に冥王オゾムの名を叫んで白骨化するという奇怪な最期を遂げ、オゾムの力によってゾンビとして蘇ったらしいです笑

ちなみに僕はやはりこいつをかっこいいと思って使いましたが、そんな強くなかった記憶があります笑


“夜の女王” モリガン・アーンスランド

そしてなんといってもこのチャンネーですよ!
スコットランド出身のサキュバスで、そのエロさ、妖艶さ、気だるそうな佇まいなどが愛され、男性ファンはもちろんのこと、多くの女性もコスプレをしたり愛されるキャラクターとなりました。
カプコンでは春麗と双璧を成す、二代人気女性キャラと推察されます。

ちなみにサキュバスと吸血鬼の違いですが、前者は女子のみが存在し昼夜とわず人間の精気を吸い、後者は男女いて夜にのみ人間の血を吸うのが特徴とのことです。


“復活のファラオ” アナカリス

スフィンクスの冠をしたエジプト出身のミイラですね。
魁!男塾に登場した「王家の谷の守護霊達(ファラオ・スフィンクス)」の世界から飛び出してきたかのような佇まいであり、手足が伸びたり蛇になったり、画面の端から端まで攻撃できたりと、変態が集まるゲームの中でも群を抜いて変態だったりするキャラクターです笑

とにかく遅くて使いにくいんですが、敵だとクソ強いタイプのキャラクターですね。


“夢見る猫娘” フェリシア

アメリカ出身の猫娘ちゃんです。
果たして猫娘はアメリカに伝承されるのかは置いておきまして、猫耳とか尻尾とか、いわゆる"ケモナー"から支持されているであろう彼女ですが、如何せん上記のキャラクター集合写真が物語っているように、モリガンが圧倒的に推されてしまっているので、ある種悲運のキャラクターとも言えます。
この手のゲームの難しいところですね。


“呪いの武者” ビシャモン

そして我等が日本代表は、血を求める呪われた鎧「般若(ハンニャ)」と呪われた名刀「鬼炎(キエン)」に取り憑かれたサムライという、なかなか推し難いキャラクターが代表です笑
ファイナルファイトでいうソドムにも近いフォルム、威圧感、佇まいを醸し出す、そんな呪われたサムライが日本代表です笑


“水の英雄” オルバス

ブラジルのアマゾンに住むマーマン、半魚人ですね。
キン肉マンの世界でいうところの水棲超人という類で、アトランティスとかゲッパーランドとかと同じカテゴリーに属するでしょう。
トゲトゲになったり、腹から変なガスを出したりして闘います。
そして余談ですが半魚人と聞くと、ごっつええ感じの「産ませてよ」を思い起こす人は私以外にも多いと思っています笑


“雪の豪傑”サスカッチ

そして最後はカナダから来たビッグフット、わかりやすく言うと雪男、ドラクエでいうところのイエティですね。
この手のイエティといえばネパール出身だとつい思ってしまうのですが、それは少年アシベの影響でしょう。
ドラクエ5のイエッタよろしく、氷のブレスなどを使います。まぁパターンですね。


***

上記の10人(匹?)のプレイヤーを操作し、全員倒すとボスが出てきます。
ボスは更にこの10体を上回る発想で、土偶型のロボットだったり、宇宙人だったり笑
もうなんでもありですね笑


まとめ

そんな感じのヴァンパイア、続編も結構出ています。
続編でもキョンシーとか赤ずきんちゃんとか出てくるみたいで、相変わらず攻めてますね笑

そんな感じですが、久しぶりにやりたいですね!


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